10年以上前の話ですが、スキンケアカウンセラーの先生に取材した際、「自分の肌さえ大事にしないあなたに美容を語られたくない」とお叱りを受けたことがあります。当時の私の肌は不安定で、自分の肌に愛情を抱けなかったのです。そんな気持ちが肌に出ていたのでしょう。その経験を経て思うのは、「心の状態が肌の印象となって人に伝わる」ということ。実際に人を思い出すとき浮かぶのは「シミが多い」といった細かいことより「元気そう」とか「疲れている？」といった全体から受ける印象。そう考えると、「2021年の美しいひと」とは、時代の混乱や自分の悩みにとらわれすぎず、心地よいスキンケアを大事にしている人なのではないかと思うのです。明るくイキイキとした肌、そこから透けて見える健康的な心と体。2021年は、そういう女性が輝いて見える時代になると思っています。