HAIR

髪のプロに聞くシャンプー&トリートメントの基本

髪は死んだ細胞と言われるけれど、大切に扱ってあげればちゃんと応えてくれるはず。今さらからもしれないけれど……と、毎日欠かせないシャンプーとトリートメントの基本をプロに聞いたら驚きの答えが待っていました。

 

 

 

Q. シャンプーは何を基準に選んだらいいの?

A. 「すすぎまでなめらかなもの」は髪を傷めにくいです

弱酸性で、泡立てやすく、すすぎまでなめらかなものを。髪に力がかかりにくく洗髪しやすいうえ、地肌まで洗浄成分が届きやすいので皮脂など油性の汚れを残しにくいからです。

 

 

 

Q. 洗うのは朝がいい?それとも夜がいい?

A. 夜、髪を乾かす時間がない場合は朝洗髪もおすすめ

髪は濡れたまま擦れると傷むし、寝ぐせがつきやすいので、乾かさず寝てしまったり寝汗をかく人は朝洗髪でもOK。

 

 

 

Q. ノンシリコンとシリコン、結局どっちがいいの?

A. シリコンがよくないと言われてますが、ほとんど事実ではありません

シリコンは構造的に安定しているので、髪や頭皮に悪影響を与えませんし、毛穴に詰まることもありません。また、シリコン配合のシャンプーの洗浄性が低いこともありません。

 

 

 

教えてくれたのは……花王ヘアケア研究所 杉野久美さん
美容情報、消費者実態などを解析し、花王の毛髪科学・消費者研究に基づいた科学的で実用的なわかりやすいお手入れ法、製品技術情報を社内外へ提供している。

 

 

  

 

Q. シャンプーは同じものを使い続けた方がいい? こまめに替えた方がいい?

A. 髪質が変わったり、カラーやパーマをしたときに替えればOK

気に入ったものを使い続けて大丈夫ですが、年齢で髪質が変化したり、カラーやパーマをしたときはその都度替えるのがいいと思います。

 

 

 

Q. ブローは低い温度?高い温度?

A. 低ければ低いほどいい

髪の内部のたんぱく質は高温に弱く、内部のアミノ酸が剥落してもろくなる原因に。遠赤外線などを利用して低温でも効率よく乾かせるドライヤーを選ぶのがおすすめです。

 

 

 

教えてくれたのは……_TREE サロンディレクター 遠藤康弘さん
美容師歴18年。経験に裏打ちされたテクと卓越した薬剤の知識を併せ持つ凄腕スタイリスト。ヘア悩みを抱えた40代の救世主。撮影やサロンワークに日々飛び回る。

 

 

 

 

Q. サロンのトリートメントと家のトリートメントって何が違う?

A. それぞれの人に合わせてブレンドしたトリートメント剤と、毛髪内部まで浸透させるスチーマーを使っています

その人用のカスタマイズブレンドトリートメントを特殊なスチーマーで入れ込むので、自宅トリートメントとは差が出ます。

 

 

 

Q. 20代のときとのシャンプーの選び方の違いは?

A. 基本的には同じ。40代になったら悩みに合わせたシャンプーをプラスして

髪用の良質なたんぱく質のシャンプーに、頭皮用のデトックス効果のあるシャンプーを使うなど、悩みに合わせてプラスして。

 

左、H&A シャンプー300㎖ ¥10,000 右、頭皮をデトックス。H&A スカルプスキン grシャンプー 300㎖ ¥4,800(ともにサロン・ド・リジュー)

 

 

 

Q. 髪は何度( 温度) くらいで洗ったらいいの?

A. 40℃前後の熱すぎないお湯で

40℃前後だと毛穴に詰まった皮脂が柔らかくなり、溶けて落としやすくなります。また、髪にとっても、たんぱく質の変性を起こさない温度となります。

 

 

 

教えてくれたのは……サロン・ド・リジュー代表/毛髪診断士 永本羚映子さん
若さのバロメーターである髪を美しく健康に蘇らせるために美容医学を学び、きちんと結果の出る本物のヘア&スカルプケアを追求。2002年、広尾にサロンをオープン。

 

 

 

 

撮影/吉澤健太〈人物〉、大槻誠一〈静物〉 ヘア・メーク/NOBU(Lila) スタイリスト/小西明日香 モデル/竹中友紀子 取材/佐藤理保子、鈴木みちる、大山真理子

 

 

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