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2018.10.09

小林麻央は「愛しているよ」と“言って”ないのか? 在宅医療からわかる愛のカタチとは

citrus

 

 

■在宅医療は「生活を支える」医療

 

9月28・29日の両日、日本で初の試みとなる国際在宅医療会議が開催されました。日本をはじめ、台湾、韓国、ミャンマー、タイ、香港といったアジア諸国の代表者が登壇し、パネルディスカッションなどを行いました。

 

「在宅医療」というと、「病院の延長線上にある医療」と考える方も多いと思います。急性期(病気を発症し、急激に健康が失われた状態)の治療を経て、自宅に戻るというケースもあり、上記の考え方も間違いではないと思いますが、在宅医療の場合、病院で提供される医療とは異なり、「生活を支える」役割を担います。

 

2017年6月に亡くなった小林麻央さんも、最終的に在宅医療を選択しました。彼女のブログには、お母様が絞ってくれたオレンジジュースについて、「口内炎の痛さより、オレンジの甘酸っぱさが勝る最高な美味しさ!」と書かれていましたが、毎日このような喜びを得られたのも在宅医療だったからこそと言えるのではないでしょうか。

 

 

■「愛してる」と言ったか言わないか論争

 

彼女が亡くなった後の記者会見で、夫である海老蔵さんが、「愛しているよと言って旅たった」と話したことが波紋を呼び、ネット上では「話を盛っているのでは」といった批判もありました。

 

さらに医療関係者の間では、「そもそも亡くなる数日前から昏睡状態に入るので自分が死ぬことさえわからないのではないか」といった見解や、その反論で「亡くなる直前まで話す人もいる」との主張も展開されています。

 

 

■二人にしかわからない愛のカタチ

 

一方、私自身は十年ちかくにわたり、祖母の在宅医療を家族として担ってきました。その経験からすると、会話や文字などの「バーバル(言語的な)コミュニケーション」より、表情や動作といった「ノンバーバル(非言語的な)コミュニケーション」から本人のメッセージを受け取ることができたと感じます。

 

毎日毎日ともに生活し、医療が必要な本人の表情を見続け、手を握って体温を感じたりすることで、本人の体調や気分を察することができるようになっていきました。私が取材したある女性は30年ちかくにわたり難病の夫を自宅で看ていました。夫は発声ができませんでしたが、眉を細かく動かして自分の言いたいことを伝え、妻はその動きから言葉を読み取っていました。

 

このご夫婦の「会話」から、二人にしかわからない愛のカタチがあることを知りました。

介護ジャーナリスト 小山朝子

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