ダイエットライター佐藤が体験!【痩せる注射GLP-1】って本当に痩せる?

韓国から火がつき、日本のクリニックでも処方できるようになった「GLP-1」が何かと話題。ダイエット&リバウンドをくり返し、減らした体重の累計が150kg目前のライター佐藤もこっそり体験していました。

食事を前にしても食べたくならない!この感じ、〝つわり〟に似ています

\合計5回の注射で体重‒2.0kg!/

体験したのは……ざんねんなダイエットライター 佐藤理保子
Dr.ウサコに「すごいダイエット注射がある」と聞いたのがGLP-1にトライするきっかけ。注射するだけでやせられるなんてダイエッターの夢がかなう時代?自己注射が怖いので週に1回クリニックに通って注射してもらう方式に。使用薬剤はアストラゼネカのビデュリオン。帰宅途中で仲良しのライターと中華の試食会に。いつもどおりがっついていたら、いつもの半分くらいの量を食べたところで胃がむかむかしてきて食べられなく。この感じはつわりに似ているかも。その後もお腹が空かず、夕食はパス。1度目に注射したお腹の部分に蚊に刺されたようなしこりとかゆみが出ました。青木先生に相談して次回から二の腕に注射を。1週間ほど後に触ってみると、しこり感はあるもののかゆみは気にならなく。私の場合は食べたときにだけ胃もたれのような症状を感じて順調に食べる量が減少。5回目にはまったく我慢していないのにじりじり体重が減って約2kg減。インスリン注射のように低血糖の発作を起こす危険性がなく糖尿病治療薬としても安全性が高く優秀なGLP-1。早く日本でもアメリカや欧州のように肥満治療薬としても承認されるといいのに。

Q. GLP-1ってどんなお薬?
A.もともと糖尿病の治療薬です

インスリン分泌を促進させ、低血糖をほとんど起こさずに優れた血糖改善効果を示すため、日本人の2型糖尿病患者さんに適した薬剤として期待されています。海外ではすでに肥満治療薬としても使われています。

Q. どんな種類があるの?
A. ・ビクトーザ(1日1回 自己注射)
 ・バイエッタ(1日2回 自己注射)
 ・リキスミア(1日1回 自己注射)
 ・ビデュリオン(週1回 自己注射)
 ・トルリシティ(週1回 自己注射)

GLP-1受容体作動薬は注射にて投与をする必要があります。1日1回や1日2回注射のものから最近では週1回だけの注射で効果が持続する薬剤も使用できるようになっています。

Q. どうやって使うの?
A.

❶ケースごと注射器に針を取付け。❷専用懸濁溶液と粉末薬剤を混合。❸手のひらで80回以上タップ。❹皮膚に注射針を刺し親指で注入ボタンを。※ビデュリオンの場合。

Q. 副作用はあるの?
A. 軽い吐き気、胃もたれ感があります

4割の人に吐き気やむかつき感が出ますが、ダイエット目的で使用するには欠かせない効果でもあります。日本医師会が指摘している下痢などはそれほど多いものではありません。注射部位に発赤やしこり、かゆみが出る場合も。

Q. 長期間使ってもいいの?
A. ダイエット目的での長期間使用は慎重に

ごく稀に腸閉塞、急性膵炎、長期的には甲状腺腫瘍などを合併する可能性も。経過をしっかりフォローする必要があり、私は2カ月を目安に治療にあたっています。

Q. 韓国の〝やせる注射〟と同じもの?
A. 同じ種類の薬です

韓国で人気のサクセンダは日本で糖尿病治療薬として承認されているビクトーザと同じ成分のGLP-1受容体作動薬製剤。両方ともデンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクの製剤。

Q. 週に1回 or 毎日どちらがやせる?
A. 微調整しやすい1日1回注射がおすすめ

薬理効果は同じですが、ダイエット目的で使用する場合微調整がしやすい1日1回注射のほうがおすすめです。自分で注射をするのに抵抗がある人はクリニックでの週1注射を。

Q. どんな人におすすめ?
A. 過食気味の人&糖質・炭水化物が好きな人

食欲を抑制してくれるので過食傾向を自力でリセットするのが難しい方に大変効果があります。逆にあまり食べないのに太っている、という人には向かない場合も。

Q. リバウンドしない?
A. 以前と同じ食生活に戻ったらリバウンドします

目標までやせても以前と同じ食生活に戻ってしまうとリバウンドします。GLP-1を使用している間に行動変容を促し健康的な食事量を身につけることでリバウンドを防ぎましょう。

Q. 食事制限しなくていいの?
A. 自然と食べたくなくなるのがこの薬の特徴

食事中に満腹感が現れやすく食間もお腹が空きにくく吐き気や胃もたれで食欲が抑えやすくなるのが肥満治療におけるこの製剤の主な効果。制限しなくても食事量が減少します。

Q. 運動はしたほうがいい?
A. 運動したほうが効率よくやせます

もちろん適切な負荷の運動はしたほうがより効率よくやせられますし、代謝を維持する意味でも運動を併用するべき。リバウンドを防ぐ意味でも運動習慣を身につけましょう。

Q. 専門クリニックに行ったほうがいい?
A. 薬だけを安易に処方するようなところは避けて!

生活指導、副作用チェック、定期的な血液検査など内科的なフォローが欠かせないので内科の専門医が経過をチェックしてくれるクリニックを選ぶことが重要です。
教えてくれたのは……東京皮膚科・ 形成外科 医師 青木 晃先生
専門は内科とアンチエイジング。内科的なアプローチからのエイジングケアの第一人者。アンチエイジングダイエットを提唱し、GLP-1を用いた治療経験が豊富。
2020年『美ST』9月号掲載
撮影/楠 聖子 ヘア・メーク/サイオチアキ(Lila) 取材/佐藤理保子 編集/長谷川 智