MAKE UP
特別なことはないけれど、誰と合っても素敵でいられる・・・それこそが、40代が目指すべき〝毎日メーク〟。「欠点を隠す=美しい」という思い込みを捨てることから始めて。生まれつき美人に見せるメークのコツを、吉川康雄さんにわかりやすくレクチャーしてもらいました!今回は顔の印象を変えるまつ毛と眉毛のメーク悩みを解決します。
Q. 40代、メークする目的がわかりません。メークって何のためにするもの?
A. 40代は第二の思春期。新しい自分に出会えるチャンス!
肌も体も変わってくるし、将来を考え始める年代だね。今の自分を見つめてメークも含めて手をかけるかが、これからの大きな差になってくるんじゃないかな。
Q. 普段のメークで目指すべきところは?
A. 何の変哲もないけど、夫ともデートに行けるくらい
完璧を求めた隙のない厚塗りメークでは、生き物としての温かみを感じられなくなるよね。その人が持つ本来の魅力を引き立てる透け感のあるメークが目標。
Q. 普段のメークだとただのすっぴんみたい…。メーク感を出すポイントは?
A. パーツメークだけ!塗った感のある肌は厚化粧に見えます
イキイキとしたツヤのある肌はマスト。ポイントメークは自分の不足している部分を丁寧に補うと考えて。この時もやりすぎはNG。大人は細部の繊細さが大切。
Q. メークで自分の魅力を活かすって、具体的にはどうやるの?
A. 個性よりもまず「人肌の再現」が大事
まずはツヤとハリが感じられる元気な人肌を再現することから始めて。個性的な魅力を発揮させるための土台として、素の自分の美しさを見つけることが重要。
Q. 普段のメークだと目がちんまりしたまま。どうカバーすればよい?
A. まつ毛の根元を強調して
アイラインは線を引かずに、まつ毛の隙間を埋める。マスカラは根元をしっかり、先はスッと抜くように。それだけで目元が引き締まって吸引力のある眼差しに。
Q. ビューラーは必要ですか?
A. 必要です
ビューラーで根元から上げてぱっちりした目に。年齢とともにまつ毛が短くなるので、毛先のカールは不要。マスカラを先細りに塗ればビックリ目になりません。
Q. アイラインのぼかし方、引く加減がわかりません
A. 埋めるのは まつ毛の根元だけ。ぼかすのもほんの少し!
まつ毛とまつ毛の間を点で埋める描き方なので、元々ライン感が強く出ません。こげ茶のアイシャドウを際に薄く細く重ねれば、自然に馴染むから誰でも簡単。
Q. アイライナー、マスカラ、 選ぶべき色の正解は?
A. 輪郭を取れる黒が正解
繊細に仕上げてもきちんと輪郭が引き締まる「黒色」を。大人のまつ毛に過剰な長さやファイバーのバサバサ感はいりません。スッと艶やかに仕上がるマスカラ液であることが絶対条件。そして、ブラシがまつ毛の根元に入り込める繊細な形状であることも重要です。アイライナーは、滑らかに描けるとろけるような柔らかさと滲まないキープ力の強さを重視して。左から:ファインラスティング ジェルアイライナーBK10¥3,800(エレガンス コスメティックス)、SHISEIDO マイクロライナーインク01 ¥3,500(SHISEIDO)※モデル使用色、マスカラ ディオールショウ デザイナー¥4,200(パルファン・クリスチャン・ディオール)、ラッシュ CC¥4,500(ヘレナ ルビンスタイン)※モデル使用色
Q. 眉色は 何基準で選べばいいの?髪の色? 目の色?
A. 髪色のようになりたい雰囲気で選んでよし
眉色はなりたい雰囲気で選んで大丈夫。地毛の色に近い黒なら、太眉に仕上げればイノセントな印象に。柔らかく上品なイメージを目指すなら、自然なブラウンを。ピンク系ブラウンならヘルシーで女っぽい魅力が出ます。最後に無色のアイブロウジェルでツヤをプラスしつつ、毛流れをキープ。左から:ヴィセ リシェ アイブロウパウダーBR-3¥1,100[ 編集部調べ](コーセー)、セルヴォークインディケイト アイブロウパウダー07¥3,500(セルヴォーク)※モデル使用色、RMK アイブロウジェル¥2,500(RMKDivision)
Q. 眉の綺麗な描き方がわかりません。
A. 真ん中の毛だまりから外に向かってぼかすイメージ
パレットの一番薄い色を眉頭の地肌に塗って影をつけると立体感がUP。毛が重なって濃く見える〝毛だまり〟を中心に上下にぼかすと仕上がりが自然です。
Q. 眉を描くツールはどんなものがよいの?
A. ふんわりぼかせるブラシが◎
毛が短くて硬いブラシを使うと縁がくっきりしすぎて不自然になるので、ふんわりぼかすことのできる柔らかいブラシを。
Q. もともと眉がありません。それでも自然に描くには?
A. 線で描かないこと!
眉を線で描くのはNG。ましてアウトラインをとって中を塗る方法はもっての外!柔らかいブラシで少しずつ地肌に濃淡の影をつけ、眉の毛だまり部分が一番濃くなるようにグラデーションで描きます。
1995年に渡米し『VOGUE』のカバーを手掛けるなどNYを拠点に幅広く活躍。昨春惜しまれつつ終了した「CHICCA」ブランドクリエイターも務めた。現在は美容情報サイト「unmixlove」を立ち上げている。
2020年『美ST』6月号掲載
撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉(人物)、 五十嵐 洋(静物) モデル/美香 メーク/吉川康雄 ヘア/TAKESHI 〈SEPT〉 スタイリスト/菊地ゆか イラスト/ホンダシンイチ 取材/奥原京子 編集/浜野彩希
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2024年12月16日(月)23:59まで
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