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ライフスタイル 誰にも言えない恋
2011.02.18

「雪解け」
Yさん 主婦 39歳

肌の触れ合いもなく、挙句の果てには、ふたりのためのダブルベッドに夫と一緒に寝ることがなくなりました。

なんとも言葉では表せないくらい悲しい、虚しい毎日でした。

それでも夫を疑う気持ちは1ミリもなかったんです。

夫のどこを信じていたのか、信じる気持ちがどこから湧き上がってきていたのか、今となってはまったくわからないのですが……。

夫婦生活がない=浮気をされている、なんていう発想には考えが及びませんでした。

でも……、

やはり恐れていた、信じられないことが起こりました。

主人は、私と結婚する前から、既婚で子供もいる得意先の女性と、8年以上不倫関係を続けていたのです。

接待と信じていた夫の時間すべてがその女性との密会だったのです。
それは、思いもよらぬきっかけで発覚しました。

夫のライバル会社の社員が、探偵を雇って調べぬき、夫の素行の悪さが発覚、大口の契約も破棄させられたのです。その噂が一気に流れ、仕事の失敗だけでなく、愛人の存在のことまで私の耳に入ってきたのです。

私は、家事はもちろんのこと、会社関係の夫婦で出席するパーティやホームパーティでのホステス役はあたりまえのようにこなし、自他共に“いい夫婦”のつもりで、以前の同僚や友人にもさらしていたので、今さら、みっともないような、裏切られた気持ちでいっぱいでした。

いったい私たちの結婚生活はなんだったんだろう……。

やり場のないこの気持ちをどのようにして処理したらいいのか……。

「離婚」。

そのなかには「恨み」「仕返し」「自殺」のような今まで考えたこともない恐ろしいことまでもがありました。

心もからだも冷え切っていたのです。 

そんな自分が嫌になって、悶々とした月日を過ごしていたある冬の日、どこかへ一人旅に出かけたくなり、知らず知らずの間、何時間も車を走らせ、雪国に向かっていました。

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