HEALTH
インフルエンザ、新型ウイルス、風邪と、マスクが手放せない季節が到来。絶対に風邪を引きたくない人向け、女医が教える究極の風邪予防メシを紹介します!
オクラやメカブ、納豆などのネバネバ食材に含まれている糖たんぱく質の「ムチン」は粘膜保護に有効です。粘膜を保護して強くすることが期待でき、たんぱく質の分解を促進する酵素を含んでいます。疲労回復を促すとも言われているので、勉強疲れのリカバリーにも。
ビタミンCを特に多く含んでいるのが赤や黄色のパプリカ。パプリカのビタミンは加熱しても壊れにくいのが特徴です。油で炒めればしんなりとして子供でも食べやすく。鶏胸肉も一緒に炒めればたんぱく質も同時に摂取できます。
発酵食材の味噌汁は、ムチンやビタミンなどが含まれる食材を具にすれば最強。ほかにも納豆やキムチ、ヨーグルトなども手軽にとれる発酵食材なので冷蔵時に常備して。一度にたくさん食べるのではなく週に3〜4回コンスタントに食べ続けるように心がけて。
お米を炊く時に少量の塩麹を混ぜておくだけで手軽に発酵食材を取り入れられます。
ドリンクには喉の殺菌効果のある「カテキン」。緑茶なら、なかでも含有量の多い深蒸し茶(右)を。花王のウィルバリア(左)はとろみカテキンが喉を潤すホットエッセンス。水分は喉に付着したウイルスを胃に流し込んでくれるので風邪予防には有効です。
お湯に蜂蜜とゆずを入れたゆずドリンク。ゆずの香りが広がってリラックスできます。
免疫力を高めるには日頃から腸内環境を整えておくことが最重要。有効とされる食材は粘膜保護に必要な「ムチン」が含まれているオクラやメカブ、なめこなどのネバネバ食材や「ビタミンC」がとりやすい緑黄色野菜、「ビタミンA」のとれるチーズや卵など。手軽に取り入れたいなら体が温まるうえに、発酵食品の味噌も同時にとれる味噌汁で。また、風邪をひいてしまい食欲がない時には無理に食べずに消化器官を休めること。食欲が出てからスープなど消化に負担のかからないものから食事を始めるようにしてください。
山梨大学医学部卒業後、糖尿病内科から予防医学の道へ。料理好きが高じて野菜ソムリエの資格を取得し、病気の予防に力を入れたメディカルシェフとしても活躍中。
2020年『美ST』2月号掲載
撮影/大瀬智和 ヘア・メーク/甲斐美穂(ROI) 料理スタイリング/田中真由美 取材/安西繁美 編集/佐々木 遼
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2024年12月16日(月)23:59まで
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