人生100年時代の肌へ 「一番整えるべきは土台です」〝アップデートは怠らず、情報が溢れても本物を見極める〟
美STを代表する美賢者4人衆にこの質問を投げかけると、4人全員が50年後を見据えた日々を送っていることが判明!美容力に長けた4人が選んだものは何? 座談会から、未来のカラダ&肌のために整えるべきはやはり土台だという結論に達しました。

FUTURE SKIN
毎日無理なくできる
「基本」を 続けることが
美のために一番大切
桐野 人生100年時代と言われてます。そのために何かやっていますか?
石井 120歳まで生きる予定で(笑)ずっと好きなことをやり続けたいから、カラダも肌もとても気にしています。
慶田 わたしは30代半ばから「戦略的に食べる、戦略的に生きる」ことを考えています。厳格な制限はしないけどタンパク質量が多く、抗酸化を意識した食事を作るように。食事は薬です。
長井 タンパク質、重要です! 苦手な豆類を食べられるように豆料理を研究。美味しいと思えるようになりました。
石井 20代で体質改善のために食事を見直して以来、何を食べないかに気を配っています。酸化したものなど老いに繋がるものは全て取りません。
桐野 わたしは食事の準備にかけられる時間が減っちゃって。毎日栄養バランスの取れた完璧な食事を用意するのが難しいので、継続可能なインナービューティで、抗酸化と血管力、腸内環境を整えています。あとは睡眠も重要。睡眠は無料のエステですからね!
長井 わかります。睡眠に勝る休息はないですよね。わたしは寝るのが大好きで、その時間を楽しみたいから、パジャマや香りにもこだわっています。
石井 嫌なことも寝れば忘れちゃいます! 入浴で汗をドバッとかくのも大事。
桐野 お風呂、大好きです! あと運動も気をつけています。皆さん、基本的なことを大事にされてるんですね。
慶田 生活は食事と睡眠、排泄、運動習慣、ストレスコントロールの5本柱。あとスキンケアは優しく洗って、しっかり潤して光対策が基本ですよね。
石井 スキンケアも大事ですよね。せっかく今後の人生が長いのに肌がボロボロで自分の顔を鏡で見たくないとか、体がヨボヨボで動きたいけどどこにも行けないという感じだと、きっと辛いだろうなと思って。
桐野 学生時代からUVは徹底していましたが、若い頃は未来のためとは思っていませんでした。でも、最近の光老化に関する研究結果を聞き、自分は正しかったんだと一層ケアしています。
長井 自分の感覚で選ぶことって大切ですよね。流行のものが自分に合うとは限らないから見極める力が必要だと思います。
慶田 それにはしっかり基本を学ぶことが大事。栄養学や運動、睡眠、スキンケアも基本を押さえれば自ずと流行の良し悪しがわかってくるはず。
石井 若い頃はいろいろ取り入れたこともありましたけど、今は自分に合うケアを見極めています。与えるケアだけでなく、肌が育つ環境を重視するように。ファインファイバー技術で第二の皮膚を作る〝ヴェール美容〞に注目しているのですがご存じですか?
長井 知ってます! 「いつかメークにも擬似皮膚が応用される時がくるかも?」と考えていました。まさに思い描いていた未来の美容ですよね。
慶田 プラスαのケアをする化粧品も増えているけど、基本はやっぱり保湿と防御。長く生きると考えたら革製品のように、肌も毎日丁寧に無理のないお手入れを続けるのが一番ですね。
毎日を戦略的に過ごします

慶田朋子先生
銀座ケイスキンクリニック院長。どんな質問にも迅速に的確に答えてくれて治療も丁寧と、患者さんからはもちろん美ST編集部員も厚い信頼を寄せる美人女医。
見極める力を養いたい

長井かおりさん
雑誌や広告、SNSでも大活躍の同世代メークさん。読者の状況や気分も熟知し、実際にマネできるリアルなメークを提案。インスタライブやオンラインレッスンの他、YouTube番組にもひっぱりだこ。
必要な方法を選択します

石井美保さん
Riche主宰。可憐な見た目と確かな目利き力を併せ持つ、美ST読者の憧れの存在。SNSやメディアで紹介するおすすめコスメや私物はマネする人が続出。40歳より今の肌に自信あり。5年後の50歳でさらなる美肌を目指してチャレンジ中。
継続可能な美容法を

桐野安子さん
編集部きっての美容マニア。最高級スキンケアから超自然派サプリまで自腹買いも厭わず試し続けて培った鋭い審美眼に編集部員も厚い信頼を寄せる。業界No.1とも言われる白美肌は、数十年に及ぶ美白ケアの賜物。
撮影/向山裕信(vale.)取材/大山真理子 デザイン/スズキのデザイン 編集/浜野彩希