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2017.01.12

「ロック」とは “生き様”である……YAZAWAとX JAPANの共通点

citrus

 

かの「永ちゃん」こと矢沢永吉は、たとえば野外コンサートの当日、楽屋棟にまで普通じゃ滅多にお目にかかれない超高級車で乗りつけ、それだけじゃなく、そこからわずか20メートルほどしかないステージに向かうときも、ふたたびその超高級車に乗り込み、移動するのだという。

 

矢沢永吉をYAZAWAたらしめる、じつに微笑ましいエピソードであり、一度YAZAWAのインタビューを行ったとき、自身の新曲にのって登場したYAZAWAが(※けっこう大音量。マネージャーによる「ヤザワ入ります」の告知とともにマネージャーみずからオーディオ機器をスイッチオン)、こちらの企画意図も一切聞かず、自分の取りたいポーズを勝手にとって、自分のしゃべりたい話を勝手に語って去っていった──そんな貴重な経験を持つ私が「YAZAWAならやりかねん!」と濁りなく確信できる、大好きなエピソードでもある。そして、こういった前のめり系なアーティストが魅せるパフォーマンスは、本来ロックという音楽自体にはあまり興味のない私ですら、どこか感動を覚える“熱”を帯びていたりするものだ。

 

さて。アッチ(=YAZAWA)が「超高級車」なら“コッチ”は「車椅子」である。まだ記憶に新しい2016年の紅白歌合戦での出来事。東スポによると、本番で『紅』を熱唱したX JAPANのTOSHIが、なんと!

 

「会場入りも出も、すべて車イスで移動してました。病気などではなく、なんでも歌ですべてのエネルギーを使い切ってしまうため、入りでは無駄な体力を使わないよう温存し、帰るときは脱力しきっているので車イスを使ったそう」(音楽関係者)

 

……なのだそう。「そこまでかー!?」「車椅子動かすのも案外疲れるのではないか?」……なんて、オーソドックスなツッコミは通用しない。TOSHIがそう言うのなら、ずべてのエネルギーを歌で使い果たしてしまうんだろうし、車椅子も全電動式だったに違いない。現に、総合司会の武田真一アナによる「ゴジラを怒らせてしまいました。ただちに良質な音楽をお願いします」なる訴えに、「僕たちが(ゴジラの怒りを)止めます」と応えた、また「モデル並みの超絶プロポーションの金髪白人美女2人を後ろに引き連れて、ずっときれいな三角形の陣形を維持したまま歩いていました。報道陣も何者か聞けず、不思議な存在でしたよ」(前出の音楽関係者)らしいYOSHIKI率いるX JAPANの“ギグ”は、他の出演者を圧倒する鳥肌モノのそれだった……と思う。

 

YAZAWAとX JAPANの共通点はメディア露出をしていない「オフ」でも決して油断しない点にある。

 

YAZAWAはイベントスタッフのミスで泊まる予定の部屋を間違った際、「すみません、スウィートルームのつもりが間違えてツインルームになってしまいました」と言われ、「部屋がないんじゃしょうがないよ。僕は別にいいから。ただ、YAZAWAがなんと言うかな?」と二重人格を見事に演じきり、X JAPANは「ホテルの部屋が狭いから」とメンバー全員がテレビほか室内の備品を片っ端から窓の外に投げ捨てた……との伝説がある。

 

社会人としては、どちらも厄介極まりない行為だと言えなくもない。が、「オフ」ですら“型破り”を強いられる立場にある人は、稀ではあるけどたしかに実在する。私らのように一般常識に縛られた凡夫には、むしろしんどい毎日なのかもしれない。……けれど、そのしんどさを「当たり前」へと、いとも簡単に変換できるタフさこそが「ロック」であり、とどのつまりが「ロック」とは“音楽のジャンル名”ではなく“生き様”である……との結論に行き着くのだ。

ネットニュースパトローラー 山田ゴメス

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