PEOPLE
女優やファッションモデルとして活動するうちに、いつしか“チャイドル”と呼ばれ時代を牽引していった野村佑香さん(40歳)。次々に入ってくる仕事をこなしながら学業も両立していく中で、「学ぶのが好き」という思いに気づき、大学進学を機に芸能活動をセーブします。一旦仕事を休んだからこそ見えてきた芸能界への思い、自身の少女時代を振り返る今思う娘たちへの思い、そして野村さんのこれからについて、美STが迫ります!
◆野村佑香さんのチャイドル時代秘話はこちら
《Profile》
1984年3月20日生まれ。神奈川県横浜市出身。3歳でモデルデビューし、10歳で映画『仮面ライダーJ』で俳優デビュー。その後TBSテレビドラマ「パパ・サヴァイバル」、フジテレビドラマ「木曜の怪談 怪奇倶楽部」をはじめ数々の人気ドラマ、映画、舞台、バラエティ番組、CM等で活躍。趣味は読書、バレエ、ジャズダンス。現在は二児のママ。Instagramアカウント@nomuyuu
“チャイドル”と世間の方々から言われている認識はありましたけれど、それがどういうものなのか、当の私がよくわかっていませんでした。もちろん私から言い出したワケではないですし(笑)。子供で、タレントやモデルとかをやっている子達の総称だったと思うんですが、名もないカテゴリーだったそこにたまたま名前が付いて、たまたまそこに私がいただけなんですよね。理由はどうあれ、そこで私を覚えていただけたのはありがたいことだったと、今は素直に思っています。
“チャイドル”という呼称でからかわれることはなかったと思うんですが、実際はどうだったかなぁ。私、雑音は都合良くスルーしたり不要な情報はすぐデリートする能力に長けてるんですよ。
自分で言うのもアレなんですが、私、反抗期ってなかったんです。3歳でモデルになって、そこからたくさんの大人を見てきました。今でも現場に行くと、自分が一番年下な感覚なんですよ。でも当然そんなことなくて、「年下じゃないんだからしっかりしろ!」って自分を鼓舞しています。プロフェッショナルな大人の方々の中にいると、達観と言うと大袈裟かもしれませんが、どこか一歩引いた目線で物事を見るクセがつくようになりました。そんな中で、中学生くらいのときだったと思いますが、母と一緒にいるとき、「母だって、母を演じているだけで、“母親”の一面だけではないんだな」ってふと思ったんです。突然降って湧いたみたいに、自然と。
私の芸能界デビューは母の友人の勧めがきっかけでしたが、母はいわゆるステージママではありませんでした。毎回現場に来ることもなかったから、小学4年生くらいから一人で現場入り。
ああしろ、こうしろ、とは言われなかったけれど、母はものすごくアイディアマンなんですよ。子供の頃って歯の生え変わりで乳歯が抜けたりしますよね?歯が抜けてるとオーディションを受けるどころか呼ばれもしないことがあるので、私の乳歯を持って歯医者に行って「仮歯っぽくできない?」とお願いしたり。あと、あまり思い出したくないですが、子供の頃私の前歯がすきっ歯だったので凧糸で縛って引っ付けようとしたり…。絶対マネしないでくださいね(笑)。まあ、それもこれも私のことを思えばこそだったのだと思います。私が楽しそうに仕事をしているのを身近で見ていたからこその、少しでもオーディションに受かりやすくするための、母なりの応援だったなと。
そんな母とは今一緒に住んでいます。昔の話もよくしますが、母の方がよっぽど記憶が鮮明なんです。私はいつも「そうだった?」なんて、憶えていないことも多いんですよね。
高校生の時は、現場の控え室に家庭教師の方に来てもらって勉強したこともありました。大学に進学しても芸能活動はしようと最初は思っていたんですが、いざ大学に進学してみると授業がみっちりとある学部で、どちらかを選ぶ必要がありました。迷いはありましたが、それまでずっと走ってきたし、何より学ぶこと、学校が大好きでしたから、思い切って芸能活動をセーブ。ごく普通の大学生になりました。
2年くらい仕事はお休みしましたが、色んなことが新鮮でしたね。中でも一番印象的だったのは、家にいて、「昼間ってこんなところに陽が当たるんだ」っていうささやかなこと。そんなことすら、私は知らなかったんだなぁ、って。
今、私には2人の娘がいるんですが、娘たちが子供の頃から芸能界に入るのはあまり肯定的ではないんです。18歳を過ぎて自分で責任が取れるのなら芸能界でも何でも応援しますけれど、娘たちには、私が子供の頃に感じられなかったささやかなことをちゃんと感じていてほしいというか、くつろいで、のびのびとしてほしいなと思っています。
芸能活動を再開する頃、一旦何がしたいのか自分に問いかけてみたんです。そうしたらやはり、“お芝居がしたい”という思いでした。芸能界にはサイクルがあります。どんどん新しい、才能に溢れた人たちがたくさん出てくる。当然のことだし、分かり切っていること。ちょっと休んでいる間に改めてそれを感じましたが、「やってやろう!」と燃える気持ちでしたね。そんなハングリー精神を持ったのは初めてのことでした。
今40歳になり、新しいことに怖さを感じなくなったんです。何でかというと、わからないことは素直にわからないと言えるようになったからです。昔は逆で、何でも自分でなんとかしようと思っていました。でも自力で完璧にしようなんて無理だし、限界があるんですよね。大人になったからこそ、自分の垣根を下げて、色んな人のアドバイスを受け入れるべき。人との出会いは宝です。40歳にもなると、できることをいかに上手くこなすかという意識に向かいがちですが、「できないことが楽しい」と思えるようになりました。お芝居も、オフィスのOLや母親の役など、やったことのない役をどんどん演じてみたいですね。
《衣装クレジット》
ブラウス¥23,100パンツ¥19,800(ともにmixxdavid/magnifique)靴¥17,600(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)ピアス¥12,100バングル各¥28,600(すべてワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)ネックレス¥126,500リング¥19,800(ともにウノアエレシルバーコレクション/ウノアエレ ジャパン)
【ショップリスト】
ウノアエレ ジャパン 0120-009-488
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005
magnifique 03-6709-9486
撮影/田中瞳 ヘア・メーク/城所とも美 スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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2024年12月16日(月)23:59まで
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