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2018.06.06

骨ホルモン「オステオカルシン」は万能アンチエイジングホルモン!

「オステオカルシン」って聞いたことありますか?臓器を活性化させるスーパーホルモンで、今最も注目されているんです。そんな「オステオカルシン」がもたらす美ST世代へのメリットを日本における骨ホルモンの第一人者、平田教授に伺いました。

 

 

\「オステオカルシン」はアンチエイジングホルモンです/

 

 

「オステオカルシン」って何ですか?

 

臓器を活性化させるスーパーホルモンで、非コラーゲン性たんぱく質の約15%を占めるたんぱく質。骨は破骨細胞が骨の主成分であるアパタイトを溶かして削り、削られた部分に骨芽細胞が新たな骨を作るリモデリング(新陳代謝)を繰り返す。オステオカルシンはその骨芽細胞から分泌され、コラーゲンによって作られる骨基質に埋め込まれるが、わずかな量は血液中を循環し、臓器を活性化する。

 

 


 

 

内臓脂肪が小型化することが判明

 

 

上は生理食塩水、右はオステオカルシンを投与したマウスの内臓脂肪。メタボのマウスに与えたところ、オステオカルシンを投与したほうのマウスは脂肪細胞が小さくなったという結果が。人でも女性ホルモンは大きな脂肪細胞はなく、下のような小型脂肪細胞からより分泌されるので、この結果からエストロゲンの活性化への期待も高まります。

 

 

 


 

 

骨は5年で生まれ変わる、代謝が盛んな「臓器」です

 

今年1月にNHKスペシャル「人体」にて放送され、大きな反響を呼んだ「〝骨〟が出す! 最高の若返り物質」で注目された骨ホルモン「オステオカルシン」。私が昨年11月に出版させていただいた『〝骨ホルモン〟で健康寿命を延ばす!「かかと落とし」健康法』でも触れているように今、新たなアンチエイジングホルモンとして脚光を浴びているこのホルモンは、まさに今後、長寿社会を底支えし、若さを保ちたいという望みを叶えてくれるキーホルモンです。糖尿病などを予防、認知症予防、メタボ予防、骨格筋を増やす、代謝アップ、活性酸素の量を減らす、がん細胞を死滅させ、免疫力アップ、コラーゲン育成を手助けし肌を活性化、男性の生殖機能を上げる、エストロゲン活性化への期待も取りざたされています。とはいえ、オステオカルシンの分子が発見されたのは1976年。2 007年にコロンビア大学のジェラルド・カーセンティ教授がオステオカルシンに糖尿病を改善する「ホルモン作用」があるというセンセーショナルな発見をしたことで一気に注目が集まりました。それまでは骨の役割は体を支え、体を動かし、衝撃から様々な器官を守ることだと考えられてきたので、教授の発見が骨の常識を変えたのです。この発見をキッカケに色々な研究が進み、2011年、私が研究していた遺伝子改変マウスの骨量が多く、インスリン濃度が高いことが分かり、「このメカニズムはオステオカルシンで説明可能では」と考えました。オステオカルシンは骨を形成する骨芽細胞が作るたんぱく質なので、骨量が多ければ多いほど血中濃度が高いからです。
オステオカルシンは骨のリモデリング、つまり作っては壊し、壊れては作る、という新陳代謝の過程で生まれ、基本は骨の中に埋め込まれますが、少量は血液中に分泌され、体中に循環、全身の臓器を活性化させます。実は全身の骨は5年で生まれ変わるほど、意外に代謝が盛んな「臓器」。つまり、骨もターンオーバーを繰り返しているのです。骨のターンオーバーが活発になるほどオステオカルシンの分泌も促されるので、量を増やすには骨の代謝を盛んにするのが有効。それには「骨に刺激を与える」ことが最短手段です。カルシウム、ビタミンD、たんぱく質などを食事で摂ることも大切ですが、いちばんのオススメは「1日1分のかかと落とし」や「階段を下りる」習慣づけ。個人差はありますが、2週間でオステオカルシンの濃度が1・5倍程度に増える運動です。継続しないとすぐに低調に戻りますが、続けると高い数値をキープできるので、オステオカルシンは手軽な運動で即効性が期待できる、大変アプローチしがいのある(笑)ホルモンなのです。とはいえ、研究室の女性のオステオカルシンの数値を調べたら、閉経を迎え、骨が溶け出している50代が群を抜いて高かったので、数値が高くても注意が必要です。
骨ホルモンに着目するだけで、毎日の生活習慣が変わり、その結果、健康も美容も充実するなんて、まさに超高齢化社会を生き抜く私たちにとって救世主のようなホルモンと言えるのではないでしょうか。

 

教えてくれたのは……平田雅人先生 福岡歯科大学口腔歯学部 客員教授 歯学博士
1952年生まれ。九州大学歯学部大学院にて基礎医学研究を志すと同時に東京大学医学部薬理学教室にて細胞内カルシウムの役割について学ぶ。「細胞シグナリング」を専門分野とする、骨ホルモンのパイオニア的存在。

 

 

 

かかと落とし運動後のオステオカルシンの変化は歴然!

 

 

30~60代の女性に1日30回(約1分程度)のかかと落とし運動を2週間継続してもらった結果、1.4~1.6倍のオステオカルシン量の増加が見られる結果に。効果の表れ方には個人差があるものの、加齢と共に骨が衰えていくことを考えれば、かかと落とし運動を継続することで現状キープまたは微増を期待できそう。2週間で効果が出るという即効性が嬉しい!

 

 

 

平田雅人著。オステオカルシンの存在を世に知らしめ、骨パワーブームの火付け役となった。「1日1分のかかと落としで健康寿命が延びる!」と謳うこちらの本はまさに骨常識が覆される1冊。¥1,280(カンゼン)

 

 

 

 

2018年『美ST』5月号掲載
撮影/仲道裕司、中林 香、楠 聖子 取材/柏崎恵理、西岡直美、竹下順子 

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