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【記念日・デートに】コースでゆったり味わう40代におすすめ【フレンチ&和食レストラン】

40代50代におすすめしたいのは都会の喧騒から離れゆったりと食事を楽しめるワンランク上のレストラン。コースでフルサービスしてくれるから上質な時間を過ごせます。2019年にオープンしてから話題を集めている2店を厳選しました。

パレスホテル東京×デュカス・パリのファインダイニング

「秋田産鱸 バターナッツ 干し草風味の牛乳のカイエ」は、バターナッツかぼちゃの焼き汁と鱸の出汁を合わせたソースをかけて。

フレンチといえば、肉を主役に、バターなどの油脂、砂糖、塩を駆使した濃厚な味のイメージが強いが、近年では、それらの量を控えた軽い食感のモダン・フレンチが人気を博している。その流れをけん引しているのが、世界各地でレストランを手掛けるフランス料理界の巨匠、アラン・デュカス氏。それぞれの土地で採れる野菜や魚介類、穀物を積極的に使い、伝統 的なフレンチの技法を生かして、人の体と地球にやさしい料理を提供している。そんなデュカス氏が設立した「デュカス・パリ」をパートナーに迎え、2019年11月、「パレスホテル東京」にオープンしたのが「エステール」だ。店名は、デュカス氏の生まれ育った仏・オクシタニー地方の言葉で、「母なる大地」を意味するという。氏のフィロソフィーをベースに、気鋭のシェフ、マルタン・ピタルク・パロマー氏が作るのは、日本のテロワール(土地の個性)を生かしたモダン・フレンチ。主素材はシンプルに、付け合わせは多様な素材と技法を駆使して魅せる。例えば、ディナーコースの一品「秋田産鱸 バターナッツ 干し草風味の牛乳のカイエ」は、低温でしっとりと火入れした鱸のミ・キュイに、バターナッツかぼちゃの皮ごとローストや、カイエ(ミルクを酸で固めたもの)、カラスミ、かぼちゃの種のペーストを添え、鱸のアラで取った出汁にかぼちゃの焼き汁を合わせたソースをかける。食材を丸ごと使うのは、産地や生産者への敬意と、環境保護に対する高い意識の表れ。「おいしい」を超えた、深い感動を与えてくれる。

ディナーコース プリフィクス ¥15,000~

「埼玉県の野菜とそのジュ アラン・デュカスのコーヒー風味」。ローストしたコーヒー豆で作った温かいジュで。

「沖縄の蜂蜜 シリアルと蜂蜜花粉 シェーブルのカイエ」は、エスプーマの下に蜂蜜花粉が。しっとりとしたガトー・バスクもセット。

エステール
東京都千代田区丸の内1-1-1パレスホテル 東京6F ☎03-3211-5317(10:00~21:00)営業時間11:30~14:00、18:00~21:30(ともにL. O.)無休

肉、魚介、野菜も薪火で焼き上げる新感覚の和食店

コース中盤に登場する名物のひとつ「太田牛の飯蒸し」。広尾で人気の肉割烹「肉匠 堀越」が母体とあって、肉の目利きは間違いなし。

一方、世界的なブームが続く和食。旬の素材をふんだんに味わえるコース料理は、贅沢の極みだ。従来の枠にとらわれず、多彩な素材や調理法を意欲的に取り入れた新店も続々登場している。なかでも2019年話題を呼んだのが、〝薪和食〞とい う新ジャンルを掲げる「鈴田式」。麻布十番のはずれ、路地の奥まったところにある一軒家で、どこか秘密めいた雰囲気のある店だ。重厚な扉が自動でスッと開くと、温かみのある落ち着いた空間に、艶めく檜のカウンター。わずか6席のプレミアシートが並ぶ。カウンターを挟んだ板場には薪をくべたかまどがあり、メラメラと炎を上げている。こうした薪火を使うレストランにありがちな匂いがほとんど気にならないのは、特殊な排気システムを取り入れているからとか。おまかせコースで提供するのは、薪火で〝燻し焼く〞旬の魚介や野菜、そして全国から選び抜いた銘柄牛。薪火は炭火より多くの水分を含むため、蒸し焼きのようにふっくら・しっとり、素材の旨みを凝縮して焼き上がるのが特徴だ。熾火(おきび:炎が静まり木が真っ赤になった状態)ではなく、薪の炎を直接当てて調理することで、薪ならではのほのかな香りも、料理の一部として昇華している。予約困難な人気店だが、ほかのどこにもない和食のダイナミズムをぜひ体感してほしい。

おまかせコース ¥25,000

香ばしく甘辛い味が後を引く「すっぽんタレ焼き」。ぶりぶりと弾力のある肉は旨み濃厚。手づかみで、骨の奥の奥までしゃぶりつくしたい。

「イクラご飯」はだし醤油でさっと和えたイクラとご飯がほぼ同量!(’19年の分がなくなり次第終了)。最後に炊き込みご飯も登場するので腹具合を計算しながら食べたほうがいいかも。

デザートは薪の薫香をまとったクリーミーな「薪焼きチーズケーキ」。

鈴田式
東京都港区三田1-10-17 ☎03-6876-9656 営業時間17:00~(または17:30~)と20:00~(または20:30~)の2部制。不定休 ※予約は原則的に「OMAKASE」のウェブサイトからのみ。支払いはカードのみ。

2020年『美ST』2月号掲載
撮影/田村浩章 取材/伊藤由起 編集/伊達敦子
※各店のデータは取材時のものです。

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