HEALTH

代謝アップ・デトックスにも! ハーバード式野菜スープで生まれ変わる!

植物が紫外線や害虫などの外敵から身を守るために作り出す天然の成分「ファイトケミカル」。ビタミンにも勝る抗酸化力などで注目されている機能性成分です。効率よく摂取するにはスープがいちばん。美魔女・荒井さんがチャレンジしました。

 

 

サラダやスムージーより「スープ」がいいのはなぜ?

 

 

髙橋先生(以下敬称略) 荒井さんは、野菜をどのようにして食べていますか?

荒井 野菜だけを食べるとしたら、サラダやマリネ、ジュース、暖かい時期ならフルーツと一緒にスムージーにしていただくこともあります。

髙橋 素晴らしい。さらに、野菜のファイトケミカルを摂るために、スープもぜひ加えてみてください。

荒井 最近よく聞くファイトケミカルって、どんなものなのでしょうか?

髙橋 植物由来の天然成分で、色素や香り、苦み、辛みなどに多く含まれます。色素成分のポリフェノール、にんじんなどに含まれるβ-カロテンなどもその一種。代表的な機能は「抗酸化」です。

荒井 女性誌のアンチエイジングの特集などでも、よく目にする言葉ですね。

髙橋 そのとおり。ファイトケミカルは、細胞をサビさせ、老化を早める活性酸素を消去する働きがある、アンチエイジングには欠かせない成分です。さらに免疫力アップ、デトックス、がんや生活習慣病、肥満の予防にも役立ちます。

荒井 サラダやスムージーではなく、スープがいい、というのはなぜですか?

髙橋 ファイトケミカルは、植物の細胞や細胞膜の中にあります。それらは硬い細胞壁で覆われていて、包丁で切ったり、ミキサーなどで粉砕しても、なかなか壊れないのですが、野菜を一定時間煮れば、ファイトケミカルはスープに溶け出てきます。例えばにんじんの場合、生のしぼり汁(ジュース)より、ゆで汁(スープ)のほうが、100倍以上の抗酸化力があることが分かっています。

荒井 そんなに! ダイエットに有効というのも、すごく気になります。なぜスープで痩せられるのでしょうか?

髙橋 まず、食事の最初に飲むことで、食べすぎを防ぐことができます。スープに溶け出した水溶性の食物繊維は、糖質や脂質の吸収を阻害します。具には不溶性食物繊維が豊富なので、一緒に食べることでより便通がよくなり、ダイエット効果や高脂血症の予防も期待できます。

荒井 塩などの調味料を一切使わないのは、塩分の過剰摂取を防ぐためですか?

髙橋 それもありますが、野菜の自然な甘みや旨みが溶けだしたスープを飲み続けると、味覚が鋭敏になってきます。結果、脂っこいものや塩辛いもの、甘いものへの過剰な欲求も抑えられるようになり、痩せやすい体になります。

荒井 食生活を大きく変えなくても、普段の食事にスープを足すことで、自然とアンチエイジングやダイエットができるというわけですね。ところで、どれくらいで効果を実感できそうですか?

髙橋 個人差はありますが、1週間ほど続けると、体が軽い、体調がいいといった変化が感じられるかと思います。1カ月以上続けると、血液検査などの数値にも変化が現れる方が多いですね。

荒井 さっそく実践してみます!

髙橋 いつまでも美しく、健康であるために、ぜひ続けてみてください。 

 

 

 

\スープの秘密、教えます!/

麻布医院院長 髙橋 弘先生
医学博士。ハーバード大学マサチューセッツ総合病院で内科准教授を務めたのち、現職。専門はがん、肝炎の治療。日本におけるファイトケミカル研究の第一人者。著書に『ハーバード大学式 命の野菜スープ』(宝島社)など。

 

 

\いいことずくめって本当かな?/

TEAM美魔女・主婦 荒井依里さん(42歳)
いくつになってもミニスカートやショートパンツがはける女性を目指し、独自のボディケアを実践。ヘルシーで目にも美しい料理の研究も美魔女ウェブでは「アライ食堂」と題し、レシピを紹介。

 

 

 

 

 次ページで基本のスープの作り方を教えます!

 

 

 

 

 

基本のスープの作り方

 

 

基本のスープは、それぞれ異なるファイトケミカルを持つキャベツ、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃを水で煮るだけ。味付けをしないことで、野菜本来の甘みや旨みが感じられ、おいしく無理なく続けることができます。まずは1週間、さらに1カ月を目標に試してみて。

 

食べ方のルール

・食事の最初に食べる
・1日の摂取量は200㎖のマグカップで2〜3杯
・具も一緒に食べる
・夏は冷やして食べてもOK

 

【材料】

キャベツ、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ……各100g 水……約1ℓ

 

<キャベツ>
キャベツのファイトケミカル「グルコシノレート」にミロシナーゼと呼ばれる酵素が反応すると、イソチオシアネートが生成され、肝臓の解毒力をサポート。発がん物質を無毒化し、発がんを予防する。ビタミンC、ビタミンUも豊富。

<玉ねぎ>
玉ねぎのファイトケミカル「イソアリシン」は、強い抗酸化力で遺伝子を守り、発がんを抑制。茶色い薄皮に含まれる「ケルセチン」にも強い抗酸化力があり、動脈硬化や、がん細胞の増殖を抑える作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用も。

<にんじん>
にんじんのファイトケミカル「β‐カロテン」は強い抗酸化力を持ち、老化を防ぎ動脈硬化や発がんを予防。免疫細胞を活性化。「α‐カロテン」は、強い発がん抑制作用があることが分かってきた。いずれも体内でビタミンAに変換される。

<かぼちゃ>
かぼちゃには、にんじんと同じファイトケミカル「β‐カロテン」が豊富。さらに、抗酸化作用が強いビタミンC、ビタミンEも豊富。皮の部分には食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、老廃物のデトックス促進に役立つ。 

 

 


 

 

【作り方】

 野菜は皮ごと食べやすい大きさに切る。玉ねぎの茶色い薄皮、かぼちゃの種、にんじんの葉などもだし袋などに入れて使う。

 

 

 切った野菜に水をひたひたになるまで(約1ℓ)注ぎ、強火にかける。※鍋は蓋がしっかりしまるものを使う

 

 

 沸騰したら蓋をしたまま、弱火で約20分煮て完成。

 

 

 

撮影/尾島翔太(人物)、小林愛香(料理) フードコーディネート/タカハシユキ 取材/伊藤由起

 

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