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2019.01.18

せっかくネクタイしてきたのに「はずしてください」!? 日本人はネクタイに過剰に反応しすぎ…

citrus

 

ネクタイしてますか? 最近では「オフィスカジュアル」だとか「カジュアルエブリデー」が浸透して、ジャケットどころかスーツにもノーネクタイで出勤するビジネスマンがさらに増えました。それに伴ってネクタイの売上は激減。国内生産量は最盛期の三分の一とか

 

せっかくネクタイをしてきたのに「はずしてください」とは、ネクタイに権威主義か何かを見ているのでしょうか。お洒落してんだから、ほっとけよ。日本人はネクタイに対して過剰に反応しすぎるように思います。ポケットチーフなんかいい例で「なんだか気恥ずかしい」とか自意識過剰なんじゃないですか? ネクタイもポケチもそんな“盛り”モノじゃないですから。そもそもテーラードジャケットに、襟付きのシャツと結び下げのネクタイとポケットチーフはひとセット。にもかかわらず日本人は「かしこまったときの服装はスーツ&ネクタイ」という意識が根強いので、フルセットのスーツは“盛装”だと思ってる。それ、ただの“正装”です。ポケットチーフまでフル装備することに肩肘張る必要なんかないのにね。本来あるものを省略するのは構いませんが、本来あるはずのものが「恥ずかしい」とは意味不明。「えー、お前ネクタイなんかしてんの? 恥ずかしー」ではなく「ネクタイしてないの? 恥ずかしー」が本筋です。「パンツ(下着)はいてんの? 恥ずかしー」なんて言わないっしょ。

 

ノーネクタイ奨励も環境問題に裏打ちされたクールビズなら100歩譲るとして(個人的には、他の部分でなんとかすれば、と思いますが)、理由なく「ネクタイはずせ」はただの横暴。「タイドアップに限らず、ノータイのビジネスファッションも楽しみましょうよ」という積極的な提案なら大賛成ですがね。実際、ドレスとカジュアルの垣根は曖昧になってきていますし、タイドアップすべきクラシックなスーツからノータイでラフに着るイージースーツも増えていて、むしろノーネクタイが似合うスーツスタイルだってあります。海外と折衝する仕事なら、グローバルなビジネスプロトコルとしてタイドアップは必須ですし、逆にIT業界なら技術者交流にネクタイは場違いでしょう。幅広いビジネススタイルを許容できる社会が望ましいのであって、堅苦しいという理由でネクタイを悪者呼ばわりするのは、スーツの本来の着方を知る人からすれば理由にならないですよ。

 

個人的には天の邪鬼的ですが、みんながノータイのときこそタイドアップしたほうがお洒落に見えるので、むしろいまこそネクタイをすべきと思います。ノーネクタイの“流行”に乗っちゃダメ。そもそも流行ってダサいと背中合わせですから。昔よく原宿でファッションスナップしてたときも、流行アイテムを着ている人ってイケてない人が多いです。そりゃそうだよね、お洒落に自信ないから必死に情報仕入れて流行りモノを着てるわけだし。全然流行ってないのにウェスタンとか古着とか着ている人のほうが自信あるからカッコよさが板に付いてるんですよ。それに、みんな同じ格好の環境ほど、お洒落しやすいもの。ほら、学校の制服、ちょっと改造してたでしょ。今こそノータイ主流のオフィスにビシッとタイドアップで出勤しましょうよ。上司やクライアントの目に止まりやすくなりますし、同僚からも一目置かれる大チャンス。活かさなきゃ、もったいない!

ファッションエディター・ライター 池田保行

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