MAKE UP
老けて見えたり、疲れて見えたり、暗い人に見えたりするのは、肌のくすみのせい。スキンケアのみならずベースメークでもなんとかしたいじゃないですか。ファンデーションの進化は目覚ましく、スキンケア効果に加え、視覚的な効果まで研究したファンデが登場。見た目で懐疑的にならずに、まず使ってみてほしい。〝美しい素肌のように〟という原点を追求して完成したのですから。
ディエム クルール カラーブレンドファンデーションSPF23・PA+++ 全4色〈上から、B2、N2、N3、N4〉各8g 《パフ付き・ケース別売り》¥5,300、ディエム クルール カラーブレンドファンデーションケース ¥1,200(ともにポーラ)4つの色番で、色素バランスを変えている。2018年発売。
若い頃どんなに色白の人でも、歳をとってくると顔がくすんでくるそうです。スキンケアで肌の加齢を遅らせたり、くすみを改善させたりすることはもちろん大事ですが、さらにベースメークでも効果を上乗せしたいと思いますよね。そんな時に出合ったのが、ポーラの「ディエムクルールカラーブレンドファンデーション」です。私はリキッドファンデの上に重ねているのですが、使うと使わないとでは差は歴然!
最初に見てパッと思い浮かんだのは、ゲランの「メテリオット」(1987年)、ジバンシイの「プリズムドゥスール」(1989年)、T.ルクレールの12色のルースパウダー(1881年)。ロングセラーであるこの3つはパウダーですね。しかし、「ディエムクルールカラーブレンドファンデーション」はファンデーション。驚きました! 何故、このようなファンデを作ろうと思ったんでしょう?
まず、もともとこんな見た目の製品を作ろうと思ったわけではない、そのことは先に書いておきますね。発想の原点は、日本女性の理想のベースメークが「きれいな素肌のように見える」ということでした。よく言われる言葉ですが、では、きれいな素肌とはどういうことかと、ポーラは科学的に解析を開始。すると、素肌がきれいな人の画像を拡大してミクロで見たところ、肌色にバラつきがあったんです。同時に肌色の紙とシミのある素肌も解析すると、バラつきがない紙はのっぺりした不自然な肌色に、シミがありバラつきが大きいと色ムラになり、きれいには見えませんでした。つまり、〝適度なバラつきがあるカラフルさ〟が美しく見える素肌のポイントだ、という事実がわかったのです。
それから紆余曲折の後、色で表現するものとして美術に注目。偶然、ポーラ美術館にスーラの点描画がありました。美術の授業で習いましたよね。色を混ぜなくても小さい点が隣接していることで一つの色に見える。そして、色は混ぜれば混ぜるほど濁って暗くなります。ファンデも同じです。一般的なファンデの色は赤・黄・黒・白でできているのですが、混ぜずに点在させれば肌色が濁らず透明感に満ち、自然に美しく見えるのではないか。さらに、色の進出色(暖色)と後退色(寒色)によって奥行き感をも作り出せるのではないか。
このファンデは、進出色のピンク、イエローと後退色のグリーン、ブルーの組合わせです。失敗の連続を経て、最適な点画効果を発揮する現在のマーブル模様になりました。各色の大きさや割合がこれよりも大きかったり小さかったりすると、透明感と奥行き感がなくなるのです。だからこそ、レフィルの上で混ぜ合わせて顔につけてはいけません。例えば、顔の上に「ピンク・ピンク・グリーン」「青・青・黄」のように異なる細かい色を点在させるのがベスト。だから、パフについたそのままを頰などの顔の広い部分から外に向かって軽く伸ばしていきます。密着してかたまっている部分を、ほぐしていくという感覚です。そのためにコロコロと転がる球状粉体を使用。密着度やカバー力のために板状粉体も使用していますが、ややもすると密着しすぎて陰影が出やすい点は多色にすることで解決しています。このファンデを重ねると明るく映えるだけでなく、ふんわりと仕上がり毛穴やシワが目立ちません。さらにファンデだからパウダーよりも持ちがいいし乾燥もしない! しかも、しばらく経っても溶け込んでさらにきれいに見えるんですよね。崩れるのがファンデの運命ならば〝きれいに崩れるように〟まで考えられています。
このファンデーションは最初の発想からおよそ2年半かけて完成しました。何故パウダーではなくファンデだったのかというと、パウダーだとオプションになってしまうから。できるだけ簡単に、しかも女性の8割が使うと言われるファンデで実現したい、という意思がありました。また、みんながきれいだと思うのは何か? 花だ! と、花を研究した時期もあったそうです。そういえば桜の花びらもよく見ると濃淡がありますが、桜全体は美しいピンクに見えます。そのような人工的ではない生きている美しさを目指したからこそ、こんな固定観念を打ち破るファンデが生まれました。一度使ってみれば、きっとその優秀さに感嘆するはずです。
\使い切ってます♡/
私はN3を使用。B2(黄み寄り。イエベ向き)とN2(少しピンク寄り。ブルベ向き)は、イエベとブルベの差が出やすい肌が明るめの人に。N3、N4はイエベでもブルベでもOK。パフのスポンジ面でレフィルの上から大きくすべらせ、そのまま顔へ。虹色が顔についても心配なしです。あくまでも軽く伸ばすのがコツ。リキッドファンデの上から重ねたり化粧直しで使って、ほぼ1年でこれくらい。毎日ファンデーションとして使うと約2カ月が目安。人は真ん中から使うので、最後まで点描画効果が出るように作られています。
28年間ビューティ担当・編集I
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50代の肌の明るさは20代後半の半分以下に、50代の肌の黄化は20代後半の約2倍になると言われている。その原因は複雑だが、紫外線を長い年月浴び続けた蓄積によるメラニン量の増加と、糖化によって生み出された廃物が皮膚の細胞に沈着してしまうことが、主な原因となる。他にも血行不良、キメの乱れ、弾力不足による顔の陰影などの要因があるが、それが定着しないように新陳代謝を上げる地道なスキンケアとともに、視覚効果を考えたベースメークの更新も不可欠。長年、同じファンデを使い続けないで。
2019年『美ST』5月号掲載
撮影/河野 望 編集・文/石原晶子
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2025年11月16日(日)23:59まで
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