SKINCARE

【美肌への第一歩】withマスク時代の新【洗顔】常識

マスク生活でばっちり降るメークをする機会が減ったとはいえ、メーク落としに手抜きはNGです。朝晩欠かせない洗顔の方法も今の常識はちょっと違います。肌に負担を与えないためにも、ここでしっかりおさらいを。コスメコンシェルジュの小西さやかさんが教えてくれました。

刺激は禁物! 洗う時は泡をクッションに、すすぎは小鳥タッチで

Q. 朝は湯洗いや水洗顔で大丈夫?
A. ダメです! 若いころの肌質を思い返して、油分が出やすい場所だけでも洗いましょう。 

「今、乾燥肌でも若い頃ニキビで悩んだなら皮脂腺の活性がある程度あり。Tゾーンだけでも泡で洗って」(慶田)「お湯でゴシゴシ洗うより泡洗顔でさっと洗うほうが肌に低刺激」(大野)左、皮脂や角質を溶かして、なめらかで明るい肌に導く。トワニー ビューティリフレッシャー 100g ¥2,500(カネボウ化粧品)右、「皮脂の脂肪酸と結合して石鹸化。油汚れだけを落とす発想が画期的」(慶田)ビオレ 朝用ジュレ洗顔料 100㎖ ¥900※編集部調べ(花王)

Q. 洗顔の温度はどれくらい?
A. ぬるま湯より冷たい「つめた水」がベスト。

「洗顔時の水温は20〜30℃の少し冷たいと感じる程度が目安。冷水でも問題ありません。熱いお湯だと皮脂を取りすぎてしまうため乾燥を助長。温度が刺激になる恐れも」(大野)

Q. シャワーを直接当てて洗っても大丈夫?
A. 直接は刺激が強すぎます。ミストに切り替えられるものはミストで、そうでないシャワーは顔の前に手をかざして水流の勢いを和らげて。

「強い水圧も刺激になる可能性があり、シャワーを直接顔に当てるのは避けたほうがベター。直接当てるならかざした手のひら越しに弱流を当て指の間から滴るお湯で洗って」(慶田)

Q. 最近、洗顔料の種類が増えています。40代の肌には何がいいの?
A. 基本はアミノ酸系がオススメ!

「特に朝は高い洗浄力は必要ナシ。弱酸性でアミノ酸系のマイルドな洗浄剤で十分。洗っている最中にキュキュッとならず、洗い上がりに乾燥を感じにくいものを選んで」(慶田)左から、「泡タイプで摩擦レス」(入江)プレディア プティメール フリー & マイルド ミネラル フォーミング ウォッシュ 200㎖ ¥1,800(コーセー)、「不要な角質もケア」(小西)エリクシールシュペリエル スムースジェルウォッシュ 105g ¥1,800※編集部調べ〈9月21日発売〉(エリクシール)、「弱酸性で肌のpHをキープ」(入江)カイ リベレーションウォッシングフォーム 150㎖ ¥3,200(OSAJI )、「ミネラルや植物由来原料の泡立てない洗顔料」(小西)ピュアネス ジェルクレンザー 120㎖ ¥3,000(ベアミネラル)

Q. 泡立ては重要?
A. 肌に直接触れないためにも洗浄力を最大限いかすためにも泡立てることは大切。

泡立つものが良いというわけではなく、その洗浄剤の中で最大の泡立ちにすればモコモコ泡じゃなくて問題ナシ。泡立てが苦手な人や面倒な場合はやっぱりネットが便利。水を加えすぎないのが濃密な泡を作る秘訣です。「泡立てて洗顔すべき最大の理由は摩擦刺激を減らすため。原液を泡立てるだけで、洗浄力は変わらないのに界面活性剤の使用量が20分の1に減るという調査結果も」(大野)

Q. すすぎはどの程度すればいい?
A. 小鳥タッチで20〜30回。

「予洗いよりすすぎを丁寧に。手のひらでお湯をやさしく肌に当てるようなイメージで。泡がきっちりなくなるまで約20〜30回が目安。泡がなくなれば何十回もやらずOK」(慶田)

Q. 拭く時の注意点は?
A. タオルを動かしてこするのではなく、タオルを優しく顔に当てて

「繰り返しですが肌の大敵は刺激。洗顔後もこすらずタオルに水分を吸わせて。タオルの繊維が残った状態でのケアは刺激になる可能性が。私は5枚重ねのガーゼを愛用」(慶田)吸水性が良く、肌当たりがソフトで毛羽立ちが少ないタオルが◎。優しく肌に当てて水分を吸収するイメージ。上質なキッチンペーパーをふわっと当てて吸い取っても。ガーゼも吸水性が高く、洗濯後すぐ乾燥するので便利です。

\教えてくれたのはこの4人/

適切な診察に基づく丁寧な治療が人気。圧倒的な知識量と明快な解説を誇り多くのメディアも頼りにする美女医。「多くの人が見直すべきは洗顔。脂性肌はもちろん自称乾燥肌も皮脂を適切にオフするだけで、肌状態が良くなる場合も。さらに丁寧な保湿を心がければもっと良い状態になります。」

レチノール使用歴10年の美肌女医。クリニックでは美ST編集部で流行中の『ゼオスキンヘルス』の取り扱いも。「刺激を避け、正しい洗浄と保湿を心がければ角層が整います。バリア機能もターンオーバーも整えば色ムラもくすみもなく毛穴も引き締まり、キメが細かい美肌が手に入るんです。」

化粧品会社や出版社勤務後に独立して20年超。美容誌の執筆や編集等広く活動。スキンケアの明瞭な説明が人気。「年齢が上がるほど一発逆転はなくなるから日々のケアの積み重ねが大事。真皮ダメージに対処するケアはマストですが、飛び道具ケアだけでなく、ベーシックなお手入れも忘れずに。」

東京農業大学客員准教授。一般社団法人日本化粧品検定協会代表理事。化粧品開発や評価に長年携わるリケジョ。「正しい知識があれば無駄なお手入れを省けて、時間もお金も節約でき美肌に。まずは最もベーシックな洗顔、保湿ケアアイテムについて肌悩みに合ったものを選びましょう!」

2020年『美ST』10月号掲載
撮影/大瀬智和(人物)、五十嵐 洋(静物) モデル/吉村ミキ ヘア・メーク/後藤若菜〈ROI〉 スタイリスト/柿田たみか 取材/大山真理子 編集/漢那美由紀

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