HEALTH
朝、鏡を見たときに「まぶたが腫れている」と感じることはありませんか? 見た目にも影響するため気になる人も多いのではないでしょうか。まぶたの腫れはさまざまな原因によって起こるため、原因にあわせたケアが必要です。
まぶたの腫れは、体の内側と外側のさまざざまな影響によって起こります。代表的な原因について詳しく見ていきましょう。
まぶたは皮膚が薄く、体内の水分バランスの影響を受けやすい部位。アルコールのとり過ぎや塩分の多い食事が続くと、体が水分をため込みやすくなり、まぶたにもむくみが現れます。
また、睡眠不足やうつぶせ寝なども翌朝のむくみにつながることがあります。
アイシャドウやアイクリームなど、目元に使う化粧品が肌に合わない場合、刺激によって炎症が起こり、まぶたが腫れることがあります。目元の皮膚は薄くデリケートなため、ちょっとした刺激でも腫れにつながりやすいのです。
また、つけまつげやビューラー、メイクブラシなどの物理的刺激も原因になりえます。さらに、シャンプーやヘアカラー剤などもまぶたの腫れにつながる場合があります。
コンタクトレンズの洗浄不足や長時間装用がまぶたの腫れにつながることも。例えば、レンズに付着した汚れや細菌が刺激となり、アレルギー反応や炎症が引き起こされることがあります。
また、正しい使用方法を守れていない場合、知らないうちに目の病気を招いていることも少なくありません。
花粉やハウスダストなどのアレルゲンが目に触れたことでアレルギー性結膜炎が起き、まぶたが腫れることもあります。アレルゲンが付着した手で目を擦ると、症状を悪化させるため注意が必要です。
また、食物アレルギーによって起こる全身のアレルギー反応の一つとしてまぶたの腫れが起こることも。
アレルギーが原因の場合、かゆみを伴うのが特徴です。腫れとともにかゆみもある場合はアレルギーの可能性も考えましょう。
眼瞼炎(がんけんえん)や結膜炎、ものもらいなどの目の病気が原因で、まぶたが腫れるケースも。病気が原因の場合、腫れに加えて赤みや痛み、目やにが続くなどの症状も現れます。
病気が疑われる場合はセルフケアだけで対処せず、皮膚科や眼科を受診しましょう。
まぶたの腫れを改善するには生活習慣や目の周辺のケアを見直すことが大切です。
アルコールや塩分の摂取を控えたり血行を促進したりして、むくみを予防・改善しましょう。水分は一度に大量にとるとむくみにつながりやすいため、こまめに摂取することが大切です。
また、十分な睡眠をとり、就寝前には目を休める時間を意識して確保することも重要。むくみを感じるときはホットタオルで目元を温め、血行を促すと回復しやすくなります。
化粧品やスキンケア用品などを見直し、低刺激で香料や着色料の少ない化粧品を選ぶことも、まぶたへの負担軽減につながります。まぶたが腫れている間はアイメイクを控え、腫れが落ち着いた後は低刺激のものを使用しましょう。
メイク道具は清潔な状態を保つことも大切。定期的に洗浄し、洗った後はよく乾かしてから使用しましょう。
また、洗顔料やシャンプーの成分が目元に影響する場合もあるため、流し残しがないようしっかりと流すことも大切です。
コンタクトレンズを使用する場合は、決められた洗浄方法と装用時間を守るのもまぶたの腫れ対策に有効です。コンタクトレンズによってまぶたの腫れが起こっていると考えられる場合、使用を中止して眼科を受診しましょう。
また、自宅では眼鏡に切り替える、休日はコンタクトレンズを使わないなど、コンタクトレンズの使用を控えて目を休ませる工夫も有効です。
アレルゲンが目に触れないようにすることも重要です。例えば、花粉によるアレルギーの場合、外出時に眼鏡をかける、帰宅後すぐに洗顔するなどの対策で花粉がまぶたに付着するのを防げます。
また、寝具や服などを清潔に保つことも、日常的な対策として役立ちます。
まぶたの腫れには漢方薬を活用するのも一つの手。漢方薬は、体質や症状に合わせて用いられ、全体のバランスを整えることでまぶたの腫れの改善を目指します。
まぶたの腫れには「水分代謝を整えてむくみを改善する」「アレルギー反応による炎症を抑える」などの働きがある漢方薬を選びましょう。
・五苓散(ごれいさん)
水分の巡りを整えて体にたまった余分な水分を排出することで、むくみを改善する漢方薬です。
・越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
皮膚や粘膜の炎症を抑え、余分な水分の排出を促すことでアレルギー性結膜炎や皮膚炎の改善が期待できる漢方薬です。
漢方薬は自然由来の生薬でできており、西洋薬よりも副作用が少ないとされていますが、体質や症状に合っていないと思わぬ副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を知りたいなら、漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。
まぶたの腫れが起こった場合、眼科や皮膚科を受診しましょう。まぶたの腫れは化粧品などによる刺激やアレルギー反応のように、皮膚への刺激が原因で起こることもあれば、眼瞼炎や結膜炎などの目の病気からまぶたにも症状が現れることもあります。化粧品やコンタクトレンズなどの刺激が原因と考えられる場合は、使用を中止して受診しましょう。
むくみによってまぶたが腫れている場合、ホットタオルなどで目元を温め、血行を促進すると早く治りやすくなります。また、腫れが落ち着くまでアイメイクなどは控え、なるべく刺激しないようにすることも大切です。かゆみを伴う場合、目を擦ると悪化して長引く可能性があるためできるだけ触らないようにしましょう。
教えてくれたのは…医師 木村 眞樹子さん
編集/根橋明日美 写真・イラスト/PIXTAほか
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2026年11月16日(月)23:59まで
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