香椎由宇さん（37歳）「ママ友に影響を受けて…小さなことにイライラしなくなった」その秘訣とは

私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする連載です。

大人になってると思うこと自体、大人じゃないのかもしれません。年齢は立派な大人になりましたが、私は相変わらず格好がつけられないんです。子どものときは、アラフォーともなるとすごく大人で、自分の持っているものや実績などから生まれる自信をまとい、輝いて見えました。プロとして現場にいるんですよね。もし今私と同じように思っている子役や10代の子がいたら、「そんなことないよ〜」と言ってあげたい（笑）。そのくらい子どもの頃から中身が変わっていないんです。顔のパーツがはっきりしているので、見た目は実年齢に追いついたかもしれません。

気づけばもうすぐ40代。10代でモデルを始め、女優に。そして結婚と出産を経験。人生の段階が進むなかで、仕事やプライベートでたくさんの人たちに出会ってきました。段階で出会う人たちは変わりますが、今の私に大きな影響を及ぼしているのがママ友達との関係。そのなかに、とっても素敵な方がいるんです。彼女、とにかく笑うんですよ。些細なことでも感動できるほど、感性が豊かなんですね。困難があっても笑いに転換して跳ね除ける強さと説得力があるんです。忙しいとどうしても殺伐としてしまいがちだし、私自身、彼女の領域には辿り着けていないんですが、見習って、私もなるべく笑うようにしています。

笑顔でいると、不思議と心に余裕が生まれるんですよ。小さなことにイライラしなくなったし、焦らなくなりました。それに、周りの人たちが私に気を使わないですよね。仏頂面だと「アレ？」ってなるけれど（笑）。自分で自分のご機嫌をとることは、大人としての第一歩なのかもしれませんね。

2024年『美ST』9月号掲載
撮影／浜村菜月（LOVABLE）　ヘア・メイク／坂本志穂　スタイリスト／Renju Osono　取材／キッカワ皆樹　再構成／Bravoworks,Inc.