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韓国には〝女性は化粧映えよりヘア映え〟という表現があります。【キンセンモリ】と言われるロングストレートの黒髪は、男性には清純さの代名詞であり、女性には女性らしさの象徴でありロマンであると言われています。【キンセンモリ】は国民的モテヘアですが、髪型が多様化するなかで、その後いくつかのキーワードが出てきました。
トップクラスの芸能人を担当したヘアデザイナーのゴニさん(写真左)は、
「童顔に見えるヘアスタイリングが人気です。髪の毛が多く見えるほど生き生きと若く見えるため、【童顔ヘア】にはボリュームが欠かせません。 顔の形によってボリュームを出す方向が異なるので必ずチェックしなければいけませんが、前髪の根元にボリュームを与えることが基本です。ドライをする時にも髪を高く上げてヘアロールやブラシを使って熱を与えてから冷やすと、長時間ボリュームをキープすることができます」と解説。
イ・ビョンホンの妻である女優のイ・ミンジョン(39歳)のラブリーなミディアムヘアはその代表。「潑剌とした感じと女性らしいイメージの共存です。インカールとアウトカールを繰り返してCカールを作り、髪をふっくら見せています。イ・ミンジョンさんは毛先が鎖骨あたりですが、ショートからミディアムの中間くらいの髪でも、十分にポイントを生かすことができるのがこのスタイルです」(ゴニさん)。
【女神ヘア】は【童顔ヘア】の中に含まれます。ラブコメドラマ(「キム秘書はいったい、なぜ?」など)で大人気の30代の新ワナビーである女優パク・ミニョン(35歳)は王道の女神ヘア。「パク・ミニョンさんは、ただ髪をおろしているのではなく全体的に流れるようなボリュームを与えています。韓国では【女神ヘア】と呼ばれるこの髪型は、韓国で人気のレイヤードカットに挑戦するのには最適です。重くて太いウェーブによって流れるようなボリュームをプラスしているので、分け目によって清純にも大人セクシーにもなれるため人気が高いのです。髪をゆるく結んだ時も顔がすっきり見えます」(ゴニさん)。
ゴニ〈Gunhee〉さん/チャン・グンソク、Super Junior、ジェジュン、ヒョナらを担当。2017年に東京・青山に「GUNHEE TOKYO」をオープン。インスタのフォロワー数は約45万人。(@gunheenim)
依然として人気のロングに、今はウェーブのようなカールをつけたヘアが目立ちます。ドラマの制作発表会やイベントに登場する女優のヘアも過去であればストレートだったのに、今はこのスタイルに。これも【童顔ヘア】であり【女神ヘア】と言えます。
天然パーマの女優チョン・リョウォン(39歳)もわざわざセットをしてウェーブカールを入れたり、ドラマ「SKYキャッスル」で人気のオ・ナラ(46歳)は、一定のカールを高い位置から細かく入れたスタイルで、次作ドラマの制作発表会に登場。話題になったドラマ「夫婦の世界」に出演したハン・ソヒ(26歳)の人気も大いに関係しています。
女性らしく優雅な印象を保ちながらもボリュームのある自然な、気合いを入れすぎていない無造作さとこなれ感が大事。ぺったりした老け髪に見えがちな大人女性の悩みを解決できるのも人気の秘密です。
美STに寄稿しているソウル在住のキム・ミス(化粧品会社ブランドマネージャー)さん。
「柔らかくエレガントで華やかなその魅力に、パーマやブローで挑戦してみたいと思う女性が増えています。でも、意外と難しいのです。CカールだのSカールだの、厚みとかカールの長短とか、波のようなスタイルがいいのか、髪のどこからカールするのがいいのかなど複雑だからです。
よくドラマや映画の女性主人公のウェーブカールを見て、美容室へ行きパーマで同じようにしてくださいというミスを犯しますが、絶対にパーマではドライヤーほど艶のある美しいウェーブカールを作れません。最近は「ダイソン エアラップ」のような自分でも簡単に作れるヘアアイロンやドライヤーが増え、スタイルを演出しやすいブラシやスタイリング剤が沢山出ているので、まず、自分で挑戦してみることをお勧めします。
髪を完全に乾かした後では出せないため、少し濡れた水分が残った髪でスタイリングする必要があります。最後にボリュームを与えフィックスさせるための過度な熱とスプレー、またはワックスのようなスタイリング剤の使用による髪のダメージに対するケアを忘れないでください」
毛髪の根元にボリュームを与えるだけで、ボリューミーで優雅なウェーブカールを作ることができる。ポイントはきっちり二つ分けではなく6:4または7:3の比率の分け目にして髪を片側に多めにすること。
《 HOW TO》
1.クッションブラシで頭頂部の髪をX字に梳かしながらドライする。
2.前髪のボリュームになる頭頂部の中央の髪を適当量を摑む。
3.髪の根元から毛先に向かって髪を丸く巻き上げ、ヘアピンで固定する。
4.巻き上げた髪にドライヤーで熱を加える。
5.スプレーで根元のボリュームを固定する。
強力なセッティング力で長時間ボリュームを維持するヘア フィクサー。髪の栄養補給に効果的な5種の成分を配合し、髪の栄養ケアとスタイリングを同時にできる。80㎖ 1万5千ウォン。
