HEALTH

【タイプ別ダイエット診断】自分に合うダイエットが見つかる!プロの教える体質別ダイエット方法

ダイエットしてもツラいばかりでやせられない。それは努力が足りないからじゃなかったんです。 ただ、その方法があなたの体質や性格に合っていなかっただけ。 「Dタイプ診断」で自分にピッタリの方法が見つかれば、もっとラクに楽しくやせられます。

 

 

体質×性格に合った方法ならラクに楽しくやせられます

 

 

私は毎週多くの〝やせたい人〞と面談するなかで、「ダイエットは頑張って我慢するもの」という思い込みを持つ人が多いことに気づきました。自分本来の適正な体型を取り戻すダイエットは楽しくて気持ちがいいもののはず。なぜ、誤解されるのか?それは体質に合わない方法を続ける人が多いからです。以来、それぞれの人の体質に合わせたアドバイスを始めたところ、たくさんの反響がありました。ただ、体質だけでは不完全な点も。過去のダイエット経験を分析し、やせるためには性格が大きな影響を与えていると気づいたんです。そこで失敗しやすい性格を3つに大別。体質と性格を掛け合わせたDタイプ診断を創り上げました。さっそく左のチャートであなたのDタイプを見つけてください。

 

教えてくれたのは……やすらぎの里 代表 大沢 剛さん
日本全国の治療院や食事療法施設で研修を重ねた後、伊豆高原に滞在型食事療法施設「やすらぎの里」を開設して22年。延べ5万人のダイエットや生活習慣、体質改善の指導を行う。

 

 

 

まずはあなたのDタイプをCHECK!

 

 

 

Dタイプ診断が注目しているのはこの2つ!

 

1:脂肪のつき方(

 

太り始めるのは顔から? 脚から? 体質で太り方もやせ方も真逆!

生まれ持った体質で、脂肪のつき方も効果的なダイエット法も違うって知ってましたか?りんご型・洋ナシ型と呼ばれる分類法を実例を交えて、分かりやすく解説します。

 


内臓脂肪型

 

上半身にハリのある脂肪がつくアンバランス体型

 

<得意>
□ストイックな筋トレ
□短期集中の食事制限
□〇〇抜きダイエット

 

体力や気力が備わっており、胃腸の消化吸収能力も高いため、短期集中型の食事制限で効果が出やすい。血糖値も変動しにくく糖質制限も◎。筋肉がつきやすく筋トレもおすすめ。

 

 

<苦手>
□コツコツ続けること
□〝 ながら〟の運動習慣

 

胃腸が丈夫なため大量に食べる傾向があり、地道な食事制限は自制が難しい。しっかりした筋肉のまわりに脂肪がつくことから、軽い運動程度では引き締め効果を感じにくい。

 

 

 

上半身にボリュームがありダイエットが効く体質

「りんご型」とも言われる体型で、比較的男性に多い体質。内臓が強く、エネルギッシュで疲れを感じにくい。よほど食べすぎない限り胃もたれすることもなく、食べすぎ、溜め込みすぎで太っている場合がほとんど。体内で余った分を消費するために、一時的に食事を制限したり、負荷の高い運動で筋肉を一気につけて脂肪を燃やせる体型を目指せば、比較的簡単にダイエットを成功させられます。食事を抜いても体力の落ちる心配がないので、1回の食事量を減らせないなら回数でコントロールして。朝食抜きや1日1食も相性抜群。血糖値が変動しにくいので糖質制限も◎。筋トレや長距離ランなども辛さを感じず楽しめ、頑張った分だけ体重を減らすことができます。

 

 

 


 

 


皮下脂肪型

 

落ちにくい脂肪が下半身にたっぷりのドッシリ体型

 

<得意>
□毎日、コツコツ続けること
□負荷の少ない運動
□しっかり食べるダイエット

 

巡りが悪くて太っているため、代謝を上げてむくみを解消すればひと回りサイズダウン。胃腸の消化吸収能力が低く量が食べられないため、食べてやせるダイエットが最適。

 

 

