MAKE UP
焼けたくない、でも日焼け止めにファンデーションを重ねると肌は厚ぼったくなり、崩れやすく。そして、崩れたところから焼ける……。そんな真夏の肌の悪循環を断ち切るための、「塗るもの」「塗り方」を徹底追究。塗りたくったモルタル肌を脱し、涼しげ肌に着替えよう。
クリームやオイルなど、肌にのせた油分が多いと、肌とファンデーションの間に薄い油の層ができ、密着力が弱くなってヨレやすくなります。乾燥肌の人も、セラミドなどで保湿し、油分過多は避けて
スキンケアが十分に吸収されないうちに(肌表面がさらさらではない状態で)ファンデーションやお粉を塗ると、最初にパフを置いた部分にたっぷりついてムラができます。顔料も留まらずヨレやすい。
スプレータイプの日焼け止めは、どんなに離してスプレーしても、顔全体に均一につけるのは難しい。たっぷりついた部分と、そうでない部分で肌表面の油分や水分のバランスに差が出て崩れやすく。
クリームタイプの日焼け止めを指で伸ばすと、スジや塗りムラができやすいもの。伸ばしきれない部分、塗れていない部分のムラができ、崩れやすいばかりか焼けやすく。ブラシやスポンジで塗ること。
下地、リキッド……と油分を含む「化粧品の層」がミルフィーユ状に重なるほど、ゆるんだ地盤のようにベースメークが土砂崩れを起こしやすく。なるべく塗り重ねる層を薄くすることが大事なんです。
ツヤたっぷりに仕上がるBBやクッションファンデは、保湿成分として油分が多めに含まれているものも。当然崩れやすくなるので、夏は特に崩れにくさを試し選んだり、パウダーを重ねるなど対策を。
肌の上をスキンケアが上滑りしたままだと、重ねるベースメーク類がきちんと密着しません。指で塗り広げるのではなく、毛穴からぐっと入れ込むような意識で、手のひらでプレスして浸透させます。
どの部分も同じ厚みになるように塗るには、ファンデーションを最初から同量ずつパートごとにのせておくこと。額、鼻、両頰、あごの5点です。スポンジで伸ばせば、ごく薄い均一な肌が完成します。
崩れの一因となる濃厚なものより、シャバシャバしたものをたっぷりコットンでつけること。乾燥した肌は崩れを招くので夏こそ保湿は重要です。コットンのほうが、均一にムラなく効率的に保湿可能。
油分の少ないスキンケアでも濃厚保湿は可能! 潤いのキープ力が高く、テクスチャー軽めのものをたっぷり与え、崩れない肌状態を作って。
(左から)マイクロ エッセンス ローション¥11,500(エスティ ローダー)クレ・ド・ポー ボーテ ローションイドロA¥10,500(資生堂) リポソームトリートメント リキッド¥10,000(コスメデコルテ)
吸収されない余分な化粧品が肌に残ったままお粉を塗ると、ムラになるばかりか、スキンケアをお粉が吸って中の肌が乾き、乾いたために皮脂が出て、それがヨレやすさに直結。ティッシュオフの一手間を。
日焼け止め、下地と塗り重ねるより、密着力を高めつつ肌の明度を上げ、紫外線カットの効果もあるUV下地のみをつけることをオススメ。肌の明度が上がればファンデーションもごく少量で済みます。
高SPF値の下地で、崩れない、焼けないを両立。
(左から)紫外線、人工光から肌を保護。ル プロテクター UV(SPF50+・PA++++)¥12,500(パルファン・クリスチャン・ディオール)軽く透明に伸びる。マエストロ UV(SPF50・PA++)¥6,900(ジョルジオ アルマーニ ビューティ)サラッとした感触で崩れ防止。AQ MW ラスティング ベースUV(SPF40・PA+++)¥7,000(コスメデコルテ)くすみもたるみもケア。B.A ザ ブライトアップ デイセラムS( SPF35・PA+++)¥9,000(ポーラ)
撮影/資人導(人物)、大槻誠一(静物) モデル/竹中友紀子 ヘア・メーク/田中宏典〈ラ・ドンナ〉 取材/吉田瑞穂
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2024年12月16日(月)23:59まで
2024年12月16日(月)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2024年11月14日(木)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで