HEALTH
「ウコン」というと私たちにもお馴染みだけど、スーパーフードの「ターメリック」というとちょっと事情が違う気が。インスタグラムに登場する海外で大人気のゴールデンラテをはじめ、黄色い魔法のスパイスには、うれしい効果がいっぱい!
ウコンは20種類以上あり、主なものは春ウコンと秋ウコン。春ウコンには強い苦みがあり食用には不向き。クルクミンが豊富な秋ウコンが、ターメリックとして食用されています。
ナチュラルな抗生物質と呼ばれているほど。ポリフェノールの一種で、強い抗炎症作用があり、毎日摂取しているインドでは、認知症発症率が低いとも言われています。
肝炎や肝臓に疾患を抱えていたり、病気治療で投薬を行っている場合、飲みすぎると胃腸障害を起こす可能性がある。また、妊娠中や授乳中も注意。ドクターに相談を。
\いつもの料理がほんのひとふりでエスニック風味に!/
クセが強すぎないからいろんな食材と合う。右、 サンフードオーガニック ターメリック パウダー 113g ¥2,000(アリエルトレーディング)左、オーガニック ターメリック パウダー22g ¥650(ヴォークス・トレーディング)
日本ではウコンとして馴染み深いターメリックですが、海外ではアンチエイジング、がん、心筋梗塞、脳梗塞の予防に効果があると論文で発表されているだけでなく、アーユルヴェーダで使われる食材として、一捻りあるヘルシーさに注目が集まり人気に。秋ウコンはポリフェノールの一種であるクルクミンが豊富で、強い抗炎症作用があり、がん細胞の増殖抑制や認知症予防効果があるとされており、美容的には血行促進による美肌効果などが期待できそう。ただし、肝炎や肝臓に疾患を抱えている人や投薬治療中の方は摂取量に注意が必要です。二日酔い防止にサプリメントを飲む際も同様に、記載された分量を守り過剰に飲まないよう注意。また、豆や黒胡椒、オリーブオイルと一緒に摂ることで、より消化がよくなり効果もUPするのでお勧めです。
教えてくれたのは……管理栄養士 麻生れいみ先生
自身の経験を踏まえての健康的なダイエット指導や多方面で栄養指導、監修を行っている。『栄養を捨てない食べ方』(エイムック)など著書多数。
材料(直径約15cmのフライパン1枚分)
● れんこん…… 1節(150g)
● スモークチーズ(スカモルツァ)…… 15g
● オリーブオイル…… 大さじ3
● ターメリック…… 適量
● 塩・胡椒…… 各少々
<マスタードソース>
● 生クリーム…… 大さじ2
● 粒マスタード…… 小さじ1
● 塩…… 少々
作り方
①れんこんは皮をむいて、50g をすりおろし、100g をスライサーで薄切りにする。同じボウルに入れ、軽く塩・胡椒をふって混ぜる。
②フライパンを温め、オイルの半量を加え❶の半分を円形に広げる。
③スモークチーズを薄く切ってのせ、❶ですりおろしたレンコンを散らしたら残りの❶をのせて、ぎゅっと押しながら焼く。残りのオイルを加え、両面焼く。
④マスタードソースを作る。生クリームに粒マスタードを加えて混ぜ、塩で味を調える。
⑤ガレットを切り分け、ターメリックをふり、ソースを添える。
材料(2人分)
● 鰆 …… 2切れ(1切れ約80g)
● クミン …… 小さじ1/2
● コリアンダー …… 小さじ1/2
● ターメリック …… 小さじ1/2
● にんにく …… 1/2 片
● 小麦粉 …… 適量
● 大根(おろす)…… 適量
● オリーブオイル …… 適量
● 塩 …… 少々
作り方
①鰆は塩をしてしばらくおく。
②ターメリックとクミン、コリアンダーをよく混ぜておく。
③鰆の水分をキッチンペーパーで拭き取り、軽く塩をして小麦粉をまぶす。
④フライパンにオリーブオイルを入れ、薄くスライスしたにんにくを加えて火にかけ、にんにくがきつね色になったら取り出し、スパイスミックスを入れて、皮目を下にして鰆を焼く。ほぼ火が入ったらひっくり返して火を止め、余熱で火を通す。
⑤お好みで大根おろしを添える。醤油を少々かけたり、にんにくチップを添えても。
材料(2人分)
● あさり …… 200g
● ズッキーニ …… 1 本
● たまねぎ …… 1/4 個(60g)
● にんにく …… 1 片
● ターメリック …… 小さじ1
● オリーブオイル …… 大さじ2
● グリンピース …… 大さじ1
● 水 …… 250㎖
● ローリエ ……1 枚
● 塩 …… 適量
作り方
①バットにあさりを入れ、半分くらいかぶる程度の量(約300㎖)の3%の塩水を作って加え、バットごと紙袋に入れて冷蔵庫で砂出しをする。
②グリンピースは沸騰した湯に塩を入れて茹で、ボウルに取り、茹で汁に水を足してぬるま湯にしたものにつけておく。
③ズッキーニはヘタを落とし、スライサーかピーラーで縦に薄切りにする。たまねぎは繊維に添って薄くスライスし、にんにくは千切りにする。
④蓋ができる鍋にオリーブオイル、にんにくを入れて火にかけ、きつね色になったら、たまねぎ、ターメリック、塩ひとつまみを加えて炒める。たまねぎがしんなりしたらズッキーニと塩ひとつまみを加え、さっと炒めたらズッキーニを取り出し、あさりと水、ローリエを加える。
⑤沸騰直前で火を弱め、灰汁を取る。
⑥あさりの口が開いたら、ズッキーニを戻してグリンピースを加え塩で味を調える。お好みで黒胡椒を加えても。
強いクセがないターメリックですが、単品だと味が浮きがちなので、相性のよい生姜やにんにくを一緒に使うことで、和洋両方のメニューに違和感なく溶け込む味に。お勧めはターメリック、クミン、コリアンダーをそれぞれ同量混ぜて作るミックススパイス。肉、魚、野菜と何にでも合うのでちょっとパンチを入れたいときに使うと夏の疲れた体を元気にするメニューに早変わり。ラテや料理にパウダーをかけるだけでも目にも鮮かで、オシャレになりますよ。
教えてくれたのは……料理家 長谷川智永子先生
日本料理を学んだ後、仏ル・コルドン・ブルーにてグランディプロム取得。『カカオでからだの劣化はとまる』井上浩義著(世界文化社)のレシピを担当。LES BECS FINS主宰。
2018年『美ST』7月号掲載
撮影/小林愛香 フードスタイリング/長谷川智永子 取材/中田ゆき
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2024年12月16日(月)23:59まで
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