MAKE UP
リップメークは質感や色を更新しないと、年齢や昔の人感が出てしまいます。しかも唇だってどんどん老けてしまうんです。鏡を見ると、昔と比べて寂しい唇になっていませんか? 今、流行しているティントは、そんな唇を〝今風〟にしてくれるアイテム。もともと若い人向けだったティントに大人も満足できる製品が登場。唇悩みを解決して、しかも抜群に使いやすいリップライナーです。
ルージュ ディオール インク リップ ライナー 各¥3,300 左から、999(1953年に初めてレギュラー発売された「ルージュ ディオール」4色のうちの9番を受け継ぐ赤の色)、851、843、770、434、325。(すべて、パルファン・クリスチャン・ディオール)2018年発売。
メークアップで一番存在感があるのは唇。でも色をつけているという油断からか、輪郭がぼけてきた、色がくすんできた、ボリュームがなくなってきた、そんな変化に意外に気付かないことが多いのです。私個人としては美ST世代はリップラインを描いたほうがいいと思っていますが、描き方によってはとても昔っぽい顔に……。そんな悩みを、「ルージュ ディオール インク リップ ライナー」は解決してくれます。製品名に「ティント」という言葉は入ってはいませんが、これはティントタイプのリップライナー、またはペンタイプのティントリップと言ってもいいでしょう。しかしティントリップは流行であるからこそ、色出し、乾燥、つけ方などの面で、美ST世代には選択が難しいアイテムでもあります。
「TINT」は「淡い色、色合い、薄い色をつける、染める」という意味の英語で、化粧品においてはサンフランシスコのブランド「ベネフィット」が1977年に出した「Rose Tint」が最初。創始者であるジェーン・フォード、ジーン・フォードの双子姉妹が、ある女性ダンサーのリクエスト(乳首を染めるために、という目的だったそう)に応えてバラの抽出液から作ったというエピソードがあり、それが数年後「benetint」と呼ばれ、大ヒット。新海外コスメとして日本に紹介された時もリップ用と限定されず、顔のどこにでも使えるアイテムとしてでしたね。2013年初めに韓国でK-POPのガールズグループが使用して人気になり、多くの韓国コスメブランドからティントが発売されました。日本では1年後ぐらいからプチプラコスメが発売になり、ほんのりした質感と発色、可愛らしさ、落ちにくさ、そして何よりも〝今っぽさ〟により、人気が高まっていったのです。
いわゆる口紅はワックス(油分)と顔料(ピグメント)が主な材料ですが、ティントをティントたらしめているのは、水分と染料。布を考えてみてください。染めるのに染料が使われるのは、粒子が小さく繊維の中に入り込み、発色が安定し色褪せすることも少ないからです。実は、韓国コスメのティントは染料の配合割合が多く、反して日本ブランドのティントは顔料がメインで染料も少し使用している、といった印象。では、「ルージュ ディオール インク リップ ライナー」はどうでしょうか? 色番770の外箱の全成分表示を見ると、最初に「水」と書いてあり、着色料については番号のみの表記ですが、実は、
赤228、赤201、赤202、マンガンバイオレットは顔料、
黄5、赤227、黄4、青1、赤223、赤230(1)、赤218、赤104(1)、赤226は染料。
すごいですよね。1本にここまで多彩な顔料と染料を配合しているティント、私は他に見たことがありません。単一的な色出しになりがちなティントを、そうしないのがディオール。顔料に関しても高濃度で配合しているため高発色なのですが、染まるけれど乾かないピグメントを使用。伸びの良い速乾性のインク テクスチャーで、水彩のようにぼかして立体感を出したり、ラインによって唇を自分の好きな形にデザインしたり、唇全体を塗りつぶして自然にトーンアップできます。しかも長持ち。さらに、ピグメントをペンタイプに高配合するのは難しいのに、フェルトペンにしたのが素晴らしい。このペン先は狙ったところにピタッと収まり、筆と違ってフェルトにコシがあるので太くも細くも描けます。これはピーター・フィリップス(ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージディレクター)が、コレクションのバックステージで、大勢のモデルをいかに短時間で確実にメークするか、という発想から生まれました。実際にメークするアーティストであり、才能に満ちたクリエイターでもある彼と、メークに時間をかけられない、化粧直しもできないほど忙しい現代女性に寄り添い、女性の進化を後押しするディオールの姿勢が、「ルージュ ディオール インク リップ ライナー」に表れています。
私がディオールのメークアイテムに惹かれるのは、誤解を恐れずに言えば、韓国コスメの面白さをラグジュアリーのレベルで作る点。リップ マキシマイザーしかり、クッションファンデしかり。ディオールには、東京、上海、ソウルにアジア イノベーション センターを置いて、各地のトレンドと女性の志向をいち早く吸い上げて製品化する革新性があります。また、1949年にパリ・アベニュー モンテーニュの本店で、ムッシュ ディオールが初めてリップスティックを出した時の「女性の笑顔をドレスアップしたい」という思いが、現在、18種200色以上あるリップ製品に綿々と受け継がれている長い伝統もあります。ディオールのリップアイテムを使っていて、本当にいいな、と感じることが多いのは、その2つに裏打ちされているからこそです。
\使い切ってます♡/
発表会で「これは発売日に買おう!」と3色購入したうち2色を使い切り、770をリピート。基本は、「ディオール アディクト スクラブ&バーム」でケアした後、唇全体に塗り、上に好きなリップをのせ、「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」で仕上げています。今の季節、マスクをつける時はこれのみ。マスクにつかないのが便利。唇全体を塗りつぶしてだいたい3週間、ラインのみだと1カ月半ほど持ちました。今までのティントの弱点、アプリケーターで量の調節がしにくい、色数が少ない、派手な色が多い、乾燥しがち、ぺったり平板な仕上がり、などを全部払拭したのがすごい。
28年間ビューティ担当・編集I
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唇は肌よりも血管の面積が広く基底層付近まで血管が酸素や栄養を運んでいるが、加齢により血管の構造が壊れてしまい、ボリューム・弾力・立体感が失われ、色のくすみなどを引き起こす。また唇の線維芽細胞から生まれるヒアルロン酸も減少するので、乾燥も進みがちに。リップティントの染料により色素定着をするのでは、という懸念に関しては、唇は皮膚代謝が活発なので表面が早く剥がれ落ちるため、よほどのことがなければ問題はない。ただ、染料に対するアレルギー反応は個人差があるため、違和感が出た場合は注意すべき。
2019年『美ST』4月号掲載
撮影/河野 望 文・編集/石原晶子
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