PEOPLE
最新刊にしてベストセラー、自身の著書『アラ還十和子』で美容法はもちろん、十和子流子育て、夫婦のあり方まで包み隠さず真面目すぎる位に語っている君島十和子さん。アラ環にしてなお美を追求し続ける十和子さんの魅力を、美容ジャーナリストの齋藤 薫さんに伺いました。
令和の君島十和子さんには一層の清らかさがプラスされて。透明感溢れる十和子さんには、レーシーな白がよく似合います。ラッキーカラーのイエローをはじめ、最近はブライトカラーや白などを選ぶようになったとか。末端まで清潔感を忘れない十和子さんならではの夏の装い。
“美を貪欲なまでに追い求める人として、決して書き換えることができない歴史に、クレオパトラと楊貴妃がいる。クレオパトラはロバのミルク風呂に入り、真珠をお酢に溶かして飲み、楊貴妃はツバメの巣を食し、よもぎ風呂に入っていたとされる美の開拓者。単なる伝説を超え、21世紀にもつながる美容法に挑んでいたのは驚くべきことで、やはり美容上の奇跡というほかないが、現代におけるこの人も、あるいはそれに匹敵する存在となるのかもしれない。
君島十和子さんが極める美容は、もはや私たちの次元を超えている。単に自らオリジナルの化粧品を創出しているからだけではない。これほど純粋に真っ直ぐに美と対峙している人って他にいないのではないか。美しくなりたい気持ちは誰もが一緒でも、どこかで自分のポテンシャルや美容の力そのものを疑ってしまう。諦めや横着も含めたマイナス思考を持ってしまう。でもこの人はひたむきにポジティブに自らを信じ、美しくなることに献身的なまでに力を尽くすことができるから、言うならば美の神さまに愛されるのだろう。
だからカリスマというレベルも超えるのだ。何があろうと、いくつになろうと、新しい扉を開いていく人だから、理屈抜きに皆この人についていくのだろう。その結果、生ける伝説になりつつあるのだ。まさにクレオパトラや楊貴妃のように。でも、歴史上の2人が悲劇に苛まれたのとは逆に、この人は非の打ち所なく幸せそう。そこがまた奇跡なのである。” ──齋藤 薫さん
\アラ還十和子は今年のベストセラー/
『アラ還十和子』¥1,760(講談社刊)。美容はもちろん、育児、更年期の悩みまでを綴った本音が詰まった一冊。
2023年『美ST』9月号掲載
撮影/古水 良(cheek one) ヘア・メーク/黒田啓蔵(Iris) スタイリスト/青木宏予 取材/中郷裕美、兵藤美香 編集/桐野安子
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