<苦手>
□断食や糖質制限
□激しい筋トレ

 

体力も気力もやや弱く、過度な食事制限は不向き。糖質制限は低血糖になる恐れも。筋肉がつきにくい体質であり、筋肉をつけるより、今ある筋肉を上手に使える体を目指すべき。

 

 

 

排出できず溜め込む体質は代謝アップでスッキリ

「洋ナシ型」とも言われる体型で、比較的女性に多い体質。胃腸が弱くて体力がなく、冷えを感じやすいなら皮下脂肪型。巡りが悪く、排出されない水分がお尻や脚を中心に溜まり、下半身を中心にむくみ太りが。皮下脂肪は、筋肉が不足して熱が作れず、水分で冷えた体を保温するためについた脂肪。むくみが取れれば不要になるもの。極端な食事制限をすると低血糖になることもあり、食べなければさらに冷えて脂肪がつきやすくなる恐れが。1日3食を守り、食事内容で調節するダイエットがベスト。また体質的に過度な運動も不要。食事前の軽いストレッチで十分。体重よりサイズが先に変化するので、体重計の数字に一喜一憂するより、ウエストサイズを目安にして。

 

 

 


 

 

2:やせない性格(

 

5万人以上の診断で分かった! 失敗例から導く心理分析

やせたいと大沢さんを訪れる人には、性格的共通点が多いそう。大別すると3タイプ。自分の性格とダイエットの傾向を把握して、より効果的な方法を見つけ出しましょう。

 

 

1:ライオン

 

「忙しい!」が口癖で食べることが息抜き

仕事や予定を詰め込みすぎで、食事も不規則になりがち。過緊張状態の脳や体を休める目的で食べることも多く、間食も多め。コツコツ続けるのが苦手で、ダイエットはすぐに結果が出るものが好き。

 

 

\こんな失敗をする人はライオン型/

試すのはすぐにやせるダイエットばかり
すぐ結果が出ない方法は論外。「3日で○kgやせた!」などの話題のダイエット法に飛びつきやすいものの、数日でやせないとモチベーションがダウン。(M.Kさん 39歳)

毎日スケジュール一杯で食事でストレス発散
仕事やプライベートで忙しく「やせたいけど時間がない」が常套句。余暇を取るのも苦手で、食事や間食でストレスを発散するため、体重は増えるばかり。(N.Aさん 45歳)

 

 

 


 

 

2:ウサギ

 

些細な失敗で挫折するコツコツ派の完璧主義者

知識通りにコツコツ努力するのが得意。ルールを守れない自分を責めがちで、完璧にできないとすべてが嫌になって自暴自棄になり、結果的にリバウンドする傾向も。自己肯定感が低く、太っていないのに「◯kgやせなきゃ」と思い込んでいる人も多い。

 

 

\こんな失敗をする人はウサギ型/

少しやせても〝もう少し〟の繰り返し
つい周りと比べてしまって、それほど太っていないとは思いつつも、いつもやせたい気持ちに。「あと○kg」と頑張りすぎて、リバウンドしがちです。(Y.Tさん 41歳)

計画が乱れると全部が嫌になる!
コツコツ頑張るのが得意で、ルールがあるほうが続けられます。ただ、完璧主義で家族にペースを乱されて決め事が守れないと、すべてを投げ出すことも。(R.Nさん 47歳)

 

 

 


 

 

3:ゾウ

 

何事も「ま、いっか」ですませるのんびりタイプ

忙しく動き回ることも、コツコツ続けることも疲れちゃうから苦手。のんびり屋さんで、やるべきことより、今の心地よさを優先しがち。仲間や応援してくれる人がいたほうが、やる気が出るタイプ。

 

 

\こんな失敗をする人はゾウ型/

「今の私も悪くない」と思うと頑張れない
スリムな体型に憧れますが、ダイエットへの強い気持ちが湧かないのも本心。我慢を続けるくらいなら、今のままでもいいかもと思ってしまいます。(M.Hさん 44歳)

食べ物の誘惑に負けダイエットを先延ばし
やせたいし、それなりに努力もしているのですが、目の前にご馳走が並べられたり、夜中にお腹が空くと誘惑に負けてしまい、「ダイエットは明日から」に。(C.Sさん 38歳)

 

Dタイプ別結果の出るダイエットはこれ!

