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専門家に聞きました。更年期のウソ・ホント

気になるけれど、なかなか話題にしにくい話が「更年期」のこと。よく聞くウワサは本当?それとも嘘?専門家の先生方に話を聞いてきました。

Q. 閉経はズバリ何歳?

A. 50.5歳

人により40代で閉経したり、60歳まで生理があったりします。(横森さん )平均は49.5歳で、約半分の人が50.5歳までに閉経すると言われています。さらに、9割の人は56歳までに閉経すると報告されています。(上野さん)

Q. どうなったら閉経?

A. 1年なかったら閉経です

1年なかったら閉経ですが、人によります。(横森さん) 何も変化なく生理が来ていたのに、ある日突然生理が止まるタイプや周期が乱れて閉経するタイプ、徐々に間隔が空いて閉経するタイプなど人それぞれ。(上野さん)

Q. 閉経が近づくと出血量が増えるの?

A. どんと多量出血になることも

どんと多量出血になることもあります。(対馬先生) 閉経数年前から量が極端に増える人は多いのですが、量がだんだん少なくなって生理間隔もまばらになり、知らないうちに終わっていたという人もいます。(横森さん)

Q. おじいちゃんとおばあちゃん、おじいちゃんの方が女性ホルモンが多いってホント?

A. ホントです

女性は閉経後女性ホルモンが減り、男性ホルモン優位に。男性は逆に女性ホルモン優位になります。(横森さん )閉経に伴って女性ホルモンが低下し、高齢になると男性よりも低くなることが報告されています。(上野さん)

Q. イライラが止まらない時、どうしたらいい?

A. HRT、安定剤、漢方、運動、サプリ。注射が早く効きます

HRTより注射が早く効きます。(対馬先生)イライラの原因となる事や人からうまく距離を置き、楽しい事で頭をいっぱいにしましょう。そして深呼吸と緩やかな運動、お出かけなどで気分転換しましょう。(横森さん)

Q. 「初潮が中3でした」「高齢出産しました」これって閉経も遅くなるの?

A. 俗説です

遅く始まり、早く終わる人もいます。私は39歳で出産、54歳で閉経しましたが、46歳で出産してそのまま閉経という人も。子宮筋腫が大きい人、ホルモン補充療法をしている人は遅くなる傾向にあります。(横森さん)

Q. 嵐やマッチに会って生理が復活!なんてありうる?

A. ありえます!

生理は脳の指令なので脳が喜べば排卵があるかどうかは別として生理が来ることも。更年期世代がときめく体験をすることはとても大切。純愛映画や素敵な男性とダンスするなど、擬似恋愛も一つの楽しみに。(池下先生)

Q. 汗が止まらない時、どうしたらいい?

A. ミントティーがおすすめ

私もホットフラッシュがひどく、漢方や女性ホルモン様のサプリなど色々試しています。汗拭きタオルと扇子を携帯して、夏場は冷やしたおしぼりで拭くなど、工夫して過ごしましょう。ミントティーも有効。(横森さん)

Q. 肝斑は閉経したら消えますか?

A. 薄くなります

薄くなりますが老人性のシミは増えます。(対馬先生) 個人差があると思いますが、肝斑は女性ホルモンが関係しているため、一般的には閉経により女性ホルモンが低下すると徐々に薄くなると言われています。(上野さん)

Q. 有効な食べ物はある?

A. グルテンフリーは有効かも

これを食べれば症状が和らぐというものはなく、野菜とたんぱく質中心の健康的な食事が大事。隠れアレルギーの人が多いので、小麦抜きのグルテンフリーは有効かもしれません。私もトライしました。(横森さん)

女性の生涯にわたる健康のために様々な情報提供、啓発運動を行っているドクター。更年期障害に関する著書も多数。

自身の体験から得た更年期を乗り越えるヒントが詰まった著書『コーネンキなんてこわくない』(集英社刊)が好評。

女性の健康と美をサポートする成分「エクオール」について、20年以上にわたって研究を続けているスペシャリスト。

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2018年『美ST』10月号掲載
撮影/穂苅麻衣〈BOIL〉 イラスト/今井久恵 取材/鈴木みちる

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