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2017.01.12

もはやモーターショーより面白い!?「東京オートサロン」の変貌ぶりが凄まじい

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「東京オートサロン2017」のイメージガール(出典:東京オートサロン2017公式HP

世界最大級のカスタマーカーイベント、「東京オートサロン2017」が1月13日から幕張メッセ(千葉市)で始まる(13日14時以降は一般特別公開日。14日、15日は一般公開日)。1990年からほぼ毎年見てきた身からすれば、その発展と変容ぶりに驚くばかりだ。


オートサロンは1983年、「東京エキサイティングカーショー」の名称で始まった。82年に創刊したチューニング雑誌「オプション」(三栄書房)が中心となって始めたイベントで、「年間総集編を生で見せる」のがコンセプトだった。当時は改造車を暴走族と短絡に結びつける傾向が強かったため、チューニングカーやカスタマイズカーが健全なカルチャーであることを主張する意味合いも込められていた。


現在の東京オートサロンは、出発点となったチューニングカーやカスタマイズカーだけでなく、コンプリートカーやモータースポーツ、それにキャンギャルなど、さまざまな嗜好の持ち主を満足させるビッグイベントとなっており、海外からの来場者も多い。焦点を絞って会場を歩き回っても1日ですべてをカバーできるかどうか怪しいほど、盛りだくさんな内容になっている。ここでは筆者の専門領域のひとつであるモータースポーツに的を絞ってお伝えしていこう。

 

 

■オートサロンに向かう車列が銀座4丁目まで!?


100 台の展示車両で始まった第1回東京エキサイティングカーショーの会場は、当時の東京モーターショーの会場と同じ東京・晴海の東京国際見本市会場だった。1月第2週の週末3日間に会期が設定されたのは、会場の空き具合と周辺道路の交通に配慮したためと伝わる。85年の第3回では、サプライズとしてホンダ製F1エンジンを積むウイリアムズFW09が展示されたというから、初期の頃からモータースポーツと縁のあるイベントではあった。


「東京オートサロン」に名称が変更になった(パリ・オートサロンにあやかったとも伝わる)87年の第5回は、星野一義選手ら、有名レーシングドライバーのサイン会が開催されたこともあり、大盛況となった。


カスタマーカーコンテストは現在でもオートサロンの名物企画のひとつだが、この年のコンテストで審査委員長を務めたのは、第1期ホンダでチーム監督を務めた中村良夫氏だった。中村氏は「日本にはカスタムが少ない。大企業に押し潰されている。が、歴史的背景からいっても、カスタムこそがクルマの原点であり本質なのだ。こうして見ると、日本のカスタムも捨てたものではないというのが実感」というコメントを残している。


80年代後半のバブル経済期には、晴海の会場周辺にある1000台ばかりの駐車スペースを求める車列(各地から、展示車両顔負けの派手なクルマが集まった)が晴海を飛び出し、勝どき橋を渡って和光や三越がある銀座四丁目交差点まで延びた。オートサロンの人気ぶりを象徴するエピソードだが、周囲に迷惑をかけたのも事実だった。


晴海の国際見本市会場が96年限りで閉鎖されたのにともない、97年の第15回から会場は有明の東京ビッグサイトに移った。駅から近いメリットはあったものの、駐車場のキャパシティ不足が響き、会期中の会場周辺は慢性的な渋滞に見舞われた。最後尾は首都高速まで延び、映画ではないが、「レインボーブリッジを封鎖することも考えた」ほどの騒ぎとなった。99年からは幕張メッセに会場を移し、現在に至っている。

 

いまや「東京モーターショー」の人気を凌ぐともいわれている。多くのキャンギャルが華を添える(写真は2015年)

 

■F1、WRC、SUPER GTのマシンも登場


自動車メーカーが本腰を入れて東京オートサロンに出展しはじめたのは、90年代に入ってからだ。転機となったのは、95年に行われたR33型スカイラインGT-Rの新車発表だ。話題性のある新車は東京モーターショーで発表するのが通例だったが、日産自動車は通例を打ち破り、東京オートサロンを新車発表の場に選んだ。99年のR34型スカイラインGT-Rの新車発表もまた、東京オートサロンで行われた。


04年の東京オートサロンにはチューニングカーやドレスアップカーを展示したホールとは別に、モータースポーツ系の展示車両を集めた「モータースポーツ館」が設けられた。新シーズンの体制を発表する場に東京オートサロンが選ばれるようになったのは、この頃からだ。三菱自動車は世界ラリー選手権(WRC)に投入するランサーWRC参戦車両を初公開。マツダは、ロードスターをベースにした参加型モータースポーツを提案した(現在もスタンスは変わっていない)。

 

チューニングカー、カスタムカーのイメージが強いがモータースポーツ関連の出展も数多い(写真は2016年)


東京オートサロン2017も、モータースポーツ関連の発表や展示がたくさん予定されている。ホンダは大きく変わるSUPER GT 2017年シリーズの参戦体制と参戦車両を発表。ブースには、16年のマクラーレン・ホンダMP4-31が展示される。F1マシンを見るなら、ルノー・ブースも見逃せない。発売になったばかりのトゥインゴ・ゼン(MT)などと並んで、F1ショーカーが展示されるからだ。


TOYOTA GAZOO Racingは、1月20日に開幕するFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヤリスWRCを国内初出展。合わせて歴代WRCカーやニュルブルクリンク24時間参戦車両を展示する。ブースを共有するLEXUS GAZOO Racingは、FIA GT3規格の新型車両、RC F GT3を世界初公開する。


SUPER GT参戦車両はスバル、日産、ロータス、ブリヂストン、横浜ゴムなどが展示を予定。横浜ゴムのブースには、スーパーフォーミュラ16年シーズンのチャンピオンマシンが展示される。さらにブリヂストンのブースでは、インディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨選手をはじめ、SUPER GTなど各種カテゴリーのドライバーがトークショーを行う。


新しい車両ばかりではない。富士スピードウェイのブースには、80年代初頭に活躍したスーパーシルエット仕様のスカイラインが展示される──。


ん?、モータースポーツ関連に限っても発表や展示やイベントが多くて、とても紹介しきれない。思ってもみなかった展示や情報に遭遇することができるのが、東京オートサロンの魅力である。と、逃げておこう。百聞は一見にしかず、だ。
 

モータリングライター&エディター 世良耕太

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