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人生一度きり。40代で【卒婚】を選んだ私たち

「離婚してやる!」と思うことは、妻なら誰にでもあるはずです。でも、それってどこまで本気ですか?籍を抜かず、結婚生活だけ「卒業」する卒婚している人たちが増えています。ここまでするほど不満はない、というのなら、あなたは夫婦円満。でも、これいいかも、と思ったなら、離婚する前に卒婚という選択肢もあり。だって離婚のドロドロって、やはり女性から美を奪っていくものですから。

倹約家すぎる夫との価値観の相違が原因。近くに住んで子供の食事の世話はしつつ卒婚中

ジム受付。中2と小6の娘は夫と同居。夫たちの家に、娘が起きる前に行って朝食、夕食を作ったら自分の家に戻る日々。

育ってきた環境の違いが一番大きいです。冬でも暖房器具はこたつだけ、食後の果物ももったいない!と、夫は質素なんです。決して経済的に苦しいわけではないのに、生活に潤いがないというか……。私は毎日ほわ〜っと楽しく暮らしたいタイプなので、別々に暮らしたほうがいいかなと思い決断。ただ、娘たちの面倒は成人するまで見てあげたいので、夫たちの住む家と私の一人暮らしの家との二重生活中。私は昔から自由人なので、こんな生活のほうが心が軽くなり、夫にも優しく接することができるようになりました。以前は友達との外出も嫌がられていたのですが、今では素敵なお友達とお食事をしたり美容の話をしたり、充実した日々です。

≪卒婚DATA≫
・結婚年齢=27歳
・卒婚年齢=38歳
・恋愛ルール=恋愛NG
・経済ルール=生活費と子供の教育費は夫
・別居

【卒婚してから始めたこと①】趣味のゴルフが思いっ切りできるように

倹約家の夫からしてみれば、妻がゴルフをするなんて、もってのほか。今ではお友達と楽しんでいます。ゴルフ用のお洋服を探すのもワクワクします。

【卒婚してから始めたこと②】友達の幅も広がって心がラクになりました

価値観の合う友達も増え、男女問わず楽しいひと時を共有できいつも笑顔の毎日に。心に溜まっていることを聞いてもらえるだけで、人って変わるのですね。

夫には私の一生をかけて恩返ししたい。夫に好きな人ができても受け入れる覚悟はできています

美容師。夫の転職とともに別居。月に何度かは夫が帰宅するがお互い仕事が忙しく、ほとんど一緒にいない。子供なし。

夫のことは人間的に好きなので、離婚するつもりはありません。5年前に夫の転職が決まり、遠くて今の家からは通えないと。夫は転職先の会社近くにアパートを借り、私はせっかく開店した美容院をやめたくなく、地元に残り別居の決意を。私が開店するにあたり、夫は金銭面含めとても協力してくれました。心から感謝し、私の一生をかけ恩返ししたいと思っています。夫の好きな生き方をしてもらいたいので、転職も応援しました。夫には幸せになってもらいたく、もしも好きな女性ができて離婚したいと言われたら、受け入れるつもり……。その覚悟をした時からいろいろなことが気にならなくなり、軽い気持ちで夫と向き合えるようになりました。

≪卒婚DATA≫
・結婚年齢=26歳
・卒婚年齢=38歳
・恋愛ルール=恋愛NG
・経済ルール=生活費は別、自宅兼美容院のローンは夫
・別居

【卒婚してから始めたこと①】大好きなお稽古事をとことんできるように

同居していた時は家事も完璧にやりたかったので、お稽古事も我慢。今は大好きなお菓子教室やリンパケアなどを習いに。お客様との会話にも役立ちます。

【卒婚してから始めたこと②】愛犬とじゃれあっている時がストレス発散のひと時

大好きなこの子たちとの時間が、何も考えずにボーッとしていられます。時間が経つのも忘れてしまうくらいですが、一人だからこそできることですよね。

卒婚前は上手く笑えなかったけど、今は娘も結婚・妊娠、こんなに笑えるように!

結婚後、夫の両親と同居を開始、そこからの人生が壮絶でした。義母が行動的な人で毎晩外出、夫は仕事で深夜帰宅、夕食は毎晩義父と子供たちとの4人。さらに義母は更年期でいきなり仏壇を叩いたり。そんな生活は我慢の日々。そして夫の浮気が発覚、これは離婚と思ったのですが、実家の両親から女手一つで子育ては無理と言われまた我慢。すでに愛はなく、離婚に向けて準備を始めました。つまり卒婚。そうすると気持ちもラクになり、そんなに苦でない9年間でした。そして、現在のメークの仕事を見つけ、夫の事業失敗を機に離婚しました。子供たちと夫は仲がよくいい関係。卒婚のメリットは両親揃って子育てできること、その間自立の準備ができることだと思います。

心底好きな仕事を見つけたのも卒婚がきっかけ

手に職をつけようとしていた時に出合ったヘアメークの仕事。娘と共同で事務所を作り、親子同業に。お客様がキレイになっていくことが本当に嬉しいです。

離婚後出会った18歳年下の彼と恋愛中

45歳で今の彼と出会いました。彼もバツイチなのでお互い共感できることがたくさん。娘も「理恵さんが今幸せならいいんじゃない」と言ってくれています。

※年齢や内容は2016年掲載時のものです。

2016年『美ST』11月号掲載
撮影/大瀬智和、中林 香 ヘア・メーク/中村真奈(NATURA)、酒井聖子 取材/西岡直美

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