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【何】40代50代とは関係が深い「5文字の不安」を取りのぞくマシンです

「まだ大丈夫」と思っているその不安、週に1回でも尿もれがあれば受診のサイン。軽い段階から始めれば、将来の安心につながります。

週に1回尿もれがあったら受診することをおすすめしています

尿もれには大きく2タイプあり、くしゃみやジャンプなど腹圧がかかることで尿もれするのが腹圧性尿失禁。一番大きな原因は出産や分娩ですが、閉経で女性ホルモンの減少に伴い靭帯や筋膜を構成しているコラーゲンが減ってくるので骨盤底の靭帯や筋膜も弱くなり更年期に尿もれが増えます。

産後の尿もれは1年ぐらいかけて回復しますが、出産時のダメージが閉経後の尿もれにつながります。急に尿意を催すと我慢できずもれてしまう切迫性尿失禁は過活動膀胱が原因のことがほとんどですが、加齢や冷え、骨盤底筋の脆弱化が過活動膀胱の発生メカニズムに大きく関わります。腹圧性と切迫性の症状が両方出る混合性尿失禁もあります。軽い尿もれでも、放っておくと将来悪化するので、尿もれ全般、軽い段階で骨盤底筋トレーニングで対策すると改善していきます。

普通の筋トレと一緒でサボると骨盤底筋も衰えるので継続して鍛える習慣を。尿もれによって日常生活に支障が出たり、週に1回以上尿もれするようになったら受診をおすすめします。そして尿もれの症状だけではなく、ライフスタイルやご希望に沿った治療法も選択できますよ。

専門医が推奨する尿もれの代表的な治療法

膣内に照射しコラーゲンを新生【インティマレーザー】
膣内にプローブを挿入し、膣壁にレーザーを照射することで粘膜下の温度は最大60℃まで上昇。熱作用により血流が改善され、コラーゲン新生効果で膣壁の厚みが増えて尿もれのほか膣の緩みや臓器脱などの症状も改善します。

座面と背面からWの磁気【スターフォーマー】
衣服を着たまま座るだけ。座面と背面から強力な磁気が30分に5万回の筋収縮で、骨盤底筋を刺激します。筋肉の収縮とともに神経変調が整うので、腹圧性尿失禁だけでなく切迫性尿失禁にもアプローチします。

膀胱の過活動を抑える【膀胱ボトックス】
過活動膀胱による尿失禁は、膀胱の筋肉が異常な収縮を起こすことで発生します。一定期間内服治療などをしても効果がない場合、膀胱壁にボトックスを20カ所注射し過剰な収縮を緩和します。保険適応の治療です。

答えてくれたのは…

中村綾子先生 女性医療クリニックLUNA ネクストステージ 院長

日本泌尿器科学会専門医。女性骨盤底学会専門医。頻尿・尿もれ・GSMなど女性特有のフェムゾーン医療のエキスパート。受診しづらい悩みに寄り添ってくれると人気が高い。

女性医療クリニックLUNAネクストステージ

女性の健康のみならず、フェムゾーン全般の悩みやジェンダー外来など専門性の高い治療を受けられる。
神奈川県横浜市中区元町1-32 3F
☎045-680-1226
みなとみらい線 元町中華街駅 徒歩2分

2025年『美ST』6月号掲載
取材/菊池真理子 再構成/Bravoworks,Inc.

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