きめ細かく強力な噴射力が白濁せず、固まらずに素早くスタイリングをサポートする。頭皮と髪を保護する植物性抽出成分(マスティックガム)は環境に優しい成分でもある。100㎖ 2万4千ウォン。
一定で均一なボリュームのウェーブカールが波打っているかのようなウェーブ。レイヤーの多いヘアより一定の長さがあるヘアによく似合い、規則的なカールがトレンディな印象。カールは一度は外側に、その次は内側に作る。
《HOW TO》
1.クッションブラシでクロス方向にブラッシングして整える。
2.フェースラインの頭部分を除き、ヘアアイロンでジグザグにカールを作る。
3.フェースラインの髪は顔型に合わせてウェーブを作る。
4.栄養たっぷりのエッセンスを塗って髪に艶を与え、スケルトンブラシで軽くブラッシングしてカールを整える。
ドイツの脱毛ケアの権威である博士が創設。頭皮を健康に守り、抗酸化成分であるシダ植物エキスと植物性成分が血液の循環を促進し、毛根を強化する。ヒアルロン酸成分がパサついた髪を健康な髪に。50㎖ 7万6千ウォン。
大きなウェーブカールが集まったボリューミーなスタイリング。毛先から根元まで大きめに巻き上げセットするのがポイント。レイヤーのあるヘアスタイルによく似合う。
《HOW TO》
1.セクション分けして頭上から90度の角度にヘアカーラーでウェーブカールを作った後、ドライヤーで熱を加える。
2.熱を冷ましてヘアカーラーを外し、手で自然にウェーブを解く。
3.エッセンスを軽く塗り、髪のボリュームテクスチャーを生かして仕上げる。
清潭洞のヘアデザイナーに人気の製品。椿エキス+ツバキ葉エキス+発酵ツバキ油成分とカメリアセラミドが毛髪をベルベットのように柔らかくケアするミスト。100㎖ 3万ウォン。
飾り気のないウェーブスタイル。髪をヘアピンで固定しておくだけでもボリュームと自然なウェーブカールを作れる。特に顔にボリューム感を出すのにポイントとなる頭頂部、耳の横側のボリュームを逃さないこと。
《HOW TO》
1.ブラシで髪の流れを整え、髪全体にムースを塗る。
2.フェースラインに沿って毛根を持ち上げるように摑み、ピンで固定する。
3.ドライヤーで根元から熱を加える。
4.熱を冷ましてからスプレーでボリュームを固定する。
ヘアスタイリング時、簡単で確実に固定してくれるプロのためのクリップ。トングが下になるように差し込むだけ。髪に跡が残らない。3pcs 8千ウォン。
カールをドライヤーで作る時は、髪への負担を考え、きちんとケアしてください。乾燥してパサついた髪は老化した髪をもっと貧相に見せてしまいます。それには髪の油分と水分のバランスが鍵。いつでもどこでも整えられる手軽さと、髪の健康はもちろん、香りも厳選したヘアケアアイテムを紹介します。
ヘア セラム 英国産ビタミン含有で、パサついて弾力のない毛髪をべたつかずケア。7種の植物油と水分保持能力に優れた海ぶどうエキス、黒発芽玄米、黒豆、黒ゴマからできた三黒水とビタミンBコンプレックスが配合され、髪を強化しツヤを与える。50㎖ 4万8千ウォン。
済州発酵椿オイルを含有したさらっとしたテクスチャーのオイルで絡まった髪をほどき、損傷した毛髪をなめらかにケアして1本1本柔らかく仕上げる。100㎖ 3万2千ウォン。
韓国を代表するヘアケアブランド。べたつかず水分補給が可能なウォーターセラムで、乾燥した髪に素早く吸収され、静電気防止に。80㎖ 1万5千ウォン。
アマゾン熱帯雨林で採取されたアナトオイルをもとに、有機栽培のパンプキンシードオイル、アルガンオイルをブレンド。紫外線とPM2.5から髪を保護。時間の経過で香りが変化。140㎖ 5万8千ウォン。
《ここで買えます!》
SO.NATURAL、フィリミリ、ミジャンセンは「オリーブヤング新論峴店」(ソウル特別市瑞草区江南大路507、1F。地下鉄9号線・新論峴駅2番出口から徒歩6分)。
ロイヤル ファーンは新世界百貨店に入店している「LA PERVA」で購入可能。
bloblowは日本では2021年からゴニさんのサロン「GUNHEE TOKYO」(京都港区南青山5-11-9 表参道駅B1出口より徒歩約5分)で販売予定。
solep、ブリティッシュ M、アユンチェはオンラインのみ。
32年の歴史を持つ韓国の女性月刊誌。20~50代の幅広い読者層を持ち、韓国のヘアサロン、エステサロン、病院のどこの待合室に必ずあると言われる存在。
〈エディター:ソン・ジョンウン 写真:パク・チュンヨル、ヘア:クォン・ヨンウン、メークアップ:パク・イファ、スタイリング:キム・ジヨン、モデル:キム・ボベ(K-QUEEN8期)〉
©WOMAN SENSE, ALL RIGHTS RESERVED.
翻訳/ETSUKO UEHARA 韓国取材/轟 友貴、東山サリー 編集/石原晶子
※美ST2020年9月号掲載記事に加筆、【童顔ヘア】【女神ヘア】に関しては美ST2019年7月号掲載記事に加筆。
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2024年12月16日(月)23:59まで
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