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2019.02.16

すぐに電話をかけたがるオトナはバカで無礼なのか?

citrus

 

『bizSPA!フレッシュ』に、『「若者は電話に出ない」問題。20代と40代、双方の言い分は?』なるタイトルの記事が掲載されていた。賃貸物件を扱う不動産会社の男性社員による

 

「主に20代のお客さんなのですが、電話に出てくれないんです…。(中略)我々の業界は今が繁忙期で、人気のある賃貸物件はすぐに埋まってしまいます。(中略)(一人のお客さんが保留にしている物件がバッティングしてしまった場合)今の状況を伝えたいと電話をするのですが、出ない。仕方なくメールをしますが、こちらは何人ものお客さんを相手にしているので、いちいちメールでやり取りするのは正直煩わしい。『問い合わせとのことですが、決まりそうなんですか?』とか返信が来ると、『電話で言えば簡単なのに。ああ、面倒くさい!』となります」

 

……といった本音や、男性会社員による

 

新卒でうち(の部署)に入ってきた男の子がいるのですが、電話に出てくれない。電話をすると留守電に切り替わり、その数分後に『電話、なんですか?』とLINEがくる。(中略)あと、少々込み入った話の際もメールより電話のほうが圧倒的に手間が省けます。

 

……という愚痴ほか、いくつかの「電話に出ない若者」に対する困惑の声をフックに、

 

「急用って言ってくる人に限って、しょうもない用事のことがほとんど。そういうことが重なって『もう電話なんか取らなくていいや』と僕は思ったので、それは電話をしてくる側の責任でもあるはずです」

……ほかの「電話に出ない側」(26歳・男性/都内メーカー勤務)の意見も公平に拾って、最後は

 

「電話に出てほしい人の気持ちも、出たくないという人の気持ちもよく分かりますが、双方またはどちらかが譲歩しない限り、問題は解決しないのかもしれません」

 

……なんて風な、痛み分け状態の〆に落とし込んだ内容である。ちなみに、『bizSPA!フレッシュ』編集部が行ったアンケート調査では、「若者に電話に出てほしい」の回答が27%、「電話に出なくても良い」は17%、「どちらでも良い」が56%……と、ちまたの“大人”たちは「電話に出ない若者に案外寛容」との結果になったという。

 

同記事では、あのホリエモンの名言(?)「電話は相手の時間を奪うツール」に(少なからずの若者が)感化されている部分もあるのではないか、と指摘する。SNSがここまで発達している近年、このような極論が持つパワーをしたたかに活用したキャッチーな言葉になびくヒトが増えていくのも理解はできる。が、極論はあくまで極論であって、それが通用しないケースだって幾分かは残存しているのも、また事実ではある。冒頭の不動産会社社員が漏らす事例なんかは、まさに「通用しない」顕著なケースだと言えよう。人気物件の椅子とりゲームに参加する以上、可能なかぎり一分一秒でも早く連絡が取れる万全の手段を確保しておくのは礼儀……であり、その不動産屋さんが後から来た「電話に出てくれるお客さん=話の早いお客さん」へと心情的に肩入れしてしまったとしても、それは自業自得でしかない。

 

私は単純に「電話」という“文明の利器”を頑なに拒絶するのは単純にもったいないと思う。「古い・新しい」の問題ではなく、「合理・非合理」を案件ごとに冷静な判断をくだし、「電話のほうがベター」と判断をくだしたなら、当然のこと電話を使うべきだと考える。たとえば、ちょっと立ち寄ったドラッグストアで「あれ、トイレットペーパー切れちゃったっけ?」みたいなことになったときパートナーが自宅にいるのがあきらかだったら、お互いが待ち合わせ場所に到着したとLINE上で確認が取れているのに混雑のあまりその姿が見当たらなかったら……やはり電話でやりとりするのがベストの選択なのではなかろうか。

 

今年の1月から、私は電話による恋愛相談のアドバイザーを務めているのだけれど、決して安くはないサービス料金を支払ってでも、悩みを「直(じか)に話したい、聞いてもらいたい」という欲求は、若い世代にすら本能に近いかたちで根付いているとつくづく実感している(※同サービスの売り上げも順調だと聞く)。「電話」という前々世紀に発明されたコミュニケーションツールは、まだ完全な死に体となったわけではないのだ。

ネットニュースパトローラー 山田ゴメス

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