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2年半ぶりの熱い再会❤ 「東方神起」ライブレポート<後編>

活動休止していた東方神起が約2年半ぶりとなる、全国5大ドームツアー、LIVE TOUR 2017~Begin Again~を11月11日札幌公演を皮切りに全17公演を開催。美STスタッフも参戦した、12月に行われた東京公演・完全レポートの第2弾をお送りします! ライブ中盤、赤いペンライトのレッドオーシャンが美しく揺らめき、まさに会場が一体となって???

前編はこちらからCHECK!

 

 

「ただいま」、「おかえり」はこの日のために

 

合間に流れる映像もドラマチックで素敵でした。二人ともが悪役東方神起と正義派東方神起の二役に扮して戦い、正義派の二人が力を合わせて悪を滅ぼすようなストーリーにうっとり。他にもアプリの「SNOW」のような加工技術で“うさ耳”をつけて喜んでいたり、いろいろな東方神起の顔を見ることができ、飽きさせません。
「シアワセ色の花」で再び登場した二人はキラキラの衣装。なんとスワロフスキー8000個! ついていて、少し重いらしい。さすが東方神起!これを着こなせるのはそういません。と衣装に目がいって、成熟した大人の魅力のバラードの大作を聞き逃すところでした(汗)
気づくと会場中が一緒になって歌っていて、すごく感動的でした。
「STILL」は34枚目のシングル、ミディアムバラード曲。君に会えないなんて、君の声聞けないなんて、と切ないラブソングをゆっくり花道を歩きながら歌う二人に胸キュンです。サブステがゆっくりと回り、ライトに照らしだされた二人がキラキラと輝いて、星のよう。ダンスパフォーマンスだけでなく、こんな切ないラブソングも歌うなんて。トキメかない女性がいるはずありません。

 

「みなさん、改めまして東方神起でーーす!」
「言いたいことがありますね。」
「今年はこの挨拶で全国を回りたいと思いますね。」
「東京のみんな!ただいまーーー!」と大きな声で2年半ぶりに会うファンに改めて挨拶すると、「おかえりーーー!」とファンも大声援で答える。ファンとの絆が感じられる瞬間。
「本当に2年前の約束を守ってくれてありがとうございます!」
「東京ドームのステージに立つことができて感謝しています。」
ドームに帰ってこられて本当に嬉しそうなユンホとチャンミン。そしてそれ以上に二人に会えて嬉しいファンのやりとりがなんとも微笑ましく、長く会えない時を経て、久しぶりに再会した恋人同士のような温かみを感じました。

 

「さてBegin Againはどういう意味か知ってます? 知らないですよね?」とチャンミン。
「知らないことにしてください。」周知のこととわかっているので釘をさすチャンミン。
ユンホ、ドヤ顔で「日本語で‘再び始める’」と言うと、ピンポンピンポンピンポンと正解の効果音。「なんで僕のときだけ鳴るのー? チャンミンの時は鳴らないのに」と不満げなユンホ。
チャンミン「今回のツアーはビギンアゲインですね。略してビギアゲ、ビギさん(ファンの愛称)を上げるツアーですね。」
ユンホ「ビギさん・・・略したら僕たち、チャンちゃん、ユンちゃんだよ。」
チャンミン「呼ばれたかったらユンちゃんって呼んであげます。」
ユンホ「やめてください(苦笑)」と会場は和やかに笑いもありつつ進められていく。
チャンミン「これからの活動をどうするか、まじめに。今日、初めて東方神起のライブに来たという方、手を挙げてください。」昨日より多いよと嬉しそうなユンホ。
チャンミン「久しぶりにラジオに出たのですが、その効果があまりなかったようですね。」と自虐ネタで笑わす高度な話術。時折聞こえる男性ファンの呼びかけに、ユンホが「そんなことないですよ。結構、男性が見えますね」と嬉しそう。
「男性だけで男らしい声で、ウィ~って声をもらってみたいと思います」と言うと、会場内の男性陣から「ウィ~~~~!!!」と、低い声が。「再始動してたくさん活動してきたハリがあるよ・・・あ、かいがある!」とかわいい間違えをするユンホ。
「昨日覚えたばかりの日本語なので」とフォローするチャンミン。
二人の阿吽の呼吸のやりとりがおもしろくて、つい笑ってしまう。
以前は彼女の付き添いできたと思われる男性がちらほらだったのが、今は確実に男性ファンが増えているように思えます。同性からも憧れられ、愛される存在というのも納得。
通訳なしでオール日本語でジョークも交えてMCをこなす二人には脱帽です。活動休止期間もきっと勉強していたに違いありません。かっこいいだけでなく、努力家であり、真のプロフェッショナルなんですね。

