HEALTH
「忙しくて料理する時間がない!」「家族に健康的な食事を」。三度のごはんはいつも女性の懸念事項。そんな美ST世代にこそ実践してほしい食養法スープです。美味しくて簡単で体にも働きかけるお薬スープで体を労りましょう!
消化器系や呼吸器系ほぼすべての不快な症状に不調なときは煮出して飲む「しだれスープ」で予防
材料(2人分)
干ししいたけ……2枚
大根(輪切り)……2個(約80g)
蓮根(輪切り)……2個(約50g)
水……8カップ
塩……小さじ1/2
醤油……少々
作り方
①鍋に干ししいたけ、大根、蓮根、水を入れ、しいたけが戻るまでおく。
②1を中火にかけ、蓋を少し開けて約45分煮る。
③汁が半分くらいの量になったら塩と醤油を加える。スープだけを器に注いで飲む。
※ 残った具材は味噌などで適宜味をつけて食べるとよい。
① しいたけは脂肪やコレステロールを取り除き、大根は消化器系の炎症を抑え、蓮根は呼吸器系の炎症を抑えます。具材の頭文字をとって「しだれ」です。
② 皮はむかずに切って、水と鍋に入れるだけ。テクニック要らずで子どもにも教えやすい「母の味」。
③ 具材は単品でも効果は期待できますが、3つ合わさってパワーアップ。ほぼすべての不快な症状を癒します。
④ 煮ると蓋の隙間から優しい香りが台所中に広がり、幸せに包まれる感じ。
挑戦したのは……美STライター 宇田川みさと(47歳)
たっぷり作って常備し小腹が空いた時、外出から戻って体が冷えている時、お茶代わりにちょこちょこ飲みました。毎年この時期ダウンしますが今季は元気!具材もシンプルな味が新鮮で美味しく何もつけずに食べちゃいました!
\お茶代わりに飲んでもOK/
「体は自分の力で治りたがっているのよ」。オオニシ恭子先生は不調に悩む人に優しく語ります。自身も20代でひどい手荒れに悩み、食と心の関係を体系化した、桜沢如一氏の奥様の里真さんからマクロビオティックを学び、食生活を見直すことで、1週間で改善。以来、食べ物が体や人を作る大切さを伝え続け、やがて「恭子のメディスナルクッキング」と呼ばれるように。現在オオニシ先生の「やまと薬膳」では、薬を「艸(くさ)で楽(らく)になる」「艸を楽しむ」と解釈し、お料理のほか、生活の中でさまざまな草(野菜、野草、ハーブなど)と触れ合うことで体を癒し、暮らしを彩る楽しみとして活用。野菜は根から葉全体で調和のとれたひとつの命。お米も同様。私たちはその命からエネルギーを頂き、「薬」となりうる食物で体を養い、癒します。
教えてくれたのは……「やまと薬膳」料理家 オオニシ恭子先生
30年余、ヨーロッパで日本式食養法を普及してきた食のエキスパート。現在は奈良、東京を中心に料理教室やイベントを開催。個々の体質や体調に合わせた食事法の指導も行い、全国へ「やまと薬膳」の普及に奔走する。
2019年『美ST』3月号掲載
撮影/YORICO フードスタイリスト/中山暢子 取材/宇田川みさと 編集/小澤博子
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