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2018.11.11

光野 桃さん「若く見えるね」のほめ言葉には落とし穴がある

潑剌とした若い女性は、見ているこちらまで幸せにしてくれるもの。でも、たとえ時間を巻き戻すことができたとしても、なることができるのは〝数年前の自分〞。過去を振り返るのではなく、未来の自分がもっとキレイでいられるような心がけが大事です。

 

 

挑戦をやめると老ける

 

 

「面倒くさい」は老けのバロメーター。加齢に伴い体も衰えてくると全てが億劫になるもの。時代の変化に右往左往はしないけど、ミーハーと陰口を言われても気にせず、新しいものを知ろうとすること、挑戦することが大事。

 

 

 

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大人の清潔感はツヤ

 

 

40代の美容で最も大切なのは「清潔感」。肌も髪も劣化していくなか、ナチュラルにこだわると他人からは不潔に見えてしまうことも。隠すために上に塗りたくっても同じ。清潔感を作ってくれるのは唯一「ツヤ」だけと心得たい。

 

 

 

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メークテクより頭皮マッサージ

 

 

顔と頭皮は繋がっている。メークの前に面倒でも頭皮マッサージ。血行改善により肌ツヤが良くなり、眠たげなまぶたも引き上がり、メークの仕上がりが格段に違う。

 

 

 

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は元気をくれる

 

 

日常でも、人生でも、疲れることが増える40代。そんなときはエネルギーをくれる「赤」を身につけて自分を奮い立たせる。リップでもネイルでも、パンプスでもいい。先人の知恵なのでしょう、巣鴨にも赤のパンツ屋さんが。

 

 

 

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女の目はごまかせない

 

 

女は若さを顔だけでなく、全体のシルエットや動作、滲み出る気配から判断する。即ち、同性の目はごまかせないし、ごまかす必要もない。写真だけの見せかけの若さはやめて本当の自分を素直に表現して。

 

 

 


 

 

歳を重ねて、あなただけの新しい「美貌」が生まれる

 

若く見られたい、という気持ちはごく自然なものだと思う。でも、見る側の視点に立って考えると、意外な盲点があることに気づく。なぜなら、「若く見えるね」という言葉自体に「本当の歳よりは」「歳のわりには」といった意味がすでに含まれているからだ。「若く見えるね」と「若いね」との間には、越えられない溝がある。

わたしたちは案外、ひとの実年齢を正確に感じ取るものだ。そしてそれを、頭の中で無意識に目の前にいるあなたに重ねて、このひとは「若く見せようとしている」と思えば、そう口にする、ということなのかもしれない。

ひとの本質を語るのは外見だけではない。どんなに若見えテクを駆使してメークしたとしても、10メートルも離れているならともかく、間近に相対すれば、おおよその歳はわかってしまう。

わからせる要因は、皺やシミではない。それは内面から滲み出てくる気配とでも言ったらいいだろうか。そのひとの人生が積み上げてきた時間の重みや心の深さが、ちょっとしたしぐさや表情、声のトーンとなって立ち現れてくるのである。それらは、どんなに上手なプロがメークしたところで隠しおおせるものではない。というか、なぜ隠さなければならないのだろう。それは魅力の塊なのに。

歳を重ねるということは、容姿が衰えるということではない。そのひと固有の時間に育まれた人生の豊かな軌跡が、若い頃とは違う美しさを新たに創出する、ということだ。

だからこそ、若かった頃の幻影をいつまでも顔の上にもやもやと漂わせていてはいけない。まずは、実年齢を直視すること。そして自分なりの実年齢の容姿をイメージすること。最後に、そのイメージよりも老けてしまっている部分がないかどうかをチェックし、あれば手をかけていく。 

身体の内側から元気になる食生活やワクワクする気持ちが、ハリのある肌やきらめく瞳をつくる。メイクもファッションも、一番きれいだったとあなたが記憶している時代のままで止まっていないで、どんどん「いま」を進化させていこう。

目指したいのは、年相応に見えるうえで、若々しく、生き生きとしていること。キーワードは「こざっぱり」、そして大人の女しか持つことのできない艶にも心を留めておきたい。

若い頃、少なからず悩んだ「持って生まれた容姿」のマウンティング。いま、その競争から解放され、真の、あなただけの美貌を手に入れるときがきた。こんな楽しいこと、やらない理由はない。若見えしている場合ではないのである。

 

文・光野 桃さん 作家・エッセイスト
小池一子氏に師事後、女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。文筆活動を始める。1994年『おしゃれの視線』でデビュー。『白いシャツは白髪になるまで待って』(幻冬舎)、『これからの私をつくる 29の美しいこと』(講談社)。

 

 

 

 

2018年『美ST』10月号掲載
イラスト/イワイリナ 取材/中田ゆき 

 

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