HEALTH

ビジュアル系実力派「ビーツ」の美容満点レシピ

「ビーツ」と聞いても、ロシア料理のボルシチ以外にピンとこない、まだまだ馴染みの薄い野菜かもしれません。そんな「ビーツ」は今、栄養バランスに優れていると、美賢者たちがどんどん美活に取り入れ始めている注目食材なんです。美味しい食べ方、飲み方を知って、恩恵にあずかりませんか?

 

 

 

ビーツって?

ビーツはほうれん草と同じ「ヒユ科」の野菜で独特の甘みと香りがあります。カリウムと葉酸を多く含み、汗でカリウム不足になりがちな夏は夏バテ予防に、豊富な葉酸は妊活されている方にも◎。赤色はベタシアニンという強い抗酸化作用のある成分で体を酸化から守ります。アンチエイジング効果が期待でき、見た目も華やぐビーツはまさに一番の注目野菜です。

 

教えてくれたのは……野菜ソムリエ上級プロ 秋山由季さん

 

 

 


 

 

ビーツとピンクグレープフルーツのフレッシュジュース

 

 

材料(2人分)

●ビーツ…1/4個
●ピンクグレープフルーツ…1/2個
●お好みではちみつ

 

作り方

❶ ビーツは生のままでカットする。
❷ ピンクグレープフルーツは皮をむいて小房から実を出す。
❸ ❶、❷とはちみつを加え、ブレンダーやミキサーでなめらかにする。
❹ お好みでグレープフルーツを増やしたり、りんご1/8 個を加えても良い。

 

 

ビーツは下ゆでするか、オーブンでベイクするのが一般的ですが、ジュースには生のまま使用。ビーツの汁は飛び散っても洗えばすぐに色は落ちます。

 

 

 

***

 

 

ベジ・ボルシチ

 

 

ロシアの代表的スープ、ボルシチをお肉なしで作るヘルシータイプ。野菜をしっかり炒めることでブイヨンなしでも旨味があります。

 

材料(4人分)

●玉ねぎ … 1/4個
●人参 …5cm
●パプリカ(あれば)…1/8個
●セロリ(あれば)…5cm
●じゃがいも(中)…1個
●ビーツ …1/2個
●トマトペースト…小さじ1
●オリーブオイル
●キャベツ…1/8個
●水…800cc
●レモン( レモン汁)…1/2個分
●ローリエ…1 枚
●サラダ油…大さじ2
●塩…小さじ1
●粒こしょう…7〜8粒

 

作り方

❶ ビーツは250℃のオーブンで40 分ほどローストして冷ましておく。
❷ フライパンに油を温め、薄切りにした玉ねぎをゆっくり炒める。そこにおろした人参を一緒に炒める(おろし金は目の粗いもの)。パプリカとセロリがあれば加える。
❸ 全体がしんなりしたらトマトペーストを加え、さっと混ぜる。
❹ ふたをして、10〜15 分、弱〜中火で蒸し焼きにする。野菜のブイヨンになる。
❺ 鍋に水、ローリエ、細切りのキャベツ、拍子木切りのじゃがいも、塩、粒こしょうを入れて15 分ほど煮る。
❻ ❺ の鍋に❹の野菜とグレーターでおろしたビーツを加え、弱火で15 分煮る。すりおろしたにんにくを鍋に直接加え、軽く煮る。塩、こしょうで味を調え、レモン汁を搾り入れる(ビーツの色が明るくなる)。
❼ 皿に盛り、好みでサワークリームとハーブを添える。

 

 

調理のポイント

 

 

①野菜の旨味を十分に出すために玉ねぎ、セロリ、パプリカは薄切りにし、人参は粗いおろし金でおろします。

 

 

 

②しんなりするまで炒めたあと蒸し焼きにすることで、野菜の旨味がしっかり出ます。鍋の焦げも旨味です。

 

 

 

③ビーツをグレーターでおろすことで、断面がギザギザになり、野菜への色移りや味の染み込みが良くなります。

 

 

 

***

 

 

ビーツの冷製ポタージュ

 

 

ブレンダーにかけて冷製スープにすることで、香りが苦手な人にも好評。夏バテ予防に効くさっぱりスープです。

 

材料(4人分)

●玉ねぎ…1/4個
●人参…5cm
●パプリカ…1/8個
●セロリ…5cm
●じゃがいも(中)…1/2個
●ビーツ… 1/2 個
●オリーブオイル…大さじ1
●キャベツ… 1/8個
●水 …600cc
●にんにく… ひとかけ
●レモン( レモン汁)…1/2個分
●ローリエ…1枚
●塩…小さじ1弱
●ホワイトペッパー… 少々
●お好みで…サワークリームまたは生乳ヨーグルト
●お好みで…ディル、パセリ少々、カラフルミニトマトなど

 

材料

❶ 厚手の鍋にオリーブオイルを引いてにんにくを炒める。
❷ 香りが出てきたら、薄切りにした玉ねぎ、人参、パプリカ、セロリを入れてさっと炒める。全体がしんなりしたら、薄切りのじゃがいも、細切りのキャベツを入れ、水とローリエ、塩を加えて全体に火が通るまで煮る。
❸ にんにくとローリエを取り出す。
❹ ローストしたビーツをすりおろして鍋に加え、ひと煮立ちしたら火をすぐに止める。
❺ 30 分ほどして野菜全体にビーツの色がついたら、ブレンダーなどでピュレ状にする。
❻ お好みでサワークリームまたは生乳ヨーグルトを加え、塩、こしょうで味を調える。
❼ 最後にカラフルミニトマトなどを細かく刻んで真ん中に散らし、オリーブオイルを回しかける。
❽ お好みでハーブを散らす。

 

 

調理のポイント

 

①グレーターでおろしたビーツはこれくらいの分量。このひと手間が味をまろやかにします。

 

 

②ビーツを加えて、ひと煮立ちしても野菜は白っぽいままで、ビーツの色はほとんどつきません。

 

 

③火を止めて、30分ほど寝かせることで、じゃがいもの中までビーツの色が染み込みます。

 

 

④ブレンダーやミキサーにかけ、ピュレ状にしてから冷やし、サワークリームを入れてピンクに。

 

 

 

撮影/中林 香

 

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