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不妊治療をする人は増加傾向に。美ST世代=35歳以上での出産も増えています。とはいえ、年齢が上がるにつれて、妊娠の確率が下がるのも事実。不妊治療と年齢は切っても切れない関係です。今回は妊娠を考えている人なら知っておきたい不妊治療の超基本データをお届けします。
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一般的に35歳をすぎると自然妊娠しにくくなる傾向があり、晩婚化の流れで不妊治療を始める人は増加傾向。体外受精の保険適用の範囲が広がったこともあり、不妊治療がより身近に。
厚生労働省の人口調査によると、’22年の平均初産年齢は30.9歳。‘75年の平均初産年齢は25.7歳だったので、約50年で5.2歳も高くなっています。高齢出産とされる35歳以上での第一子出産は’22年は全体の約21%に。
不妊とは、妊娠を望む夫婦が一定期間(目安は1年が一般的)、避妊をせず性交をしているにもかかわらず妊娠しない状態のこと。厚生労働省のデータでは、約4割の夫婦が不妊についてなんらかの不安を感じているそう。
子ども家庭庁の’21年の調査によると実際に不妊の検査や治療を受けている夫婦は22.7%。日本産婦人科学会の発表では’21年の体外受精件数は約50万件。そのうち、出生数は過去最多の約7万人になっています。
年齢が上がるにつれて妊娠の成功率は低下。生殖医療が進化した今も不妊治療は時間との勝負。加齢に伴い、リスクも上昇します。
35歳までに不妊治療を始めると、約90%の確率で1人の子供が授かれるというデータが。39歳までは75%、42歳までは約50%と年齢に伴い子供を授かる確率は低下。子供が欲しいと思ったら少しでも早く動き出すことが大切。
体外受精した受精卵を子宮内に戻す胚移植で妊娠できる割合は40代では10%以下。1回では妊娠できないことも多く、何回かトライできる期間が望まれます。40代での妊活は卵巣機能の評価に応じて、最初から体外受精の場合も。体外受精費用の助成適用は39歳までは6回まで、40~43歳未満で3回まで。
グレイス杉山クリニック SHIBUYA院長
岡田有香先生
聖路加国際病院にて不妊治療に携わる。’21年より杉山産婦人科でも不妊治療を学ぶ。卵子凍結とプレコンセプションケアに特化した診療を行う。
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2024年『美ST』9月号掲載
取材/伊藤恵美 グラフデザイン/ma-h gra
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