HEALTH
「食後じゃないのにゲップがよく出る」「人前でゲップが出そうになる」といった悩みを抱えていませんか? ゲップは生理現象ですが、頻度が多いと気になってしまうもの。病気のサインである場合もあるため注意が必要です。ゲップが出やすくなる原因と、対策を紹介します。
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【目次】
ゲップは、胃の中に溜まった空気が逆流して口から出る生理現象です。日常的に起こるものですが、頻度が増えて気になる場合にはいくつかの原因が考えられます。
ゲップがよく出る原因の一つとして、自律神経の乱れが考えられます。自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、両者がバランスをとりながら血圧や心拍、消化など体のさまざまな機能をコントロールしています。
胃や腸の働きもコントロールしているため、自律神経が乱れると消化機能の低下につながります。消化がうまく進まないと胃にガスが溜まりやすくなり、結果としてゲップが増えるのです。
女性の場合は、ホルモンバランスの変化により自律神経の乱れを招きやすく、胃の働きが弱まりやすい傾向にあります。特に、更年期には女性ホルモンの分泌量が減少して自律神経が乱れやすく、ゲップも出やすくなります。
ゲップの背景には、消化器系の病気が潜んでいる場合もあります。代表的なのは「逆流性食道炎」です。逆流性食道炎は胃の内容物が食道に逆流して食道に炎症を起こす病気で、空気も逆流することでゲップが頻繁に出るようになります。このとき、胸やけや胃もたれを伴うのが特徴です。
また、胃もたれや胃痛などの不調があるものの検査をしても胃の異常は見つからない「機能性ディスペプシア」や、空気を大量に飲み込むことで起こる「呑気症(どんきしょう)」などの病気が原因の場合もあります。
さらには、胃潰瘍や胃がんといった病気でも、ゲップが症状の一つとして現れることがあります。
ゲップに加えて食欲不振や吐き気、腹部膨満感などがある場合には、自己判断せず消化器内科を受診しましょう。
ゲップを減らすには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。ここでは無理なく取り入れられる5つの対策方法を紹介します。
胃への負担を軽減するために、食生活を見直しましょう。脂質や糖分が多い食事は胃に負担をかけ、消化に時間がかかるためガスが溜まりやすくなります。
また、食物繊維が多い玉ねぎやキャベツ、豆類などはガスを発生させやすい食材です。これらの食材を摂り過ぎないように注意し、うどんやおかゆ、豆腐など、消化のいいものを摂るようにしましょう。
さらに、炭酸飲料やビールなどは直接ガスを取り込むため、ゲップの頻度を高める原因になります。加えて、早食いは空気を一緒に飲み込みやすくなります。炭酸飲料などはできるだけ控え、ゆっくりよく噛んで食べることを意識しましょう。
ストレスが溜まっていると自律神経のバランスが乱れ、胃腸の働きの低下を招くため、適度にストレスを発散しましょう。
例えば、ウォーキングやヨガなどの軽い運動には、ネガティブな気分を発散してリラックスさせる効果があります。
また、ラベンダーなどのリラックス効果のあるアロマを活用するのも効果的。寝室にアロマを焚く、外出時に持ち歩くハンカチに精油を垂らすなど、日常生活の中にアロマを取り入れることで気持ちをリラックスできるでしょう。
また、可能な場合はストレスの原因であるストレッサーから離れ、ストレスが溜まらないようにすることも大切です。
きつい服やベルトでお腹を締め付けると、胃が圧迫され空気が逆流しやすくなります。ワンピースなどのできるだけゆったりしたものを選び、お腹を締め付けない服装を心がけるようにしましょう。特に、食後はベルトを緩めることでゲップの軽減が期待できます。
さらに、重い荷物を持つ動作や腹筋に強い負荷をかける運動も腹圧を高め、ゲップを誘発する原因になります。長時間同じ姿勢をとらないなど、お腹を圧迫しすぎないよう工夫をしましょう。
猫背などの前かがみの姿勢は胃を圧迫してガスが逆流しやすくなります。デスクワークなどでは姿勢が崩れてしまいがちのため、日頃から背筋を伸ばすことを意識し、胃を圧迫しない姿勢を意識しましょう。
また、食後すぐに横になると胃酸が逆流しやすく、逆流性食道炎になりやすくなります。食後は少なくとも30分以上は横にならないようにしましょう。
ゲップ対策には漢方薬を活用するのもおすすめです。漢方薬の中には、医薬品として「ゲップ」に効果が認められているものもあります。
ゲップ対策には「胃腸の働きを良くする」「胃の余分な水分を取り除く」「胃酸過多を改善する」「自律神経の乱れを整える」などの働きをする漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
胃腸を温めて働きを良くし、胃のぜん動運動を促すことでゲップの改善が期待できる漢方薬です。食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃の不調などにも用いられます。
・六君子湯(りっくんしとう)
胃腸の働きを良くして、胃の中に停滞している余分な水分を取り、ゲップへ働きかける漢方薬です。消化不良や胃炎などにも用いられます。
漢方薬を服用する際は、症状や体質に合ったものを選ぶことが大切です。漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談して自分に合う漢方薬を知り、適切に服用することで症状の改善を目指しましょう。
教えてくれたのは…あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子さん
編集/根橋明日美 イラスト/PIXTAほか
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