小田切ヒロさんとイガリシノブさんが全力仕分け!メークの常識・平成までと令和から

リーマン・ショック、東日本大震災、東京オリンピック招致……。平成を振り返ると、一見関係なさそうな出来事もメークの流行に大きな影響を与えていたことがわかります。さて、新時代。「もう一度華やかに」「より自分らしく」変わっていきそうな令和という時代のメーク、ひと足早く実践してみませんか?

 

 

「メークを楽しむ」ことが令和っぽいメークへの近道!

 

 

 

\令和は線じゃなくて面でメークする時代に!/

ヘア・メークアップアーティスト・小田切ヒロさん
メークトレンドは、パリやNYで行われるファッションショーを見て、自分なりに読み解いています。近年は韓国の動向もしっかりチェック。

 

\令和は40代のメークがもっとチャーミングに!/

ヘア・メークアップアーティスト・イガリシノブさん
メークのアイデアは、街にヒントが。例えば「女性がもっと色を取り入れたら明るく楽しくなるかも」と思えばカラーメークを提案したりも。

 

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イガリ 「新しい時代になった」、そんな気分になるだけでも、メークのトレンドは変わるはず。カラーメークは続きそうだけど、くすみピンクだけじゃなくて、コーラルピンクやテラコッタ、オレンジや朱赤も可愛い♪

小田切 僕も最近は広範囲に色を使うカラーメークが好きなんですが、40代くらいの女性は思い切りが足りない印象。失敗を恐れて挑戦しなければ進化もないから少し残念です。

イガリ メークは365日するものだから、1日くらい失敗してもいいのにね。もうそろそろやめたほうがいいのにって思うメークも多くない? 私が今すぐ注意したいのは、漆黒アイラインとマスカラと跳ね上げ!

小田切 確かに。顔の中で黒の印象が強すぎるんですよね。黒でキワ攻めして目ヂカラを集約させようとするけど、それが古臭く見える原因に。これからの目ヂカラは黒に頼らず、ホリを起こして骨格を主張させて出す時代。ハイライトでツヤを与えるのも効果的だと思う。

イガリ 黒より色を使ったほうが絶対可愛い。カラーライナーでの囲み目がマイブームなの。

小田切 眉も重要。まだボサ眉をしている人がいるけど、もう少し整えたほうがいいし、アーチにして長さも欲しい。色はチャコールグレーとか濃いめが◎。眉マスカラで作ったハイトーン眉は絶対NGだし。マスカラは透明しか使っちゃダメ!

イガリ ホント、アッシュ眉は即刻やめてほしい。今は髪色と眉が同じ色じゃなくていいし、眉が暗いほうが可愛かったりするしね。リップの色もそろそろ変えて! 真っ赤でプルプルと存在感のある唇より、質感も色も他のパーツとのトータルバランスを考えたい。赤よりコーラルピンクがこれからの気分。

小田切 肌も見直してほしい。透けさせるのは大切だけど、ちゃんと仕立てたほうが断然綺麗。

イガリ 私は最近質感の違う2種類のWファンデが多いよ。

小田切 実は、僕もWファンデ派です。イガリさんとは仕上がりのイメージは全然違うけど、考え方や気分がメチャメチャ似てるんですよね。テクニックも似ていてビックリしました。

 

 

 


 

 

こんなに変わった!平成メークの変遷

 

元年~5年 バブルゴージャス

6年~10年 茶髪&細眉時代

11年~15年 ギャル文化全盛期

16年~20年 モテブーム

21年~25年 ゆるふわ癒し系

26年~30年 抜け感バブルリバイバル

 

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平成の始まりはバブル絶頂期。強さを表す太眉と女性らしいリップメークが流行しました。数年後、憧れはスーパーモデルのようなクールな女性に。パール感を重視し、眉は細く整え立体的な小顔を目指します。10年代にはギャルやOL風など好みが多様化。ただ、多くの女性が共通して目ヂカラを求めました。その後、長い平成不況から婚活がブームに。ナチュラル風モテメークが流行します。20年代は東日本大震災を挟み、より自然体を求める気運が加速。目ヂカラもフルメークも脱ぎ捨て、同時に癒し系、愛され系の血色チークや涙袋メークで大人可愛いを演出。そして時代はよりエフォートレスに。すっぴん風ツヤ肌など素が美しく見えるテクが流行。一方、大型商業施設のオープンなどで好景気への期待が高まりました。迎える新時代はテクノロジーが進化を遂げパーソナライズ化が進行。メークも自分らしさを求めるようになるはずです。

 

教えてくれたのは……ビューティトレンド研究チーム 資生堂トップヘアメークアップアーティスト 鈴木節子さん

 

 

 

2019年『美ST』6月号掲載
撮影/菊地泰久(Vale.)〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/イガリシノブ(BEAUTRIUM)、小田切ヒロ(LA DONNA) モデル/小畑由香里、松田樹里 スタイリスト/吉村結子 帽子制作/yokodoll 取材/大山真理子 編集/長谷川 智