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閉経前の今こそ知りたい【ピル・ミレーナ・HRT】使った先輩の感想は?

40代後半から50代にかけて卵巣の寿命が近づくと、ホルモンがガタガタと変動するので月経不順や更年期症状に。何年もの間ホルモンに振り回されてばかりいるのではなくホルモンの乱高下と付き合う術を学んで、しなやかに閉経を迎えませんか?

1:【ピル】女性特有のトラブル緩和に効果アリ

ピルを服用すると、脳が「女性ホルモンはもう十分に分泌されている」と錯覚するので、女性ホルモンの分泌が抑えられ、排卵は起こりません。月経リズムに伴う女性ホルモン分泌のアップダウンを緩やかにするのでホルモンバランスが整い、更年期に向かう女性特有のトラブルが緩和されます。むくみや肌荒れの改善になる人も。

▼特徴
➊ 月経がある人用
➋ 1日1錠を一定時間に毎日服用。1カ月単位でコントロールできる
➌ 自費でも保険適用でも¥2,000~¥3,000位/月
➍ 月経痛や月経困難症の緩和、肌荒れの改善など

家族からの訴えで初めて気付いたPMSピルの服用で改善し穏やかな日常に

PMSに関して私自身はあまり気付いていなかったのですが、生理前になるとちょっとしたことにも過剰に反応してかなり機嫌が悪くなっていたようで、家族は困っていたそうです。婦人科を受診すると、低用量ピルを勧められました。4~5年前から服用していますが、経血量が減り、気分の乱高下はだいぶ落ち着きました。(教えてくれたのは……坂本啓子さん 40歳 主婦)

2:【ミレーナ】子宮内に装着し黄体ホルモンを放出

黄体ホルモンを子宮内で持続的に放出することで子宮内膜が増えることを抑え、経血量を減少し月経痛を緩和させます。子宮の内膜にのみ作用するので、卵巣の排卵はあります。ピルは副作用のある人もいますが、入れっぱなしなので飲み忘れなどの失敗もなく、入れることさえできれば楽!ミレーナの位置や出血状態の確認に年1回の定期検診があります。

▼特徴
➊ 月経がある人用
➋ 検査を経てから子宮内に装着し、最長5年間、年単位でコントロール
➌ 自費 ¥60,000位、保険適用 ¥20,000~¥30,000
➍ 経血量減少、月経痛緩和自分の周期の月経あり

かかりつけのクリニックで相談しピルからミレーナに移行しました

ずっとPMSで悩んでいて3年間ほど低用量ピルを服用していました。48歳の時にクリニックの先生から年齢的に服用を続けることは難しいということでミレーナに切り替える提案があり、52歳まで入れる予定です。入れた後2~3週間は下腹部に痛みがあり体調がすぐれませんでしたが、よくある副作用のようで、その後はずっと快適です!(教えてくれたのは……岡部真由美さん 49歳 会社員)

3:【HRT】更年期に減ってくる女性ホルモンを補充

病気を抑えようとしてくれていた女性ホルモンが減少してくると、弱いところがむき出しになってしまいます。女性ホルモンを補充することにより守りのパワーが復活して、乱れた自律神経を安定させ不調の多くが軽減されます。特にのぼせやほてり、ホットフラッシュの改善に効果を感じる方が多いです。気軽に少量から試すこともできます。

▼特徴
➊ 閉経後の人用
➋ 飲み薬、貼り薬、ジェル状の塗り薬から選択
➌ 1カ月あたり¥1,000~¥5,000位
➍ 更年期症状の治療に最も利用されていて即効性がある

1年前には問題なかったホルモン値が急激に減ったことで不調に悩まされました

ホルモン値が急激に減ったことから一日中ひどいめまいや頭痛がするようになり、HRT(ホルモン補充療法)を受けることに。当初は急激に肌が乾燥するようにもなったんです。補充療法の中で、私の症状からジェルを塗る方法にしました。副作用で不正出血がありますが、これはいずれなくなるそうです。今は症状も落ち着き、肌の潤いも復活です!(松丘有以さん 49歳 カウンセラー)

2020年『美ST』11月号掲載
撮影/河野 望、五十嵐 洋(ともに静物) 取材/佐藤理保子、菊池真理子 編集/長谷川 智、佐久間朋子

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