 

「みなさん、2年間、会いたいなと思っていました。みなさんも会いたかったですよね!」と「逢いたくて逢いたくてたまらない」を披露。逢いたくてたまらないよとファンと一緒に合唱。ミニトロッコで外周を回る姿はレッドオーシャンに浮かぶ小舟のよう。でも荒々しい波ではなく、穏やかな大海をゆっくり目的地に航行していくような幻想的なシーンに見えました。

 

2階席のファンにも届くようにゴンドラで空高く舞い上がる2人

 

 

 

空から降り注ぐ歌声にファンもうっとり

 

「Duet」~「White」メドレーでは白い衣装でゴンドラに乗って登場。ドーム2階席、高さ15mはあろうかと思われるところで歌うチャンミンはまるで天使のよう。時にファンに微笑みかけ、手を振って、チャンミンを間近に感じられた2階席のファンもきっと嬉しかったことでしょう。

 

続く「Catch Me-If you wanna-」では、ダンサーたちとともに腕で作る龍のようなパフォーマンスを披露。愛する人との別れにまるでハルクのような巨大な男に変わり果てていく、感情の変化を表現した振り付けはストーリー性があり、一度見たら強烈な印象が残るダンスナンバー。あれだけ踊って、生で歌って一切ブレないのは本当にスゴイ! また、蛍光色に光る衣装が織りなすフォーメーションは視覚的にも工夫が凝らされ、一番見応えがありました。

 

終盤のメドレーはトロッコに乗って大はしゃぎ

 

 

 

ライブ終盤、ファンにはたまならいナンバーの連続

 

バンド・ダンサー紹介の後は上手からユンホ、下手からチャンミンがトロッコに乗って登場。
ブルーのベストにパンツ。ノースリーブから出た上腕二頭筋の美しい腕を見て、これだけのライブをこなすには相当の体力が必要で日々、節制し鍛えているんだろうなと感心しました。「Easy Mind~I just can’t quit myself~OCEAN」のメドレーはダンサーとわちゃわちゃしていたり、頬をぷうっとふくらまし、ユニークな振り付けで踊ったりととにかく楽しそう。この場所に戻って来られて、また仲良しのダンサーさんたちと歌って踊るのが楽しくてたまらないといった様子。タオルを振り回して煽るので嫌でも盛り上がってしまう。

 

ファンキーなメドレーの後は壮大なスケールのバラード曲「Bolero」。チャンミンのハイトーンヴォイスが冴え渡ります。チャンミンの圧倒的な歌唱力に加え、表現力で素晴らしかった。ステージ中央で重なり合い一つになるフェニックスの姿が、離れていたがやっと一つの完全体になる彼らと重なり合い、君の居場所はここにあるという歌詞に心が震え、鳥肌が立ちました。

 

迫力のパフォーマンスで見るものを圧倒

 

 

 

ペンライトをゆっくり下げる動きと掛け声で最高潮に

 

「Why? [Keep Your Head Down]」は2011年にリリースされたパワフルなダンスナンバー。当時、話題になったドラマの主題歌でもあるため、聞いたことがある人も多いはず。
東方神起の楽曲はドラマや映画の主題歌、CMやTV番組のエンディングテーマなど様々なところで使われているので、ファンでなくても聞いたことがあるナンバーが多いのが強みだと思います。彼らの音楽性は老若男女問わず、受け入れられるものなんですよね。

