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美肌の湯 その3 大分県・筌の口温泉「山里の湯」 井上 智明

実は、ワタクシ井上、九州は大分県の出身でして、お正月なんかに実家に帰ると、ここぞとばかりに温泉行脚に出まくっています。

で、最近実家に帰るたびに通っているお気に入りのお湯があるんです。

それは、九重町にある筌の口温泉「山里の湯」というところ。
連日大にぎわいの「九重夢の大吊橋」のすぐ近くです。

ここは、宿泊施設は素泊まりの簡易なものしかないので、基本的には日帰り施設なのですが、あまりにも良いお湯なのでぜひとも紹介せねば!ってほど。

なにがすごいって、ここはシュワシュワの炭酸泉♨。
炭酸泉といえば、ここから車で一時間くらい行った長湯温泉というところが有名ですが、両方入ってみた結論としては、たぶん「山里の湯」のほうがすごい、と思います。

なにせ、長湯より空いてるし。
入り口で400円也を払ってお風呂に行くと、浴槽がふたつ。
手前のほうが広くって、奥のほうが狭い。

お湯の色はちょっと茶色がかっています。

で、奥のほうに直接源泉が注ぎ込まれているらしく、ほんとうにシュワシュワなのですよ!!

お風呂場に、正しい入浴方法というのが書かれているのですが、これによれば、手前の浴槽に10分入ったのちに、奥の浴槽に10~15分入るのが効果的、とあります。

おとなしく、その通りにしてみるのですが、奥の浴槽が楽しみで楽しみでもう我慢でけん!と、10分たった瞬間に奥の浴槽にいそいそと潜り込みます。

すごい、やっぱシュワシュワ~♨

30秒もすると、肌に泡がつき始め、そのうちみっしりと泡だらけになってくるのです。

そして、子どものころコーラやサイダーに鼻を近づけたときに感じたあの炭酸臭がすっごいします。
何だかこの匂いをかいでるだけで効きそうな気がする♪

調子に乗って、「手前→奥」の手順を2セットこなして、なんだかんだで1時間くらい堪能させていただきましたよ。

で、次の温泉に向かって車を運転していたのですが、時間がたつにつれて体の内側からじんわりじんわりほかほか~となってくるんです。

実はこの温泉、けっこうぬるくて、38度くらいかな?って感じ。
なので、お湯からあがった瞬間は「あったまった~♨」って感覚はほとんどありません。

でも、時間がたつにつれて、幸せなほわほわのあったかさが体の内側からわきあがってきます。この感覚はなかなか味わえません。

え~と、新潟県の栃尾又温泉のラジウム温泉もこの「あとからくる系」なんですが、感触的にはこっちのほうが優しくくるんでくれる感じ。

そして、運転しているにも関わらず、ぼんやりねむ~くなってきます。いかん!

やばい…

ちょっと休憩して、名物・カントリーハウスいずみの黒ゴマソフトでも食べよっと。

眠くなるのは、良いお湯の証拠と言いますが、ここのお湯は、含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩-硫酸塩・塩化物泉。

各成分もかなり含有量多いみたいです。ちなみに、筌の口温泉のほかのお湯とは色は何となく似ているのですが、泉質はかなり違います。

冷え性というのは内臓の冷えからきていることがけっこう多くて、肌色が何だかさえない原因にもなります。ここのお湯で内側からしっかり温まれば肌も健康的な色合いになれそうです。まあ、簡単に言うとあの「バブ」のもっともっと強烈なやつに入っているってことですね。

ここ、浴槽もせまいし、人が少ないのもいいところのひとつだったので、あまり教えたくなかったのですが…

でも、ぜひこのシュワシュワ♨一度体験してみてください!

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美肌の湯 その3 大分県・筌の口温泉「山里の湯」 井上 智明

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