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【更年期対策】女医が教える閉経後に気を付けるべきこと

女性なら誰もが経験する『閉経』。それに伴う更年期の症状などは人ぞれぞれですが、多少なりとも体に変化が現れるもの。また、女性の寿命が伸びるとともに、閉経後の人生も長くなっています。閉経後も健康に快適に過ごすために知っておきたいこと・気をつけることをドクターに伺いました。

閉経後の長い人生を快適に過ごすため気をつけることは?

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1:閉経後に気をつけたい5大症状

骨粗しょう症

萎縮性膣炎

高脂血症

高血圧

動脈硬化

更年期は女性ホルモンが減少するので、今まで女性ホルモンに守られていた骨や血管を強化したり、肌や粘膜をみずみずしく保つ働きが低下します。閉経後の女性に骨粗しょう症は多く、膣周りの粘膜部分が乾燥して薄くなる萎縮性膣炎も頻度が高いですね。高脂血症や高血圧、動脈硬化のリスクも高くなります。これらの病気の予防は、ホルモン補充をしていくことによって、多少なりとも効果はあります。(宋 美玄先生、以下同)

2:産んだ人と産んでない人で病気のリスクは違います

出産経験がなくピルなどで生理をコントロールしていなかったらずっと生理があるわけだから、子宮内膜症や子宮体がん、卵巣がんなどのリスクは増えます。帝王切開ではなく、産道から赤ちゃんを産んだ場合、子宮脱や尿漏れのリスクは上がりますね。更年期症状は遺伝や体質にも関係するので、産む・産まないでは変わらないです。

3:VIO脱毛はしておくべき?

デリケートゾーンは蒸れたり経血やおりものがついたアンダーヘアのせいで、かぶれたり、痒くなりがちなので、長い目で見るとアンダーヘアがないほうがデリケートゾーンにはよいです。カミソリで剃るのはNG。最近介護脱毛という言葉を聞きますが、年をとると勝手に減るので、自分が今鬱陶しいかどうかで決めるといいと思います。

4:これから出てくる悩みと対策は?

女性の場合、女性ホルモンの減少と、年をとるというのが両方あるんですよね。ホルモンは補充できるけれど、生まれてからの時間は経っていくので、筋力が落ちるとか、疲れやすくなるとか、血圧が上がるとか、加齢が原因のこともいろいろあります。デリケートゾーンの痒みや乾燥、膣の萎縮などはエストロゲンの投与でだいぶ改善します。

5:閉経して、人生がよりポジティブになることも!

変化を受け入れチャレンジとして楽しんでいます

51歳で突然閉経した頃はショックもあり、更年期特有の症状が強くなりました。私はストレスを感じた時にホットフラッシュが強く出たのでストレスを回避するよう心がけると、ほとんど出なくなりました。加齢による体の衰えも素直に受け入れ、それに伴う薬やグッズも、なるべくおしゃれにしようとか、楽しむようにしています。

自分の気分を高めるラッキーアイテムで瞬時に前向きに

更年期を通し、自身の経験や周囲を見ていて感じるのは、何よりも気持ちの持ち方が大切ということ。誰でも落ち込むことはあるので、一瞬で自分のスイッチを切り替えられるアイテムを持つ。私の場合、それは好きな精油の香りですが、自身をご機嫌に保つ大切なアイテムを常に手元に置くことはオススメです。

常に健康を意識し年をとるって幸せと感じ過ごしています

軽い不調は対症療法でこまめに乗り切り、常に健康を意識して生活。運動嫌いなのでまめに動きます。子育てが一段落し、夫は超早寝早起き、自分のペースで過ごせる50代って本当にラク。好きな時間に起きて、好きなものを食べ、仕事がない日は行きたいところに行き、会いたい人に会う。年をとるって幸せです。

お話を伺ったのは▶︎▶︎

ヘルスリテラシーの向上のためメディアへの出演や医療監修などを積極的に行う。妊娠・出産・女性ホルモン・生理・SEXなどの眉唾な説に振り回されることのないよう、女性の健康に関する正しい知識を発信・啓蒙してくれるカリスマ女医。

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2022年『美ST』8月号掲載
撮影/向山裕信(vale.)<人物>、河野 望<静物> モデル/橋本マナミ ヘア・メーク/陶山恵実(ROI) スタイリスト/菊地ゆか 取材/菊池真理子 編集/佐久間朋子

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