N-1
内臓脂肪型×ライオン

 

食べること以外の息抜きになる楽しい運動を始めて!

ストレスを食事で解消することが、食べすぎの原因。楽しめる運動を上手に取り入れてリフレッシュを。食事制限の効果が出やすい体質なので、食事回数を減らして体重をコントロールするのがピッタリです。

 

 

 

プチ断食

 

 

回数を減らせば好きなものを食べても大丈夫!

焼き肉やカツ丼など重いメニューを好む人が多いタイプなので、1食がオーバーカロリー気味。朝食抜きや1日1食、週末断食など、食事内容より回数で帳尻を合わせて調節を。体力があるから耐えられます。

 

 

リズムエクササイズ

 

 

趣味といえるほど楽しい運動で筋力UP!

間食や食事量が増えたら、忙しすぎるサイン。楽しくストレス発散もできるジム通いを習慣に。ボクシングなど強度が高いほど、ダイエットにも息抜きにも◎。自然と食欲も落ち着きます。

 

 

b-monster 恵比寿スタジオ
NYで話題の暗闇フィットネス。大音量の音楽に合わせて行う本格派ボクシングフィットネスで楽しみながら理想の体型に。
渋谷区恵比寿西1-6-1-2F ☎︎0570-076-600 (営)7:00〜23:00 不定休

 

 


 

 

N-2
内臓脂肪型×ウサギ

 

ゆる〜いルールを習慣にすればもう、挫折しない!

コツコツ努力するのは得意だけど、完璧にできない自分を責めがち。途中で投げ出しリバウンドするくらいなら、短時間の筋トレやゆるい食事制限を長く続けるほうが賢明。コツは物足りない程度で止めること。

 

 

 

ゆる糖質制限

 

 

専用食材を活用して少し減らすくらいの気持ちでOK

流行りの糖質制限も効果を感じやすい体質。でも根の詰めすぎはリバウンドの元。最近は糖質オフの食材も豊富。主食をそれらに切り替えるなど、ゆるやかな糖質制限を続けるのがベスト。

 

 

5秒筋トレ

 

 

いつでもできる超短時間なゆる筋トレ

筋トレの効果が出やすい体質ながら、辛くてもルールを守ろうと頑張りすぎて挫折しがち。軽度な運動を気楽に続けて。イメージを浮かべながら筋肉をつぶす『5秒腹筋 劇的腹やせトレーニング』 松井 薫著(西東社)は、基本ポーズを5秒間キープするだけ。キツくないからラクに続けられるはず。

 

 

基本ポーズは2種。各5秒×10回、1日2セットが目安。上、足を開き右手を首の後ろへ、左手をお腹に置き力を入れながら、上体を左に倒します。下、組んだ両手を首の後ろに固定。息を吐きお腹に力を入れて上体を前へ倒します。

 

 

 


 

 

N-3
内臓脂肪型×ゾウ

 

自分に甘いって分かっているならプロに頼るのが手っ取り早い

理由を見つけてはダイエットを先延ばしにするこのタイプの最大の敵は自分自身。食事から運動まで全面的に指導してくれるジムや施設に頼りましょう。半年ごとに1カ月だけなど、短期集中でも効果あり。

 

 

 

パーソナルトレーナー

 

 

半年に一度でOK! 食事と筋トレの徹底指導を

一人では永遠にやる気にならないし続かない。それなら体質的に効果が出やすい筋トレ系で食事も指導してくれるジムに入会するのが賢明。半年ごとに1カ月などの期間限定ダイエットも◎。

 

 

 

トータル・ワークアウト六本木ヒルズ店
トレーニングと食事指導により3週間で体の変化を実感できる。
港区六本木6-4-1 ☎︎03-5414-1102 (営)月〜金7:00〜23:00、土8:00〜20:00、日・祝9:00〜18:00 無休

 

 

 


 