 

アンコールでの圧巻のダンスパフォーマンス

 

 

 

アンコールでテンションも最高潮に

 

暗転し、ライブはひとまず終了。すぐにアンコールの東方神起コールが沸き起こり、バンドメンバーが指揮を執るとさらにコールは強く大きくなり、ドームに響き渡っていました。
アンコールの1曲目はお琴の音色で始まる「MAXIMUM」。スポットライトに照らされたステージにすごいジャンプ力で登場。黒のツアーTシャツと黒デニム、スカジャンとカジュアルな衣装に。ユンホのソロのダンスがとにかくかっこいい。ユンホのパワフルでいて優美なダンスに目が離せなくなります。
2曲目の「Rising Sun」は躍動感溢れるダンスナンバーでライブでは必ず盛り上がる、彼らの代表曲。2005年に発表された曲なのに古さなどまったく感じられず、アレンジも加えられ圧巻のパフォーマンスは今日一好きかもしれないと思いました。別日にライブを観た編集は、「あれだけ体力を使い切ったライブの最後の最後に、広~いドームのステージ前から後ろまで全力でまさに疾走していったことが、すごい身体能力だと思いました」と感嘆の溜め息。いくつでも見どころを上げられる希少なライブだったと思います。

 

歌い終わると「アンコール、ありがとうございました!」
今回は舞台装置が今まで以上に趣向を凝らしていて、プロペラ(長い可動式のステージ)はさらに長くなり、トロッコやゴンドラ、ワイヤーアクションまであり、二人をどこの席でも一度は近くに見えるような演出になっていて、広いドームが狭く感じられるほど。座席によって見え方が違うのでいろいろな楽しみ方ができるとリピーターも多いとか。実際、トロッコが目の前を通った時はすごく近い!って思いました。
「みなさんとの距離が近くて、鼻の穴まで見えます。」
「近くてね、4人で応援のお・か・え・りっていうのが書いてあったんですけど、お・り・か…なんとかになってました。」でどっと笑いが。「次はリハーサルしてきてね(笑)」
気をつけないと、ちゃんと客席を見てるんですね。
「B.U.T(BE-AU-TY)」でワイヤーアクションのように15mも飛ぶ演出に「いきなり飛んで驚きませんか?」とチャンミン。「男の痛みに耐えて、ちょっと怖いんですが、多くの皆さんと近づくために頑張っています。」とユンホ。痛みと恐怖を押して、ファンとの距離を縮めようとしてくれる二人にはもう感謝しかありません。
ライブ前日に発売になった新曲Rebootが一番気に入っているユンホ。するとチャンミンが「みなさんも再起動してみるのはどうですか?みなさんはいらないと思うのですが、ダイエットとか。続かないのはナマケモノですが、みなさんはナマケモノじゃないですね、ハ!ハ!ハ!」と乾いた笑いでさらに笑いを誘うチャンミン。
ユンホ「僕もチャンミンと切磋琢磨して・・・」切磋琢磨という語彙に会場からおお~と驚きの歓声が。それがあまりに大きくて、チャンミン「そこまで驚くとまるでユンホが日本語できないみたいじゃないですか。」とかばうチャンミン。「オレ、思ったより日本語うまいからね!」と拗ねるユンホ。MCのおもしろさも魅力です。

 

では次の曲にというチャンミンに「えーーーー!!!」と反対の声が上がる。するとチャンミンは「最近、気持ちいいんです。こんなにたくさんの人に僕の意見が反対されると、もっと(次の曲に)いきたくなるんです。」茶目っ気たっぷり、Sキャラ健在のチャンミン。
まるでアニメのヒーローのような完璧な容姿のチャンミンにツンデレな要素が加わると最強です。それにしても二人とも顔が小さくて背が高くて、何をしても絵になります。

 

