HEALTH
冬になって乾燥した「かかと」は、カサカサしたりヒビが入ったりします。足の裏には体の各パーツに対応する約70ものツボがあると言われていて、特に「かかと」は子宮や卵巣を抱える骨盤の反射区。婦人科系の症状はかかとにあらわれます。かかとをケアすると体にいいことたくさんありますよ!
血流が悪くなると新陳代謝が落ちて皮膚のターンオーバー(古い角質がはがれて新しい皮膚ができるサイクル)が遅くなります。その結果、角質が分厚くなります。体が冷えやすく太りやすい傾向にあるようです。
ストーブやホットカーペットなど、暖房は皮膚を乾燥させる要因です。足のむくみや冷えが慢性化している人はかかともかさつきやすく、また、加齢に伴い皮膚そのものの保湿力も低下し、かさつきがひどくなります。
冷え性やリンパの流れが悪いと、新陳代謝が低下して皮膚の角質が厚くなり弾力を失ってひび割れや亀裂が生じてしまいます。女性で冷え性だと、月経不順や便秘をかかえているのでは。
体の重心が偏って歩き方がゆがんでいると、かかとに体重がかかりすぎて角質が厚くなり、「ガサガサ」かかとに。骨盤のズレが原因でガサガサかかとになっている可能性もあります。
暗紫色になっているのは血流がよくないサインかもしれません。運動不足や冷え性で血流が悪くなると生殖器系のトラブルにつながる可能性も。月経周期も乱れてしまいます。
※監修/あやこレディースクリニック 院長 金 雅子先生
\不眠を解消!/
失眠穴(シツミンケツ)
神経を穏やかにする、失眠穴というツボは、かかとの真ん中にあります。指で押したり、布団に仰向けに寝ながら両足を立ててかかとを布団にこすりつけます。眠気を誘う刺激。
\ヒップアップに効く!/
尻(シリ)
尻(シリ)のツボは両足のかかとの端に位置します。お尻のむくみやぜい肉を取り除いて老廃物の排出を促します。両手の親指をツボにあてて力を入れて押し揉みます。
\腰痛に効く!/
坐骨(ザコツ)
腰痛は慢性化しやすいので気をつけましょう。万能のツボと言われている湧泉や腎臓などの足裏の中心に位置するゾーンと、かかとにある坐骨を併せて揉むと、効果的です。
かかとは足の中でもっとも循環が悪く冷えやすいため、血流が行き渡りにくくなってしまいます。そこで、かかとを揉んで刺激すると、よく眠れたり、骨盤内の内臓にいいと言われています。特にかかとは子宮や卵巣の反射区。かかとの中心は骨盤にあたりますので、婦人科系の悩みには、特にツボを探さなくても、かかとの全体を手でこするだけで効果があらわれますよ。
教えてくれたのは……中国健康法研究所所長 邱淑恵(キュースーエ)先生
1949年中国(台湾)桃園市出身、中国(台湾)と日本でハリ治療・ツボ・漢方など第一人者に師事。現在は中国健康コンサルタントもおこない全国各地で講演活動、テレビ出演などで活躍。
2018年『美ST』3月号掲載
撮影/奥山栄樹 ヘア・メーク/桜井 梢 取材/浦崎かおり
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2024年12月16日(月)23:59まで
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