 

H-1
皮下脂肪型×ライオン

 

筋肉を作る食事と代謝をアップさせる運動で燃やせる体に

体質的に食事制限は不向き。かえって間食欲が増す恐れも。忙しくてもプラスに働く食材を中心に食べ、効率的に燃える体を目指して。運動は負担もなく代謝を上げるヨガが◎。リフレッシュになり心身も安定。

 

 

 

ヨガ

 

 

巡り不足が原因だから軽いヨガも効果絶大です

排出できないことがやせない原因だから、筋トレより循環アップの運動を。交感神経が優位で休みベタなH-1タイプは休息を兼ねてヨガがおすすめ。ストレス過食を抑制する効果も。

 

 

たんぱく質食

 

 

食べて燃やして断食するより効率的にやせる

筋肉が少ないから体が冷え、保温するために脂肪がつくという悪循環。断ち切るには食事が超重要。筋肉の元となるたんぱく質を意識的に摂り効率的に燃える体を目指しましょう。

 

 

 


 

 

H-2
皮下脂肪型×ウサギ

 

急がば回れ。食事も運動も気楽に続けることが近道

キツい運動や食事制限を頑張ってもやせなかったり、リバウンドしたという経験があるのでは? 体質的に劇的な方法より地道な方法が向いています。ルールに縛られず気楽な食養生とコツコツ動くのが一番効果的。

 

 

 

ウォーキング

 

 

まずはひと駅!無理なく歩いて体を温める

ルール化した運動は負担に。電車をひと駅前で降りたり、遠いスーパーで買物したり、行動範囲を広げていつもより多めに歩けば十分。むくみやすい下半身中心に動かして全身を温めます。

 

 

3食しっかり食べる

 

 

内容にこだわる前に3食しっかり食べて自然とやせる体に

ストイックな食事制限にハマりがちながら、実は結果が出にくい体質。食事は減らさず1日3食を守るだけ。内容は変えなくても燃やせる体に変化。間食も減って、自然とやせるかも。

 

 

 


 

 

H-3
皮下脂肪型×ゾウ

 

大事なのは強度でなく少しでも続けること。小さな努力が成功の鍵

運動は嫌いだし、食事制限は面倒。それはあなたが怠け者だからではありません。体質的に激しい運動は苦しく、過度な食事制限はしんどいはず。食前のプチ運動と間食の見直し。小さな努力こそ減量成功の近道です。

 

 

 

スロトレ

 

 

たまの筋トレより毎日できるながら運動を

運動が苦手でも、お年寄りでも無理せず続けられるダイエット法として話題に。筋肉に力を入れながらゆっくりエクササイズすることで、成長ホルモンを刺激して効率的に脂肪を燃やせます。家事の合間の習慣にして。『スロトレ 完全版 DVDレッスンつき』 石井直方、谷本道哉 共著(高橋書店)。

 

 

特におすすめの動きは2つ。上、脚のむくみには足踏みが効きます。肘を軽く曲げて腕を大きく振り、下腹部の力で左右交互に膝を引き上げます。下、足を肩幅よりやや広めに開き、お尻を突き出す感じで太ももが床に平行になるまでしゃがんでキープ。3秒かけて立ち上がり3秒かけて戻して。毎食事前に2〜3分間を習慣にして。

 

 

間食を見直す

 

 

間食を取るなら食材の形がわかるものを

辛い運動も食事制限もしない分、間食は見直して。取らないことがベストですが、食べるなら加工品より素材の形が分かるものを。1食抜いてお菓子を食べるくらいなら、間食におにぎりを。

2018年『美ST』3月号掲載
撮影/真板由起(NOSTY)、大瀬智和 モデル/吉村ミキ ヘア・メーク/RYO、久保フユミ、甲斐美穂(すべてROI)、Sai スタイリスト/柿田たみか 取材/大山真理子 イラスト/いいあい

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一生元気に!自愛ビューティ

【タイプ別ダイエット診断】自分に合うダイエットが見つかる!プロの教える体質別ダイエット方法

2026年1月号

2025年11月17日発売

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