MAKE UP
素顔とは〝素の自分を生かした顔〟。その美しさにこだわり続けている吉川康雄さんのブランドから、アイライナーが登場しました。その名も「アイラッシュライナー」。まつ毛とアイラインに関係があるの? しかも、かすれ気味につく? アイライナーとして破格なあれこれは、すべては自然に際立つ目元のため。まるで元からそうだったような、自分に自信を持てる目元を楽々と作ってくれるのです。
UNMIX アイラッシュライナー 02 バーガンディー〈左〉、01 ソフトブラック〈右〉 各¥1,650(アンミックス)。艶と薄膜仕上げにこだわったジェルアイライナー。独特の硬さと滑りの良さが共存し、折れにくい直径1.5ミリの極細芯で、隠れアイラインを失敗なく描ける。まつ毛を際立たせるための色として、ソフトブラックは黄色が入った暖かい黒に、フェミニンなムードを持ったバーガンディーは違和感のない赤みブラウンに、とこだわりの全2色。にじみにくい被膜剤を高配合し、汗や涙に強いウォータープルーフ処方、こすれに強いスマッジプルーフ処方、まつ毛の健康を守るパンテノール、オリーブスクワラン、ヒアルロン酸、アルガンオイルなども配合している。繰り出し式のジェルアイライナーには珍しく、出した芯を戻せるのが嬉しい。2021年9月1日発売。
\ここがすごい/
1:見えないアイラインで作るのは自信が持てる〝美しい素顔〟
2:まつ毛の生え際を整えることで目ヂカラが上がる
3:かすれ気味につくから、失敗なく自在に描ける
私はアイメークが取れて目の中に入り、コンタクトレンズをしていることもあって眼科のお世話になることがしばしば。そのため唯一マストなアイメークはアイライナーなのですが、愛用していたキッカの「リキッドアイライナー W」がブランド自体なくなってしまったので、それ以降はほとんどしていませんでした。そこに登場したのが、キッカのブランドクリエイターだった吉川康雄さんが2021年4月に立ち上げたブランドUNMIXの「アイラッシュライナー」です。一度で濃くつかないので老眼でも失敗しない。年齢とともにかぶさってきた瞼でも引きやすい。まつ毛とまつ毛の生え際の間に極細のジェル芯でススーッと描けて、自然な「目ヂカラ」に仕上がる!
「アイラッシュ(=まつ毛)ライナー」の意図は、目の印象を強めるためにまつ毛をうまく強調すれば、アイラインが顔に同化しながら目を自然に強調できる、ということ。抜け感メークをする時や、化粧感はそんなに要らないな、と思う時に、アイラインは目立たせたくないけれど目元を際立たせたい。そういう時に、この〝見せない(インビジブル)アイラインの技〟を使うのです。あ、アイラインって実はベースメークの一部なのでは? と思ったあなた、正解です。アイライナーはきれいな素肌を作る隠し技アイテムなのです。
そのために「アイラッシュライナー」は抑え気味にかすれてつくジェル芯で作られています。アイライナーの世界で〝かすれてつく〟を標榜するなんて画期的ですよね。くっきりとつくのがアイライナーの良さとして語られ、キツく見えないようにというニーズには色と太さで対応するのが普通のことだから。吉川さんが今まで仕事で隠し技のアイラインを引くときは、〝まつ毛と同じ黒〟のしっかりつくアイライナーを使い、触るか触らないかというタッチで描いていたそうなのですが、私たち素人にはちょっと無理。それを誰でもできるようにしたのが〝かすれてつく〟という発想なのです。
しかも吉川さんといえば、艶。キッカのアイライナーも黒いリキッドの線の中に艶が作る立体感がありました。肌の中に完全マットな存在があるのは不自然なことだし、張り付いたような厚化粧感は老けて見せてしまうから、艶が出るジェルライナーが作りたかったそう。でもジェルライナーは普通に作るとマットになり、艶を出すのは難しいアイテムで、パールやラメも試したけれどイメージとはほど遠く、可能な処方に出合うまでかなりの時間を要しました。そして、芯の直径は1.5ミリ。肌と美しく同化させるには細いほうがいいため1.3ミリで作っていたけれど、どうしても折れてしまうので、この直径になりました。この細さながら折れにくい硬さは必要で、ただ硬いだけだと瞼の皮膚はよれやすいため描きにくくなるから、思いっきり滑らせたり、しなりの強度を上げたり。にじませない被膜剤の量、滑りやすさや密着度を決める揮発オイルの揮発速度のバランスなど試行錯誤を繰り返し、やっと完成しました。
かすれつくジェルアイライナーには他の利点もあります。顔料を減らしているので激しくくずれないこと。ジェルライナーのアウトラインはもともとボケるものなので、つけた瞬間に失敗した! という事態にならないこと。最初の1タッチで失敗しても塗り重ねOK、約10タッチで普通のアイライナーの濃さになるので、自分の好みどおりに仕上がること。
若い頃〝目ヂカラ〟や〝デカ目〟が流行した時代を経てきた美ST世代が、40代になると陥る〝ちんまり目〟の悩み。ことにマスク着用のため目に注目が集まった昨今、目元しか出ていないから、アイメークでしか楽しめないからといって、やみくもに強くしていませんでしたか? でも、強くするだけで本当に素敵になるのでしょうか? 40代、50代になって若い頃と同じアイメークをしていると、メークが変に目立ってきます。それはアイメークとのバランスを取っていたまつ毛が薄くなっているから。だったら、アイラインを〝見せる〟から〝なじませる〟という発想に転換して、まつ毛の長さやボリュームで勝負するのではなく、生えているように見せるトリックを身につける。そんな賢さを持ったコスメが、私たちがこれからも美しくいられる武器になってくれるはずです。
\使っています♡/
アイラインを引くのが下手で、老眼になってからはさらに難しい。でもこれは細いジェル芯によってかすれ気味につくので、つけた途端に失敗してやり直しということがありません。リキッドだと気合いを入れないと描けないですが、そういう負担感がないのはいいですね。鏡の中の真正面の顔では「え、ついてる?」と一瞬思うものの、離れて見たり角度を変えると、ちゃんと目の輪郭が強調されています。細くて硬さがあるので思った位置にきちんと当たり、スルスルとひっかかりもなく描け、とにかく使いやすい! 薄いなと思ったら描き足すのも簡単で、TPOによって自分で調節できるのも便利。在宅の日にも眉だけは必ず描く私は、このアイライナーもプラスするようになりました。雰囲気がある赤すぎないバーガンディーが気に入っています。濃いめに使いたい人は1カ月ほど、薄めにつける人は1.5カ月ほどもちます。使い終わったら、出た芯を戻してキャップをするのを忘れずに。
30年間ビューティ担当 編集 I
『JJ』時代から美容を担当。 スーパーモデルブーム、 日本上陸前のM·A·Cをブレイクさせる。愛ある視点で厳しく化粧品を選び、「コスメは感動!」が信条。美ST ONLINEでの連載「30年目のコスメ愛」も好評。
2022年『美ST』1月号掲載
撮影/河野 望 イラストレーション/大沢かずみ 編集・文/石原晶子
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2025年11月16日(日)23:59まで
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