PEOPLE
記念すべき連載1回目は初めて出演した映画『蜜蜂と遠雷』で数々の映画賞を総なめにした鈴鹿央士さん。1,000人も参加したオーディションを勝ち抜いて役を射止めた『ドラゴン桜』撮影現場の話、上京し4年怒涛の快進撃と役者としての思い、理想の40代など多岐に渡った質問を真摯に答える姿と撮影中に時折見せる子どものようなお茶目な振る舞いの緩急、大きな瞳が印象的でした。
Profile
鈴鹿央士<すずかおうじ>
映画『先生!…好きになってもいいですか?』にエキストラ出演。その際に映画のヒロインでもあり現在の事務所の先輩でもある広瀬すずの目に留まり、スカウトされる。2019年初めて出演した映画『蜜蜂と遠雷』で天才ピアニスト役を演じ、第43回日本アカデミー賞 新人俳優賞を始め数々の新人賞を受賞し、それ以降も話題作に多数出演。現在TBS日曜劇場『ドラゴン桜』に藤井遼役で出演中。第33回メンズノンノモデルオーディションでグランプリを獲得し、現在専属モデルとしても活躍中。
世間的に認知度の高い自分も知っている作品に自身が出られる! というちょっとミーハーな気持ちもあり、TBSの日曜劇場という数々の重厚な作品やヒット作を生んだ枠に自分が出られることにすごくワクワクしました。最初からプレッシャーというより期待値の方がずっと高かったです。
本読みが始まってから直ぐに同世代のキャストは自然と団結するような雰囲気があって、結構最初の段階であだ名をつけようという話しになり、僕の通常は「おーちゃん」と呼ばれてるのですが、加藤清史郎くんや細田佳央太くんには「バブちゃん」と呼ばれることも(笑)。
僕、眠くなったりすると喋るのが異常なスローペースになって、この感じの見かけだからいい感じにいじられています。
あとツボだったのが一緒のシーンが多い高橋海人くんが平手友梨奈ちゃんを平手だから「ビンタちゃん」って呼んでいて、最初聞いた時はちょっと笑ってしまいました。
まだ僕は一緒のシーンがないので残念ながら「ビンタちゃん」呼びをしたことがないですが終わる頃には呼べるかな。
生徒同士のメールでのやり取りも頻繁にしていて、本当の学校みたいで楽しい雰囲気です。年齢が同じ高橋海人くんとはよく休憩中にゲームの話を、加藤清史郎くんには演技の相談をしています。清史郎くんは19歳ですが、芸歴や演技経験は僕よりもずっと先輩なので、頼りにしています。これから東大専科での撮影が増えるから、今まで以上に皆さんと距離も近くなると思うのですごく楽しみですね。
阿部寛さんはその場にいるだけで生まれる説得感がものがすごくて、この大きなチームのまさに支柱的存在です。だからと言って威圧感はまったくなくて「生徒間の雰囲気はどう?」とか絶妙なタイミングで聞いてくださったり、現場での細やかな配慮に、「いつかこんな大人になりたい」と思わずにいられません。
現場で近くに江口のりこさんがいらしたとき、何か話しかけたいなと思いながらも、江口さんのスッとしたオーラある立ち姿に圧倒され話しかけられずにいると、その雰囲気を察した江口さんから「最近好きな曲、何?」ってフランクに話しかけてくださって楽しくお喋りできたり、大先輩方の現場にいる佇まいひとつも勉強になっています。大人の方々の心に余裕のある振る舞いに憧れます。
僕は岡山で育ったので、散歩が好きだし自然の中に身を置くことが好きなんです。でも東京は夜遅くでも車の音がしたりと静寂がないし、朝や夜、散歩に出かけて空を見上げたときも空が狭いから閉塞感があって、囚われた感覚に陥ることがあります。もちろんいつも感じているわけではなく、疲れが溜まるとそこがデフォルメされてストレスを感じてしまうんだと思います。上京してから、空を見上げることや遠くを見ることが減ってしまったのはちょっと寂しいですね。
そんなときは時間があれば海にドライブ行くし、時間が取れないときは食べたいものを好きなだけ食べています。家で映画を見るとき「お供のポテチは1袋まで」と決めているのですが、2袋食べるとか(笑)。
ほんの少し前まではテレビを見ている側だった自分が、映画に出て新人賞を受賞できたのは『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督をはじめ、共演者の方々が愛情を持って見守り、のびのびと萎縮することなく現場に臨めたからです。撮影中、石川監督はじめ周囲の人に、映画で同じ役を演じることは2度とないし、この撮影が終わって次の作品に臨むのは5年後かもしれないのだから、どの瞬間もひとつひとつを大切にしていきなさいと言われたことが思い出され、会場でもこの景色を絶対に忘れたくないという思いでいっぱいでした。
そして今、ステージからの瞬間を思い出して強く思うのは、あの景色をもう1度見たい!ということ。最初に出た映画でそう思えた自分は幸せ者だと思います。
最近の僕のアイコンはトニー・レオン。ここのところウォン・カーウァイ監督、トニー・レオンとマギー・チャンの『花様年華』を6回くらい見ていて。2人の心がどのタイミングで近づいたのか、心の中で攻めぎあう感情を台詞でなく表情や仕草、色や構図だけで表現するので細部まで何度でも観たくなってしまって。直接的なラブシーンは皆無なのにすごく官能的で、心の機微への触れ方がとても繊細でどのワンショットを切り取っても所作がキレイでダンディで、そんな大人の男になりたいし、そんな表現のできる俳優になりたいと思いました。もし、まだこの映画を観ていなかったらオススメです。美ST世代の大人の女性なら僕なんかよりもっと共感ができるかもしれないです。
童顔なんですかね。『ドラゴン桜』の現場でも一番年下だと思ったとか言われるし、バブちゃんって呼ばれるのも何となく自分でも納得だし(笑)。と言うのも僕3歳くらいから顔がひとつも変わっていないんです。MEN’S NON-NOのスタッフの方々にも「これから年齢を重ねどんな顔になっていくのか楽しみだね」とよく言っていただくのですが僕自身も変化が楽しみです。バブみが消えて、トニー・レオンのような渋くてダンディな大人になるといいですが。
美ST世代の女性…、う………ん。(美STスタッフの今現場でご一緒の江口のりこさん41歳です! という助け船を受けて)やはり、心にゆとりがありますよね。例えば女のコは自分をわかって欲しいけど、大人の女性は相手を理解する懐の深さがあるように思います。
好きなタイプ……(天井を仰ぎながら今まで以上にゆっくりと考え)僕もテンポが早いくないからゆっくりとした人! テンションのアップ&ダウンの激しくない人がいいです。
僕は基本ゲームや映画を家で観ながら過ごすのが好きなインドア派だけど、大好きな散歩だけは外せないので散歩を一緒にできるコが理想です。一緒に空を眺めたり自然を楽しめるような。あとは大好きな映画と音楽を一緒に楽しめる人。僕の日常に音楽は欠かせないものなので。
あり過ぎて悩みますね。ジャンルを問わない雑食なので。以前ハマってヘビロテしていて今ブームが再来しているのがジョン・メイヤー。あとここ最近よく聞いているのはハナレグミさん、小山田壮平さん、工藤祐次郎さんとか。起きたら直ぐ音楽で始まり、お風呂でも聞くし本当にNO MUSIC NO LIFEです。
何度も出ていますが散歩です。ジムに行く代わりに歩いています。時間で言えば40〜50分、駅で言えば2〜3駅くらい。もしくはその日の気分でアルバムを選んでその曲が終わるまでとか、好きな曲をランダムに再生していって聞きたい曲がなくなったら終了とか。いろいろな景色を眺めながら考えごともできるから散歩は欠かさないです。
もうひとつ美STさんの取材なので美ネタを。一時ニキビに悩んだ時期があって、そのときからスキンケアをきちんとしています。朝洗顔後に化粧水→パック→美容液→乳液をルーティン化しています。メンノン(MEN’S NON-NO)の現場で最近ブースターなるものを知ったのでステップを増やそうと思います。僕まわりで今人気なのは断トツ、イプサです。
シャツ¥48,400(コモン スウェーデン/ジェムプロジェクター)
パンツ¥30,800(ワンダーランド/ノット ワンダーランド ストア)
靴¥19,800(スペース クラフト/HEMT PR)
撮影/高野友也(PEACE MONKEY) ヘア・メーク/宮本愛(yosine.) スタイリスト/朝倉 豊 取材/小花有紀 構成/伊達敦子
<ショップリスト>
ジェムプロジェクター 03-6418-7910
ノット ワンダー ストア 06-6110-5466
HEMT PR 03-6721-0882
SKINCARE
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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