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毎日ちゃんとお風呂に入っているのに、頭皮がかゆい…。冬になってから、そう感じることが増えていませんか?冬は空気が乾燥するため頭皮も乾燥しやすくなります。今回は、かゆみの原因と頭皮の乾燥対策を紹介します。ぜひ参考にしてください。
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頭皮が乾燥するとかゆみが発生します。冬は春や夏に比べて空気が乾燥しやすいため、頭皮が乾燥しやすくなるのです。
通常であれば、頭皮は「バリア機能」によってあらゆる外部刺激から守られています。しかし空気の乾燥によって頭皮の水分が保たれなくなると、このバリア機能が低下して、外からの刺激を受けやすくなります。すると炎症を起こしやすい状態になり、かゆみが生じるのです。
冬の空気の乾燥以外にも、頭皮がかゆくなる原因として以下のようなことが考えられます。
髪の洗いすぎが原因で、頭皮が乾燥してかゆみが発生することがあります。一度の入浴で何回もシャンプーをしたり、1日に朝晩2回お風呂に入ってどちらもしっかり髪を洗ったりしていませんか。髪の洗いすぎは頭皮の保湿に必要な皮脂も洗い流してしまい、かえって頭皮の乾燥を促してしまいます。
更年期になると、頭皮のかゆみが生じることがあります。更年期には女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下します。エストロゲンは「皮脂の分泌を抑える」「肌に潤いを与える」といった重要な働きがありますが、分泌量が低下することで頭皮の水分を保てずバリア機能を低下させてしまうのです。
頭皮の乾燥は、フケや薄毛の原因になる場合もあります。フケは、頭皮の皮膚がはがれ落ちたものです。頭皮の乾燥状態が続くと、本来ならはがれ落ちる必要のない皮膚まではがれ落ちてしまうためフケが増加する可能性があります。乾燥したフケが多い場合、「皮脂欠乏性湿疹」という症状を起こしているかもしれません。これは、頭皮の皮脂が足りず乾燥していることが原因で生じる症状です。
また、乾燥した頭皮は血行が悪くなります。頭皮の血行が悪いと、毛が抜けやすくなり薄毛につながる可能性もあるため注意が必要です。
頭皮の乾燥とかゆみは普段の生活の中で対策できます。ここではすぐに始められる方法を紹介します。
髪を洗う方法を見直すことで、頭皮の乾燥を予防できます。重要なポイントは「髪を洗う頻度」「シャンプーの選び方」「頭皮の洗い方」「お湯の温度」「乾かし方」です。
・髪を洗う頻度
シャンプーで髪を洗う頻度は1日1回が基本で、洗いすぎは乾燥につながるので注意が必要です。
・シャンプーの選び方
頭皮の状態に合ったシャンプーを使うことが大切です。洗浄力が強いシャンプーは、頭皮の保湿に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまうことがあります。乾燥が気になり頭皮への刺激を抑えたい場合は、肌に優しい洗浄成分のアミノ酸系がおすすめです。
・頭皮の洗い方
頭皮を洗う際は、以下の順に行います。
(1) 髪を濡らす前にブラッシングして、頭皮の汚れやほこりを浮かせます。
(2) お湯で髪と頭皮をしっかり濡らして、軽く汚れを落とします。
(3) 手のひらにシャンプーを取り泡立ててから頭に乗せます。シャンプーの泡を前と後ろに分けて乗せることで、頭全体にシャンプーがなじみやすくなります。
(4) 指の腹を使って頭皮を優しく洗います。ごしごし力を入れてこすらないのがポイントです。
(5) お湯でしっかりシャンプーを流します。シャンプーのすすぎ不足は頭皮トラブルの原因となることがあります。泡が全部流れたように見えても、さらにしっかり洗い流してください。
・お湯の温度
シャワーは、38〜40℃が適温です。温度が高すぎると頭皮の乾燥を促進させ、逆に低すぎると余分な皮脂を落としにくくなります。髪を洗う前に湯船に浸かって体を温めておくと、皮脂が浮き上がりやすくなります。
・乾かし方
髪の乾燥や頭皮のにおいを抑えるためにも、お風呂上がりのドライヤーは重要です。タオルでしっかり水分を拭き取った後、すぐにドライヤーで乾かします。髪だけでなく頭皮の湿り気がなくなるまでしっかり乾かします。
頭皮の乾燥を防ぐために、専用の保湿ローションを使うのもおすすめです。
顔用の保湿ローションと同じく、頭皮用にもさっぱりタイプや高保湿タイプなどがあります。自分の頭皮の乾燥状態を考慮せず、保湿力が高そうだからと高保湿タイプを選んでしまうと、逆にベタつきが気になってしまうかもしれません。
また、頭皮は乾燥すると小さな刺激に敏感になります。オレンジオイルやラベンダーオイルなどの精油系の成分や、茶葉エキスやローズマリー葉エキスのようなエキス成分は、刺激となる可能性があるため敏感肌の人は避けた方がいいでしょう。
顔や目と同じように、頭皮も紫外線の刺激を受けます。紫外線の刺激で頭皮の水分が失われ、乾燥を引き起こしてしまうのです。
顔や腕などのUV対策はしっかり行なっていても、頭皮のUV対策はおろそかになっている人が多いのではないでしょうか。日傘や頭皮用の日焼け止めを活用し、頭皮のUV対策も日頃から習慣づけるとよいでしょう。
食生活を見直してバランスの取れた食事をすれば、頭皮環境を改善するために必要な栄養素を送り届けることができます。
ビタミンAやビタミンB群は、頭皮の新陳代謝を促す働きがあり頭皮環境の改善に役立ちます。また、ビタミンCはコラーゲンの合成を促す栄養素であり、頭皮のハリや弾力を保つ働きがあります。これらのビタミンを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂っていきましょう。
反対に、油分の多い食事や甘いもの、アルコールは頭皮の乾燥を悪化させる可能性があります。食べすぎには注意が必要です。
頭皮のかゆみ対策には生活習慣の見直しが大切ですが、漢方薬の活用もおすすめです。「頭皮の乾燥から生じるかゆみを改善する」働きに加えて、「血行を促進して頭皮に栄養を届け、正常な状態に戻す」「ホルモンバランスを整える」「肌の新陳代謝を良くして毒素を出す」などの作用を持つ漢方薬を選び、根本からの改善を目指しましょう。自然由来の生薬を用いている漢方薬は、一般的に副作用リスクも低いとされています。
・温清飲 (うんせいいん)
頭皮がカサカサして、かゆみやフケが気になる人に。血行を促進して栄養を届けるとともに、こもった熱を冷まして湿疹や皮膚炎を改善します。ホルモンバランスの乱れによる不調にも働きかけるため、更年期障害が気になる人にもおすすめです。
・当帰飲子(とうきいんし)
頭皮のかゆみや炎症が気になる人に。血行を促進し頭皮に栄養を与えることで皮膚の乾燥を改善し、炎症やかゆみを抑える効果が期待されます。冷えがある人の湿疹の治療にも用いられます。
漢方薬は、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが重要です。合わないものを選んでしまうと、効果が得られなかったり副作用が起こりやすくなったりする場合があります。漢方薬を使う際には自分で判断せず、漢方薬に精通した医師・薬剤師に相談することをおすすめします。
教えてくれたのは…「あんしん漢方」薬剤師 中田早苗さん
編集/根橋明日美 写真/PIXTA
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