CLINIC
紫外線が本格化する前に済ませたいシミ治療。つい施術内容に目が向きがちですが、効果を最大限に高める鍵は治療前後のホームケアにあります。押さえるべきポイントを、皮膚科専門医の木村有太子先生に伺いました。
目次
角層バリアが整っていると、赤み・ひりつきが出にくく、治療後のダウンタイムも短くなりやすいため①角層の回復 ②微弱炎症の鎮静 ③紫外線や摩擦習慣の修正が効果的。それには時間が必要で肌のターンオーバーを考慮して1カ月前から準備を。
「施術前新規導入は必ずパッチテスト的に少量から」(木村先生)左から:遺伝子研究からシミ発生の根本原因に着目。シワやハリ不足などのエイジングサインにも有効。セラムエクラS Ⅱ [医薬部外品] 40ml ¥41,800(クレ・ド・ポー ボーテ)、バリア機能にも着目。SK-II ジェノプティクス アドバンスド スポット エッセンス[医薬部外品] 30ml ¥17,490※ 4/5発売〈編集部調べ〉 (SK-II)、信頼の有効成分高濃度コウジ酸配合。ホワイトロジスト クロノジェネシス ブライトニング コンセントレイト 1.8X[医薬部外品] 30ml ¥19,800(コスメデコルテ)、メラニンの排出&バリアケアで肌アレを防ぐ。ホワイトショット クリアスキンローション [医薬部外品] 150ml ¥9,350(ポーラ)
ビタミンC 2,000mgに美容サポート成分「コラーゲンペプチド」も配合。水なしで飲める顆粒タイプ。オバジC インナーリポショット62本入り(ロート通販限定) ¥8,370(ロート製薬)
左から:トラネキサム酸を配合したジェルで透明感のある肌に。トランシーノ薬用ホワイトニングリペアクリームEX [医薬部外品] 35g ¥4,400〈編集部調べ〉(第一三共ヘルスケア)美白やシワ改善、抗炎症にレチノール誘導体など有効成分が炎症老化を徹底防御。ドクターケイ 薬用ABC-GプレミアムクリームTA [医薬部外品]30g ¥8,250(ドクターケイ)
効果を最大限に引き出す治療前のスキンケア
シミ治療は、当日のレーザー機種や出力設定だけではなく、施術前1カ月〜の肌状態に左右されます。角層バリアが整い炎症や乾燥が抑えられた肌は、赤みやひりつきが起こりにくく、色素沈着のリスクの軽減やダウンタイムの短縮にもつながります。施術前は十分な保湿を行いバリアを整え、紫外線対策や洗顔時の摩擦回避を徹底し、肌状態を安定させましょう。
美白コスメは炎症や乾燥を抑える効果があるものなどメリットも高いですが、強いレチノールや酸など攻めの新規導入はこの期間は控えることが賢明。また、新しいコスメを試すときは必ずパッチテストを。肝斑や色素沈着リスクが高い方は、禁忌がなければビタミンCやトラネキサム酸など内服の併用も有効な選択肢に。
シミ治療は1回で終わるものではなく継続が必要!また、年齢的に肝斑、老人性色素斑、ADMなど複数の「シミ」が混在する場合が多く正しい診断が大切に。さらに“刺激(紫外線、炎症・乾燥・摩擦)で再燃”しやすいので日頃から注意を。
約1兆分の1秒の極めて短い時間で照射するレーザー。色素沈着、ダウンタイムの低減で短時間&低リスクでピンポイントにシミ治療を。5mm以下1回¥10,000前後~(参考:都内クリニック)。
顔全体の色ムラ、トーンを整えるのに適しているIPL光治療。様々な波長の光を含んだ強い光で薄いシミや肌を総合的に改善します。¥10,000前後~(参考:都内クリニック)。
肝斑だけでなく、くすみや色素沈着にも。肌の真皮層、表皮深層、表皮浅層に働きかける(TCA、コウジ酸他複数)3つの薬剤を使用。¥25,000前後~(参考:都内クリニック)。
皮膚科受診での正しい診断がシミ治療の成功の鍵
40代・50代は年齢的に肝斑、老人性色素斑、ADMなど数種類のシミが混在することがあります。自分で判断せずに皮膚科で正しい診断を受けてから治療を開始してください。濃いシミにはレーザー治療を。薄いシミやくすみはM22などの光治療(IPL)を、肝斑は紫外線ケア、摩擦予防、内服療法の他、リバースピールなども選択の一つです。肝斑と老人性色素斑など合併したシミの治療は難しいこともあり、肝斑を悪化させないためにも正しいスキンケアの併用を徹底しましょう。
直後から赤み・ひりつく期間は炎症があり、皮膚が過敏に。低刺激の保湿中心で、順調に回復させることが大切。クリニックによっては軟膏などの処方も。低刺激なスキンケアでしっかり保湿し、擦らずUVの徹底を。
左から:ヘパリン類似物質HDを配合し、うるおいを保持。カルテHD モイスチュア エマルジョン[医薬部外品] 120ml ¥2,090〈編集部調べ〉(コーセーマルホファーマ)、日中のくすみケアも。敏感な肌にも使用でできるUV。UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+ SPF50+・PA++++ 30ml ¥3,960(ラ ロッシュ ポゼ)
左から:美白と保湿がWで叶う。2stepで完了。エリクシール ブライトニング ローション しっとりタイプ ca [医薬部外品] 170ml ¥3,740〈編集部調べ〉(ともにエリクシール)エリクシール ブライトニング エマルジョン しっとりタイプ ca [医薬部外品] 130ml ¥4,400〈編集部調べ〉 オールインワンタイプのジェル。チャントアチャーム 薬用スキンレストジェル[医薬部外品] 45ml ¥3,850(チャントアチャーム)
美白力と敏感肌設計を両立。ビタミンC誘導体にグルタチオンを配合し透明感を育む。ディセンシアホワイト スパイク-VC クリーム[医薬部外品] 30g ¥6,600(ディセンシア)
施術後は特に、紫外線、睡眠不足、ストレス、摩擦が色素反応を引き起こしやすいので注意を(紫外線量の多いような旅行など)。クリニックでの定期的な施術と、最新コスメでの再発ジミ対策も鍵に。
・保湿+UVを徹底する
・摩擦レスケアを心がける
・バリア機能を低下させない
・低刺激の美白から段階的に(週2→隔日→毎日)戻す
「保湿・UVケア・摩擦の回避」が肝。生活リズムも整えて
治療直後は「保湿・摩擦回避・UVの徹底」が最優先。赤みやひりつきがある間は低刺激のスキンケアを使用します。「使ってしみない、痛くない」が重要です。強い酸(AHA /BHA)、スクラブ、レチノールなどは避けましょう。赤みやひりつきなどが消え、しみたり痛みのない状態になったら、保湿と刺激の少ない日焼け止めでのUVケアを徹底して段階的に通常のケアに戻します。美白ケアを取り入れるときも同様に行います。刺激が出たら一段戻しましょう。睡眠不足、ストレスなども色素沈着の原因となるので生活習慣を整えることも大事。ダウンタイム中は紫外線の強い場所への旅行は厳禁。無理をしない継続ケアが透明美肌への近道です。
教えてくれたのは
ドクタースパ・クリニック 木村有太子先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。国内外の皮膚科で研鑽を積む。2021年より順天堂大学皮膚科非常勤講師。
写真/PIXTA 取材/安部麻維子 編集/小澤博子 再構成/Bravoworks,Inc.
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