MAKE UP

【壁 その(2)】アイメークにグラデーションは必要ですか?

少し前まではアイメークといえばシャドウのグラデーション。これさえうまくいけば目は大きく見えると信じられていました。ところが、くぼんできた、たるんできた40代には逆効果というのが最近の定説。今や流行からも外れてきているようです。

45歳の声

まぶたがたるんだせいで、目がちんまりしてきた!
グラデシャドウでまぶたのくぼみが強調されてしまう
でも、そもそもグラデーションが苦手です

 

 

写真右:藤原美智子日本を代表するヘアメーク・アーティスト。 最近はメークだけではなく、美容全般からライフスタイルにまで活動の幅を広げている。近著『美しい朝で人生を変える』 (幻冬舎)では、プライベートでの暮らしぶりや美容法 も満載で、参考になることばかりです。
写真左:前田ゆか美STモデル。45歳代表としてメーク、 スキンケアだけでなく、食事、運動など、 トータルで頑張る姿に読者の支持も厚い。 最近はハーブセラピストの資格を取得するために 家事、育児、仕事の合間に寸暇を惜しんで勉強中!

藤原 今月のテーマはアイメークです。アイメークって悩みごとが多いですよね。

前田 やっぱり一番流行が出るパーツだから、季節ごとにどんな色を選んだらいいのかわからなくなるんです。あと、私のママ友が悩んでいるのは「目が小さくなった!」ってこと。実は私も小さくなったんですけどね(笑)。それから、ぶきっちょでアイメークそのもののやり方もわからないと言う方も多いですね。

藤原 思うに、大人はそんなにアイメークの色やテクニックを追いかけなくていいと思うの。若い頃は今年のアイカラーは、これが流行りとか、追いかけてたと思うけれど。

前田 今でも流行はキャッチしなくちゃ、と思っています。無理しなくていいんですか?

藤原 そう、無理しなくていいの。それよりも、目がどれだけパッチリ見えるか、が大切。色は自分の肌色に合ったもので大丈夫よ。

前田 そうだったんですか!
 

40代は〝存在感のある目〞を作ること

藤原 それから、もうひとつ! 存在感のある目を意識すること。

前田 大きく見せることとは違うんですか?

藤原 大きく見せようとすると、アイラインが強くなるでしょ? そうすると、意地悪っぽく見えてしまうのよ。

前田 あ、それわかります。やみくもに盛るのもダメなんですよね。

藤原 そう。さじ加減が大切なの。ゆかさんは普段はどんなアイメークをしているの?

前田 新作で流行を取り入れ、海外セレブのような、エッジを利かせたアイメークをしています。色も単色では物足りなくってグラデーションがやめられないですね。流行を気にして、ついついやりすぎてしまうのかも。

藤原 新作を使うのは大正解! 例えば5年前のアイシャドウが残っていて、自分に合うからってそれを使い続けていては、色も質感も古臭くなってしまって、ひと昔前のような印象になってしまうの。

前田 よかった。今のファッションとも合わないですよね。今年の春夏だったら、藤原さんはどんなアイメークがオススメですか?
 

グラデよりラインメークがオススメ

藤原 目の存在感を意識して、シャドウよりもライナーとペンシルで見せるメークかしら。

前田 普通のライン使いとは違うんですか?

藤原 アイライナーは黒だけど、パール入り。下まぶたはブルーのカラーペンシルを使うの。

前田 ブルーがレフ板効果になるんですか?

藤原 その通り! 上まぶたの黒のラインが目を大きく丸く見せてくれて、下まぶたのブルーが肌も明るく見せてくれるから、幸せそうにも見えるのよ。

前田 アイシャドウはいらないんですか?

藤原 そう。ただ、ポイントがあるの。目を大きく見せるために、黒のラインを太く描く人がいるけど、それは逆効果。

前田 えっ! どうしてですか?

藤原 美ST世代の人がラインを太く描きすぎると、目が逆に小さく見えてしまうの。でもそれを恐れてラインが細すぎると効果がなくなるから、さじ加減が大切なの。

前田 私も太くしていました。

藤原 自分をケータイなんかで自撮りして確認すると、一目瞭然よ。

前田 自分自身を客観的に見ることって、この世代は特に大切ですよね。

藤原 40代は顔立ちも目の形も変わってくる頃。だからこそ、時々自分のメークを客観的に見ることが必要なの。

前田 そうかもしれませんね。流行をがむしゃらに追いかけるよりも、今の自分を知ることが大切だと思います。今回は勉強になることばかりで、私も自分のアイメークを美STのWEBを参考に見直そうと思い直しました。

藤原 これで45歳の壁をひとつ乗り越えたから、もっとキレイになれますよ。

藤原美智子:流行よりも今の自分の目に合うアイメークよ
前田ゆか:減らすのが怖くて 目力重視で盛りすぎてしまいます

 

 

40代の重くなったまぶたにグラデーションは敵!
まぶたのくすみすら味方につけて、軽やかに、
ラインを強くしたほうが目力は上がる!

40代にとって、上まぶたのアイシャドウはそれほど必要のないもので、特に夏は重くなるのでノーカラーのほうがベター。派手な色は使っていなくても、アイラインを主役にすれば、甘すぎず洗練されて、おでこを出しても、シンプルなファッションでも寂しくなりません。



頰、口元も色より透明感を重視して
コーラル系で統一を
 

ノーシャドウのシンプルな目元に合わせて、頰や口元も色を盛りすぎない。どんな肌色にも馴染むコーラル系で揃えて、肌の質感をアップすれば、誰もが美人顔に。
右・濡れたような光沢を生み出すグロス。ディオール アディクト ミルキーティント 126 ¥3,900 (パルファン・クリスチャン・ディ オール)、左・繊細なパール入りチーク。チーキー シーク ブラッシュ 11 ¥3,000(THREE)

 

 

 

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【壁 その(2)】アイメークにグラデーションは必要ですか?

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