HEALTH
これまでダイエットの大敵と思われていた脂質は、実はやせるために必要な〝燃焼剤〟だったんです。脂質とたんぱく質をメインにしたら、ごはん半膳程度の糖質はストレス解消のためにむしろ食べたほうがいい! 今度こそ続けられるダイエット、始めてみませんか?
①ぽっこりお腹解消
②冷え・むくみも改善
③お腹いっぱい食べてもしっかりカロリー消費
実は栄養学の常識は近年大きく変化しています。食べる量を我慢するのはもう古い常識。また、カロリー制限すると筋肉を分解してエネルギーに変えるため、代謝が落ち、どんどんやせにくい体になってしまいます。食を我慢することはストレスを伴うため、継続が難しいのも大きな問題点です。健康的なダイエットのために制限すべきは糖質ですが、ストレスを溜めないため、ごはん半膳くらいを摂取する、〝ゆる糖質オフ〞がちょうどいい。さらに大きな味方が脂質=ファットです。実は油が健康に悪く太るというのは誤解で、きちんと摂ることでしっかり脂肪を燃やしてくれるんです。食べてやせるノンストレスのファットバーニングをオススメします。
教えてくれたのは……北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長 山田 悟先生
▶ どうやって始めたらいい?
たんぱく質、野菜やキノコなどの食物繊維を多く含む食材、脂質は、量の制限なくお腹いっぱい食べても問題ナシ! たんぱく質は、1日に最低でも体重1㎏あたり1gの摂取を。例えば、体重50㎏の人なら50g以上を心がけましょう。
\お腹いっぱい食べていいのは/
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などのたんぱく質を多く含むいわゆるメインディッシュにあたる食材、食物繊維やミネラルを含む野菜類、脂質はいくら食べても大丈夫です。
\気をつけるべき食材は/
ご飯やパン、パスタの原材料となる穀類や果糖の含まれる果物、糖質の多い根菜は糖質の量に気をつけて摂取することが大切。1食あたり20~40gの糖質量に抑えましょう。
実は糖質を厳しく控えた食事と、1食20~40g程度の食事ではダイエット効果にほぼ差が出ないというエビデンスも。食事の満足感は継続の大きな鍵。ご飯も半膳なら問題ナシ。
朝食を抜くと空腹が長時間に及び、血糖値が下がりすぎるので必ず食べましょう。血糖値の乱高下は太りやすく、過食のもと! 血糖値を上げないよう糖質は最後に食べて。
空腹時間を減らすのにおやつも活用して。糖質10g以下のナッツは脂質も摂れて間食に最適。糖質控えめのスイーツも販売されています。ロカボマークで探してみて。
1日に体重1㎏あたり最低1g、できれば1.5g以上のたんぱく質摂取がベストです。高たんぱくの食事で筋肉量がアップ。満腹感を感じさせるペプチドYYも出やすく。
とろろそばは一見ヘルシーに見えますが、実は山芋は糖質たっぷり。そばにも糖質が含まれ、糖質×糖質に。どうせなら、たんぱく質と脂質を摂れる鴨南蛮そばがオススメ。
大豆以外の豆は糖質量が多いのでダイエット中は避けましょう。太らないためにレンズ豆のカレーを選ぶのは誤った選択です。枝豆は大豆なので問題ナシ!
ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は糖質オフなので飲んでもOK。醸造酒でもワインなら低糖質なので大丈夫。シャンパンも糖質を添加していないブリュットナチュールなら安心です。
調味料の中でもソースやみりん、ケチャップは糖質たっぷりなので使用量に注意が必要。意外にもマヨネーズは原材料が油と卵と酢なので積極的に使っても問題ありません。
撮影/古謝知幸(PEACE MONKEY) モデル/吉村ミキ ヘア・メーク/丹後知久 スタイリスト/小西明日香 取材/佐藤理保子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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