尾花ケイコさんの今っぽ【アイラインと眉】でたるみ引き上げメーク

流行に左右されやすい眉とアイライン。ちゃんと更新できていますか？〝美眉師〟の異名を持つ尾花ケイコさんに最新の眉＆アイラインの正解を聞くと、今っぽくなるだけでなく、たるみまでも引き上げてくれるそう。これはチャレンジするしかありません！

アイラインは、目頭側は細く、目尻に行くほど太くなるように抑揚をつけて描くのが正解。眉は、眉頭部分は毛だけが立ち上がっている状態に。眉の中央は濃く、眉尻に行くに従って薄く、濃淡のある眉を目指しましょう。眉下はごく緩やかなカーブになるように。

＼ここがポイント／

（左から）日本人の眉毛に合う2色をセットしたアイブロウパウダー。黄みが少ないものをセレクト。プレスド アイブラウ デュオ 03 ￥3,500（THREE）繊細な筆先で眉1本1本を自然に描けるリキッドアイブロウペンシル。赤みのないブラウンは、肌に馴染みやすい。フレーミング アイブロウ リキッド ペン 03 ￥3,000（SUQQU）ひと塗りで自然な艶とハリが出るクリアマスカラ。眉頭はこれで毛を立たせるだけで自然な立体感が。クリア マスカラR ￥400（セザンヌ化粧品）長時間にじみにくいのに簡単にオフできるのも嬉しい。ハイパーシャープ ライナー R BR-1 ￥1,200（メイベリン ニューヨーク）

① まつ毛とまつ毛の間を埋めて。「意外とここを埋めていない人が多いのですがとても重要。まぶたを引き上げながら行うとやりやすい」。

② 黒目の上から目尻に向かって、床と平行にラインを引きます。目尻の終止点は下まぶたのキワの延長線と交わるところに。

③ 細いラインを引きっぱなしだと悪目立ちするので、下まぶたのキワのラインにつなげるように三角ゾーンを埋めて、より自然な目元に。

① まずは自眉部分に薄茶のパウダーを。毛の溜まりを起点に眉尻に向けて描き（①、②）、パウダーを足さず眉頭に向け描く（③、④）。

② 濃淡をつけるため、パウダーの濃い茶で眉の中央の毛が溜まっているところを描き足します。筆を縦に持って行うとやりやすい。

③ パウダーの濃い茶で、黒目の外側の真上部分に眉山を描き足します。後で綿棒で馴染ませるので、思い切って描いて。

④ 先ほど描いた眉山を綿棒で馴染ませます。山の頂点が外側に行きすぎると老けてしまうので注意。

⑤ リキッドアイブロウで眉の中央から眉尻まで毛を1本1本植毛するように描きます。下から上に、斜めに間隔をあけて数本描いて。眉尻は長すぎないよう小鼻横と目尻をつないだ延長線上に。

⑥ 透明マスカラで眉頭の毛をしっかりと立たせます。眉頭以外も毛流れを整えて眉毛全体にハリとツヤを。

アイラインも眉も顔の印象を決める大事なパーツ。特に眉はお手入れしすぎてしまう人が多く「切りすぎ、抜きすぎ」の場合があるので、毛を生やす努力を。眉は毛の存在感があって、色に〝濃淡〟があることが理想です。また、眉下がえぐれて細くなっている人が多いですが、緩やかなカーブになるように床と平行気味になるように描きましょう。アイラインをより自然に見せるためには、ただ細くするのではなく、黒目の中央から目尻に向けて幅が徐々に太くなるよう〝抑揚〟をつけて描いてみましょう。アイラインも眉も、ともに「床と平行気味に描く」ことを念頭に置くとナチュラルで印象的な目元に近づきますよ。

2020年『美ST』1月号掲載
撮影／青柳理都子〈内山事務所〉（人物）、 河野 望（静物）　モデル／松田樹里　ヘア・メーク／尾花ケイコ〈PINKSSION〉　スタイリスト／鳥山悦代　取材／棚田トモコ　編集／中台麻理恵