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どんどん増える白髪、気づかない薄毛、エイジングうねり、全体がパサパサ…。大人の髪トラブルが起こるメカニズムとは?正しく理解したうえで頭皮&毛髪をしっかりケアして、5年後のあなたの髪を変えましょう!
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白髪は遺伝的要素よりも、生活習慣などの後天的な影響のほうが大きいんです。偏った食生活、飲酒、喫煙、睡眠不足、ストレスなどが白髪の原因になるので見直しを。毛髪は、メラニン色素が毛球部に運ばれなくなること、またメラニン色素の生成がストップすることで白髪化します。最終的にはメラニン色素を生み出す色素幹細胞が消滅することで、完全に白髪化します。最近の研究では、初期白髪なら戻せる可能性があると言われているので、髪質改善の習慣を取り入れてみましょう。
薄毛も白髪と同様、遺伝より後天的な影響のほうが大きいのですが、生活習慣のほかに女性ホルモンの影響が大きく関与します。エストロゲンが減少すると毛細血管が萎縮し、毛根に栄養が運ばれにくくなり、毛が細くなると考えられます。男性は頭頂部などが部分的に薄くなる場合が多いのですが、女性の薄毛は全体が徐々に薄くなっていくことが多く、自分では気づかないうちに進行してしまいがち。
生まれつきうねって広がりが気になるくせ毛は、毛髪内部のタンパク質の性質がそもそも不均一で、水分を抱えやすい部分と抱えにくい部分が偏在しています。湿度が変化すると吸湿しやすい部分だけ膨らみ、うねりが発生します。いっぽうエイジングでまとまりにくさを感じるようになった髪のうねりは、毛髪内部のタンパク質が水分を抱えにくい状態になっています。毛髪内部の水分量を増やすことによってまとまる髪へと導くことができます。
教えてくれたのは
ミルボン研究員 伊藤 廉さん
財団法人 高輝度光科学研究センターでの研究に従事後、ミルボンにて毛髪の特性解明などに取り組む。東北大学の特任准教授、関西大学や武庫川女子大学の非常勤講師を兼任。著書に『印象は髪がすべて 大人髪のトリセツ』(KADOKAWA)。
2025年『美ST』7月号掲載
イラスト/green K 取材/伊藤恵美
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