HEALTH

第18回 「アボカド」

毎日のように野菜を見て、触って、感じた事実を基に、独自の野菜の見方・食べ方を確立してきた内田 悟さん。これまでの常識を覆すような、新たな野菜の魅力に出合える連載です。第18回のテーマは、盛りの「アボカド」です。

 

[アボカド] 日本で手に入るもののほとんどがメキシコなどからの輸入物。未熟な状態で輸入、国内で追熟させてから出荷される。輸入物は一年中出回っているが、原産地に近い今の時季は、追熟度を増して美味しい。未熟なものは緑色で硬く、完熟すると黒に近い深緑色になる。一般にフルーツに分類され、以前はそのイメージが強かったが、寿司やサラダなどに野菜として使われることで、人気が定着した。

 

アボカドの目利きどころ

 

 

切ったら油をまとわせて酸化を防ぐ果肉の酸化による黒ずみを防ぐには、レモン汁をかけるのが一般的ですが、酸味をつけたくない場合は、油でコーティングするのがおすすめ。
 

目にも鮮やかな
グリーンの果実で
夏の元気をチャージ!

 

 「森のバター」と呼ばれるアボカドは、全体の約20%が脂肪分ですが、そのほとんどは不飽和脂肪酸のリノール酸やリノレン酸です。しかも抗酸化力の高いビタミンE、ビタミンB群も豊富な美容成分の塊!

「熱帯生まれの果実なのに、日本のわさびや醤油と相性がいいのが、アボカドの面白いところ。スライスして刺身のように食べてもいいし、完熟したアボカドはとても柔らかいから、他の材料と合わせてさっくり混ぜるだけで、和えゴロモのようになります。おすすめの組合わせは、ひよこ豆や枝豆などの豆類、じゃがいも、とうもろこしなど。和えるだけで新しい美味しさが広がりますよ。それから、つぶしたアボカドに水を加え、マヨネーズのように乳化させたものをソースとして使っても旨いんです。今回はパスタソースにしましたが、水加減によってディップ、スープにもなる。動物性の素材を入れなくても、十分にリッチな味わいです」(内田さん)

1955年、北海道生まれ。2005年にレストラン専門青果店「築地御厨」創業。本業のかたわら、2007年より一般消費者を対象に「やさい塾」を開講。http://www.yasaijyuku.com

 

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一生元気に!自愛ビューティ

第18回 「アボカド」

2025年1月号

2024年11月15日発売

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