そしてライブ終盤には欠かせない「ウィーアー!~Summer Dream~Somebody To Love」のメドレーは再びトロッコに乗って登場。この3曲はファンならイントロを聞いただけで条件反射のように盛り上がってしまうノリノリのサウンド。
トロッコからサイン入りボールやフリスビーを投げるファンサービス。スタンドに小さい子供を見つけると必ず届くように投げる、心優しいチャンミン。遠い席にも届くように投げたり、バズーカ砲を使うなど誰にでも公平に、見ているだけで笑顔になれる光景。
ジャンプ! ジャンプ! と煽られ、会場の熱気もMAXに。明日は筋肉痛確定(笑)

 

ラストは「Begin~Again Version」。お互い目を合わせながら熱唱する姿に会場も静まり、最後の歌を聴き入るファンの心境はまさにBegin Again。
迫力あるダンスパフォーマンスに魅了され、心のこもった歌声に癒され、あっという間の3時間30分でした。
この日を心待ちにしていた東方神起とファンの心が一つになった、そんなステージでした。

 

最後の2人の挨拶がとても心に残るものでした。

 

男っぽい迫力のダンスと優しい眼差しが魅力のユンホ

 

 

 

これまで一緒に歩んできたファンへの感謝を伝えるユンホ

 

ユンホ「本当にやっとここまできました。2年半ぐらいかかりました。僕なりに思ったより時間がかかってしまいましたが。もっと成長した姿を、これがユンホだという姿をちゃんと見せたいと思ってきたのだけれど。今日のステージで、ただ言葉だけじゃなくて、本当に行動で約束を守れた気がして満足しています。みなさんのことがただ好きで日本語も足りないかもしれないけど、ありのままの素直な気持ち、ピュアなユンホを見せたいと思って。みなさんのことをただ好きではなく、大切にして、お互い大事な存在になりたいし、これまで一緒にかいた汗とか忘れずに、これからも守っていきたいと思います。今日は幸せでした。ありがとうございました。」

 

少年っぽさが抜け男らしく成長したチャンミン

 

 

 

奇跡のような愛で結ばれたファンへの思いを伝えるチャンミン

 

チャンミン「デビューして14年ぐらい経っているんですけど、今まで一度も誰かが当たり前に僕のことを愛してくれてると思ったことがありません。当たり前じゃないですか。何もしないで愛してくれるって思うなんて傲慢じゃないですか。でも当たり前のように僕たち2人のことを愛してくださってるみなさんからの奇跡のような愛で、ここまでこれたと思うし、2人の居場所を作ってくださって本当に心から感謝しています。それに応えるのはできる限り一生懸命頑張って歌って踊ることだと思います。これからもずっと一生懸命歌って踊り続けていきたいと思います。今日は本当に幸せでした。本当にありがとうございました。」
なんて謙虚で真摯な思い。チャンミンと、ユンホと、東方神起と出会えたことこそが奇跡だときっとファンは思っているに違いありません。こんな二人だからこそ、何年でも待ち続けよう、ずっと一緒にいたいとファンは思うのでしょう。

 

共に頑張って作り上げてきたスタッフと最後の挨拶

 

 

 

非日常の夢のようなライブは万人が楽しめる最高の時間

 

東方神起のライブは彼らを良く知らない人でも楽しめる極上のエンターテインメント。次の機会があれば、是非経験してほしいと思います。多くのライブを観たことがある人でも驚くほどの演出、装置、照明、特殊効果など、スケールの大きさは他の追随を許さない、まるでファンタジーショーのようなステージ。そして、その中でひときわ輝く“リアル「東方神起」”の2人と一緒に歌って踊って、一緒に泣いて笑って。楽しく夢と愛に満ちた3時間半のライブは、東方神起は唯一無二の存在だと確信し、幸せな気持ちになれるものでした。

 

1月21日の京セラドームでの千秋楽公演では6月8、9、10日の横浜・日産スタジアムでの追加公演を発表。日産スタジアムでの3日間連続公演はアーティスト史上初!
これからの活躍がますます楽しみです!

 

 

 

前編はこちらからCHECK!

 

取材・文/渡辺美香

 

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