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【実録】12歳上夫との夜の問題。30代妻が抱えた「このまま一生レス?」という不安の行方

日本では夫婦の半数以上がセックスレスだといわれています。生命保険会社で事務の仕事をする澄香さん(仮名・36歳)とかいさん(仮名・48歳)は、結婚4年目・交際5年目でレスになったDINKS夫婦。一回り年上のかいさんは「年だからED気味」とのことですが、澄香さんは「妻だけED」を疑ってケンカになってしまったといいます。

■年上の同僚と慎重に恋愛を育んだ

かいさんは、澄香さんが中途入社した生命保険会社の先輩社員。
「私は営業事務で夫は営業。今は同業他社に転職していますが、当時は同じフロアの社員同士で頻繁に飲みに行っていて、一回り年上なのに若く見える夫とはすぐに親しくなりました。でも40代で婚姻歴がないと聞いて『なにかあるのか?』と慎重に人となりを探ったので、交際までは2年の友達期間がありました」

当時40代半ばの割に「ちょっと夢見がちなフワフワしたところはあった」ものの、大きな欠点は見当たらなかったといいます。
「長く独身だったのは、20代で長年付き合った彼女と別れてその後に付き合った女性とは関係が深まらなかっただけのようです。うちの兄もそんな感じで晩婚なので、よくあることなのかもしれませんね。友達期間が長かったぶん、付き合い始めてから結婚は早かったです」

■「お金目当て」と言われた結婚

思いがけず彼が都心の人気住宅地に実家を持つ資産家の長男だったことで、「お金目当て」と陰口を叩かれたことも。
「彼の元恋人も同じ会社にいたので、その女友達から『世間知らずのお坊ちゃんオジさんが、お金目当ての若い子にひっかかった』と言われていたみたいです。転職したので今はどうでもいいですが、『お金目当て』なんて言われると私の親まで侮辱されたみたいで嫌な気分でした」

結婚当時は30代前半と40代半ばだったという澄香さん夫婦。
「若いと言っても私も30代でしたし……。年が離れているだけでお金目当てなんて言われるんだと悲しくなったことを覚えています」
かいさんの父親は若くして亡くなっており、結婚時に母親が1人で暮らしていた実家を二世帯住宅に建て直したことも、噂の理由だと澄香さんは分析します。
「二世帯住宅にしたがったのは義母ですし、私は2人の給料で払えるマンションを買いたかったんです。でも住んでみたらお互い干渉しない距離感で、義母も気を使ってくれますし、快適な環境なので感謝はしています」

■結婚4年目にしてセックスレスに

そんな2人は今、結婚4年目にして1年間まったく性交渉がない状態だそう。
「夫はもともと淡白なほうでしたが、二世帯住宅になってからさらに頻度が減り、3〜4年目は一度も性交渉がありませんでした。そんな中で私は36歳。もうすぐグンと妊娠率が下がる年齢なので焦って、妊活と称して何度かチャレンジしたんですが、夫の身体的な事情で成立しませんでした」

落ち込むかいさんから、「ごめん、完全にEDだ。卵子凍結していたよね? 病院行こうか」と体外受精を提案されたそう。
「男性更年期もありえる年齢ですし、慣れ親しんだ実家で母親も下の階に住んでいて、交際5年の妻に今さら興奮しろというほうが難しいのかもしれません。ただ私はまだ36歳で『魅力がない』と言われた気がして悔しくて…。もっと言えば夫の会社には元彼女もいるので、浮気も心配になってしまいました」

■妻だけEDを疑うと夫はキレて…

何度かトライしても成立せず、悲しさのあまり口をついて出てしまった言葉が、火に油を注いでしまったそうです。
「ちょっと冗談っぽく『妻だけEDとか嫌だからね』と言ってしまったんです。彼はプライドがすごく傷ついていたタイミングだったみたいで、珍しく声を荒らげて『他で試してないのに知るか。確かめようがないこと言わないで! どうせ確かめたら怒るんでしょ』とキレて、ソファで寝てしまって」

一晩寝て冷静になった澄香さんは、言いすぎたと反省。
「怪しいところがあったわけでもないのに失礼だったなと思いました。でも謝ると蒸し返すことになりそうで…。私が夕飯担当の日に好物を作ったりして、なんとなく機嫌をとっています」
最近は、卵子凍結をしていた婦人科クリニックに通い、高度不妊治療を検討中だといいます。
「高度不妊治療については夫婦ともに前向きです。30代の私にとって『このまま一生セックスレスでいいかどうか』は正直まだわかりません。もし子供ができて子育てに夢中になってしまえば取るに足らないことになるかもしれませんが……。とりあえず今は何も考えず不妊治療に集中してみようと思います」

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA

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